7/01 不景気になれば、物価が下がり、株価も低迷する...
市中金利を引き上げたり、物の値段を引き上げたりすると、街中景気は停滞し始めます。人々が「財布のひもを締めるから」です。具体的には「お金を使わなくなる」ことに他なりません。この結果、【不景気になって】物が売れなくなるから【物価が下がり】、企業利益が減少するので、利益に紐づいている【株価も低迷】するのです。
捏ね繰り回して、屁理屈で説明...
これが経済の一連の図式であり、短いもので「数カ月サイクル」、長ければ「数年サイクル」で【繰り返し】見られる現象です。株価の上げ下げは、株価が企業利益の増減に基づいて、元になる株式が売買されている以上、至極当然の結果です。
これを酢の蒟蒻の(すのこんにゃくの)と捏ね繰り回して屁理屈で説明する、あたかも巣くっているが如くの輩(アナリスト達)が金儲けの手段として、日々の株価変動をさも法則で動いているように説明するのです。
依然、平均株価は下がる?
現況の株価動向に関して詰まる所、当局側が【不景気になれば、物価が下がり、株価も低迷する】に向けて、経済政策を進めているからに他なりません。よって、平均株価はこれからも下がり続けるのが自然の流れなのです。
目の色を変えた投機家ども
景気循環サイクルが反転して、【景気がよくなり、物価が上がり、株価も上昇に向かう】時がいずれ、必ずやって来ます。その兆候を誰よりも早く掴み、先回りして資産を増加(お金儲け)させたいと、【目の色を変えた投機家ども】が必死になります。これもいつも見られる光景です。
反転する時期を目指して行う対応は...
「目の色を変えた投機家ども」が行う対応を箇条書きにすると、次のようになります。
- 景気循環サイクルの反転時期の端緒を掴むや否や、「売り」から「買い」へ手法を変化させること。又は、その逆…。
- 景気循環サイクルの反転初期に株価が値上がる銘柄を大量に仕込み始めること。又は、下がるとみた銘柄を売り浴びせること。
- 共に、いずれも反対売買(清算)を行い、損益を確定する。これら集団及び個人を「目の色を変えた投機家ども」と呼ぶ。
市場には「カモ」が必要?
上記に、専業である株式投資のプロが行う対応を挙げてみましたが、経済新聞や経済雑誌などは、これらプロに対して「有料」で細かい情報を流して糊口(生計)を得ています。
そして、次が大事なのですが、必ず【時間差を設けて、無料で、素人投資家にも提供】しています。これが意味するところはお察しのとおり【市場には盲信するカモ】が必要だからです。非難するには当たりません。何故なら、雑誌や新聞編集者はこれが仕事なのですから・・・。
故田中角栄氏の対応を振り返る...
かつて田中角栄氏は、自分に対してまるで鬼の首を取ったかのように非難中傷する新聞記者や雑誌記者に対しても、いつも右手を挙げて例の挨拶をしていました。
その理由を問われた時に彼が述べたことは、『彼ら・彼女らにも生活があり、家族がある...』というもの。『私の写真を撮り、記事を書いて、自社の新聞や雑誌が売れれば、彼ら・彼女らは生活ができる、家族を養える。』に帰結しました。
故田中角栄氏の対応を振り返る...
かつて田中角栄氏は、自分に対してまるで鬼の首を取ったかのように非難中傷する新聞記者や雑誌記者に対しても、いつも右手を挙げて例の挨拶をしていました。
その理由を問われた時に彼が述べたことは、『彼ら・彼女らにも生活があり、家族がある...』というもの。『私の写真を撮り、記事を書いて、自社の新聞や雑誌が売れれば、彼ら・彼女らは生活ができる、家族を養える。』に帰結しました。
7月1日のトピックス
ダウ工業株30種平均は反落、前日比253ドル88セント(0.8%)安の3万0775ドル43セントで終了しました。5月の米個人消費支出(PCE)データで米国消費の伸び鈍化が示され、景気の減速懸念が強まったようです。
ダウ平均の上半期(1~6月期)下落率は60年ぶりの大きさ
上半期(1~6月期)のダウ平均の下落率は60年ぶりの大きさとなり、15.3%安と大幅に下落しました。上半期の下落率としては1962年以来、60年ぶりの大きさでした。更に、FRBは当面、積極的な利上げを継続する見通しでもあり、一段と景気が減速するとの懸念が強い状況です。
ナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比149.157ポイント(1.3%)安の1万1028.736で終えた。S&P500種株価指数は上半期に20.6%安となった。S&P500種株価指数の下落率は上半期として1970年以来の大きさだった。
MYポートフォリオ
続落・・・。残念ですが、6月のポートフォリオ時価総額は過去最高の下落率、下落額でした。まぁ、受け取った配当・分配額は過去最高額となり、一人気を吐いてくれました。安値に沈んでいる時こそ、正に【神が与えてくれた買い増しチャンス】なのです。
編集後記
2022年も既に半年が過ぎ去りました。米国株は1月の株価最高値から20%近くも下がって、ヤキモキされている方も出始めています。では、ここで少し安心できる話をご紹介しましょう。
米国株において、「塩漬け」という行為や言葉ほど縁遠い存在はありません。どうしょうもない銘柄に飛びついた場合は別ですが、代表指数に採用されるクラスの銘柄であれば、株価が低迷する時期は短く、これらは過去の株価最高値を直ぐにでも超えて来ます。今は、長めの「仕込み期」「熟成期」と割り切って乗り切りましょう。
歴史的な急変動期であった2022年の前半戦
この6カ月を振り返ると、『高インフレで市場急変 上半期円22円下落、米株20%安』と「歴史的な急変動」となりました。特に、5月~6月の急変はホント凄まじかったです。
まぁ、いずれは反転するので、楽しみにしておきましょう。
弱り目に祟り目
- 世界の原子力発電能力、50年までに倍増必要=IEA | ロイター
- エコノミストの米経済見通し、下方修正相次ぐ-個人消費の落ち込みで - Bloomberg
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- コラム:緩み始めた半導体不足、供給過剰も サムスンは納入減要請 | ロイター
- 米家具販売RHが急落、売上高見通しを再度引き下げ-需要鈍化予測 - Bloomberg
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