米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/10 米の政策金利は「5%以上となる可能性が本当に高い」...

 前週の6日、発表された12月の雇用統計データを見る限り、平均時給の上昇率が縮小、賃金インフレを背景に米利上げが長引くとの観測が「後退」しました。FRBの利上げスケジュール(利上げ幅、回数)強行に「ちょっと待った」が掛かる雰囲気が出始めたのです。

デイリー総裁、FRBの利上げ姿勢は揺るぎないと断言・・・

 しかし、9日、『辛口の論客』を自認しているサンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで米国の政策金利について「5%以上となる可能性は本当に高い」と述べました。この勝ち誇った彼女の顔を見て下さい!


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いい面の皮だよ!

 更に、「我々は、絶対的に、米国経済を減速させねばならない」と断言までしたようです。責任ある立場の人が「絶対的」とは、かなり肩に力が入った発言と見られています。その背景には2021年の段階で、インフレを一過性とした「痛恨の判断ミス」が『トラウマ』として残っているのでは・・・。であれば、我々は【いい面の皮】です。

株価を下げなければ・・・と言い出しかねない?

 そして、このままいったら、FRBに巣くう金融屋の手先連中は「米国株価を暴落させなければならない」と言い出しかねません。バイデンさんも言いなりですから、こいつらが好き放題やってる感じです。トランプさんの時代が懐かしい...。

12日発表の「12月の米消費者物価指数(CPI)」をひたすら待つ...

 こうなると、米連邦準備理事会(FRB)は利上げに前向きな姿勢を「依然」維持しているとの見方が再び強まって、これが相場の重荷となりました。そして、白黒をつけるべく、更にデータを求めることになって、12日に発表が予定されている「12月の米消費者物価指数(CPI)」を指折り数えて待つことになります。これって、データ待ちの堂々巡りです。

ダウ平均700ドル高の反動が現われる...

 今日のダウ平均の上げ幅は、昼前に一時300ドルを超えましたが、前週末に700ドル高と大きく上昇した反動もあって、午後には目先の利益を確定する目的の売りが優勢となり、次第にジリジリ売りに押されました。
 昨年秋以降、堅調であったディフェンシブ銘柄の株価下落も市場に驚きをもって捉えられ、株売りに向かわせたようです。買い上げの疲れが出始めたのかもわかりません。

1月10日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落、前週末比112ドル96セント(0.3%)安の3万3517ドル65セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続伸、前週末比66.356ポイント(0.6%)高の1万0635.650で終了しました。


MYポートフォリオ

 今日も今日とて、GAFAM銘柄(グーグル株、マイクロソフト株)に買いを入れました。手前味噌ですが、グーグル株の株価90ドル以下、アマゾン株の同85ドル以下は即買いに近い感覚を持っています。なお、マイクロソフト株は「バランス上の追加購入」です。
 個人的には、メタ株に関して追加買いを極力避けています。株価は順調に戻し始めているのは確認できますが、アプリケーションの競合相手が多過ぎます。但し、メタ株は欧米ファンド勢のお気に入り銘柄なので、第4四半期決算の財務内容次第で「爆上げの可能性」が高まっているのは事実です・・・。

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編集後記

 日本人的には、今日が新年相場の幕開けとなる記念すべき日だったでしょう。次回の政策金利の引き上げを審議する「米連邦公開市場委員会(FOMC)」は1月末~なので、幾分期間が空くからです。

2023年におけるFOMCの開催予定日程(日本時間)

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