米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

4/25 米国株、本番は明日から続く「テック企業の決算発表」...

 今週は、時価総額の巨大な次のようなテック(ハイテク)企業の決算発表が相次ぎます。まず25日には、ソフトウエアの「マイクロソフト」と検索サイトの「アルファベット(グーグル株)」、翌26日は交流サイトの「メタプラットフォームズ(旧フェイスブック株)」、続く27日はネット通販の「アマゾン・ドット・コム」、半導体の「インテル」が発表を予定しています。



 その他、ダウ平均の構成銘柄に絞ると航空機の「ボーイング」やバイオ製薬の「アムジェン」等の大手10社以上が、週内に発表を控えています。なお、半導体の「QCOM クアルコム」は5月3日、スマホの「アップル」は5月4日と噂されています。


4/25 米国株、本番は明日から続く「テック企業の決算発表」...1

発表後は「売り」見込まれるも、発表前は株価上昇の思惑あり...

 因みに、前週には動画配信の「ネットフリックス」や電気自動車の「テスラ」が、四半期の決算発表後、激しく売られたこともあって、手ぐすね引いて待ち構えている投資家が多いです。反面、買い込む投資家はダンマリを決め込んでいます。
 なお、事前予想では対前年度比では、▼15~▼30%程の減が見込まれていますが、要は、今年の売り上げ・利益見通しをどのように会社側が考えて、対策の手を打ち、どのように示すのか、注目されるところです。

4月25日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前週末比66ドル44セント(0.2%)高の3万3875ドル40セントで終えています。ナスダック総合株価指数は反落、前週末比35.252ポイント(0.3%)安の1万2037.204で終えました。10年物米国債券価格は大幅に上昇(金利は下落)しましたが、ハイテク株に与える影響は無視されています。


何はさて置き、『お祭り(四半期決算発表)』の宵山が始まる・・・

 今週、主力のテック株を含む米主要企業の決算発表がピークを迎えます。そして、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策(FOMC)を左右する経済指標(データ類)の発表が控えていて、投資家にとっては本日の米国株式市場の動向は『様子見ムードが強く』現われ、米国株は方向感を欠いた展開に終始しました。

  • 27日、1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値
  • 28日、3月の米個人消費支出(PCE)物価指数
  • 28日、1~3月期の米雇用コスト指数

MYポートフォリオ

 地銀の四半期決算発表は概ね半分程度は終了済みです。1-3月決算は概ね良好との前評判通り、特に「悪い」評価の銀行決算はありません。しかし、会社が発表する「今年の業績見通し」がなにぶん暗くて、当該株式を買い難い状況になっています。誰でも弱気内容を公表しておけば、自らの社内ポジションは安泰ですから。これ、日米共に伺われる傾向です。

3月の地銀破綻は「クレディ・スイス」の経営不安が端緒?…

 しかし、3月の地銀破綻の主因だった『預金引出し』は一体なんだったのだろう?と、思います。その端を手繰り寄せれば、1856年創業のスイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」から3月のみではなく、遡ること2022年の一年で数兆円規模の預金が引き出され、同銀の経営不安へ辿り着くのです。元凶はここぞ!

すると、クレディ・スイス「AT1債」の委託販売は確信犯?

 三菱UFJモルガン証券が日本で委託販売し、約950億円が紙クズになった同銀発行「AT1債」。これなど、金融のプロを自認する者なら、個人・法人を問わずに日本では決して売ってはいけない商品だったのです。
 何故なら、販売代理店は社債規約を熟知しているのが当然であること。販売している時点で既に、同銀から預金引き出しが止まらない状況になっていること。つまり、減少する銀行資本の代替として「AT1債」発行になったので、スイス政府が手を突っ込めば『紙クズ』となることが見えていた筈です。

4/25 米国株、本番は明日から続く「テック企業の決算発表」...8

現在、地銀の配当利回りは5.5%(税込み)...

 しばらく、地銀の配当金支払いは増配を含む継続になります。万一、ここで配当支払いを停止したり、減額などをすると、「経営不安の再来」となるので、経営者は株主対策を最重要視すること間違いありません。
 なお、初期投資額を基にした配当利回りは、税込みで5.5%です。安定した配当を続けるのが日米共に銀行のあるべき姿です。そして、広大な米国で地域産業を支えているのは、「地銀の融資であること」は論を待たないです。


編集後記

 さっき、年末年始が過ぎ去ったと思ったら、ゴールデンウイークまでもう少しの段階まで来ています。松尾芭蕉が詠んだ『月日は百代の過客(つきひははくたいのかかく)』の如く、何と月日の過ぎ去るのが早いことでしょう。
 この分だと、米国の利上げに始まった年始から、「利上げ停止」「利下げに移行」が駆け足で我々に迫って来ます。2024年は米国大統領選挙、『米国祭りの本番』です。後、もうちょっとです...。


4/25 米国株、本番は明日から続く「テック企業の決算発表」...10