米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/3 週別投資状況分析リスト他...

小さな変動を感じた・・・

 9月27日(月)の夕刻、NY市場の夜間帯取り引きで「米国債10年利回り」が1.5%を超える(債券売り)急上昇となっていました。テーパーリングの年内前倒しが確実となった時でさえも長期金利は上がらず、逆に下げ傾向(債券買い)となっていたのにです。
 このような異変を感じた時、最低限の保有銘柄の縮小・撤退を行うのが持論なので、数週間に亘り、小型銘柄を集めたETFや今まで購入しずらかった個別銘柄を蒐集していましたが、急遽180度の方向転換を決断、トータルで利益が出ている間に全て売却・整理しました。下図の左が今週末、右が前週末の保有状況一覧です。


10/3 週別投資状況分析リスト他...

今週の株式売買

 9月28日(火)、米国10年もの利率が1.5%超(15%ではなく、たった1.5%です)に上昇、ドルが他通貨に対して『ドル高』となり、その他諸々の後付け論理もあって、米国株式市場は久しぶりに大きく下落しました。なお、30日(木)にも同等の株価下落が発生しています。月曜日に保有銘柄売却で6万ドル超の手許現金を得ていたので、この資金でETFの買い増しと個別銘柄の買い戻しのフルインベストを次のとおり行いました。

  1. 最大の追加購入は、生活必需品「XLP」で174株に上ります。今回の株価下落の特徴は、ディフェンシブ銘柄といわれる『生活必需品セクターや公益企業体セクター』、個別銘柄では『タバコ銘柄』も売られたことです。比較的堅調であったのは『軍需複合体銘柄』ぐらいでしょうか。
  2. 購入額上位順に挙げると、ナスダック100指数の「QQQ」が31株、米国株を網羅した「VTI」が42株、S&P500種の「IVV」が11株、S&P500種の「VOO」が12株、ヘルスケアの「XLV」が30株と続きます。
  3. 下げ続ける中であっても、原油セクターは原油先物価格が高値安定していたこと、銀行セクターは金利上昇で収益改善が期待できることから共に堅調な株価推移でした。このため、「XLE」と「XLF」の追加購入は0株です。
  4. GAFAMへの追加購入はすべて見送っています。「GAFAMは個別銘柄ではなく、ETFで保有する」方針を維持しました。しかし、アマゾンが2800ドル、アルファベットが2000ドルを下回ってくると話が全く変わってきます。


10/3 今週の株式売買

米国株セクター別の構成比率グラフ

 ETF構成比率が95%を超えて週末となりました。個別銘柄は、個々の銘柄を並べて管理するのではなく一本化しています。ポートフォリオ的には構築完了付近まで来ていますので、このまま進むことになりそうです。

  更に、NY市場で株価下落が続くようなら、利が乗っている間に「個別銘柄」を売却(現時点で4万5千675ドルの評価額)、得た資金をETF銘柄へ移す腹積もりです。

  結果、ETF構成比率100%でポートフォリオ構築が完了、長期間に亘り続けていたフルインベストも同時に終了します。四半期ごとのETF分配金でさえ再投資する、しないのレベルまで引き下げます。


10/3 米国株セクター別の構成比率グラフ

次週以降の展開予測

 今の株式市場には、「売りたいマグマがかなり溜まっていること」「株価変動を激しくして利益を得たい集団が喉を乾かして待っていること」で、次週という超短期の予測はできません。しかし、年末に向けて3大株価指数が上昇を取り戻すという考えは変わっていません。米国株式市場の長年の伝統だからです。
 年明けの1月以降は、FRB議長が再任されるのか、新規に任命されるのかetc、バイデン大統領の体調、健康問題が噴き出るなど、ごちゃごちゃして株価が軟調になり易くなるのでは? と見ていますが・・・。

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