米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/18 米国市場、「押し目買い」は続かず・・・

 米国株式市場は、昨日に続き「3大株価指数が続落」して週間を閉じました。今週は、米国のFRBを含めて英国、欧州、日本の中央銀行が新型コロナ禍対策で実施して来た「金融緩和策」の縮小・廃止を決定したことで、真水の新規資金が株式市場へ流入し難くなるとの見方『株式売り、債券買い』が勢いを得たようです。

押し目買いが続かず、3大株価指数が続落...

 ダウ工業株30種平均は続落、前日比532.20ドル(1.5%)安の3万5365.44ドルで終えました。寄り付き後、荒っぽい平均株価の動きが見られて一時600ドル強の下げを記録しましたが、その後は「押し目買いが活況」となって寄り付き値付近まで戻したものの、再びダラダラと下がり続けて、精彩を欠いた動きに終始しました。


12/18 3大株価指数が続落

12/18 為替、原油先物、10年物債券利回り


 一方、ナスダック総合株価指数は小幅続落、前日比10.753ポイント(0.1%)安の1万5169.682で終了しています。2回ほどプラス圏への復活で盛り返したのですが、終了間際の攻防で売り物に再度押されてマイナス着地となりました。
 印象的には、株価上昇の起爆剤が見つけられず、次週以降はクリスマス休暇で市場参加者も減るので、値動きの激しさからもう一段の下げを予感させる週末取引でした。

12/18 米国市場、「押し目買い」は続かず・・・

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は952,606.04ドル(108,325,596円)、手許資金と合わせ972,049.25ドル(円貨換算額110,536,580円)でした。株式評価損益額は前週末から▼9,849.25ドル減、前月末から13,113.71ドル増、年始からみると136,505.49ドル増の162,969.06ドル(円貨換算額18,532,027円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は74.58%、為替相場(円/ドル)は113.72円/ドルと前日と変わらずでした。

高配当銘柄へ徐々にシフトする

 ETF構成比率は低下し続けて、75パーセントを下回っています。金融緩和の縮小・廃止に向けて株式市場へ流入する資金の先細りが予想されることから、高配当銘柄へMyポートフォリオの軸足を徐々にですがシフトさせています。日本株に関しても出遅れ感が強い通信銘柄の保有比率を引き上げています。

12/18 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 市場が開く開始前の段階から、個別のディフェンシブ銘柄は堅調に推移していました。なお、通信銘柄と煙草銘柄の「買い」スタンスは未だ変わりません。
 原油先物価格が低迷していたのでXLEへの売りが再熱するとの判断でエネルギーセレクト SPDR ETF (XLE)、10年物債券利回り低下で金融セレクト セクター SPDR ETF (XLF)、この両輪買いを寄り付き後に実行しました。また、昨日は個別銘柄が上振れてしまって買いが続かなかったことから、ボーダーフォン株とフィリップモーリス株の追加買い増しを行っています。

売却 

 バンガード 米国ヘルスケア ETF (VHT)1株を売却して投資資金を確保しました。

買い増し

 ボーダフォン グループ ADR (VOD)63株、フィリップ モリス インターナショナル (PM)9株を買い増ししています。ETFでは、エネルギーセレクト SPDR ETF (XLE)78株、金融セレクト セクター SPDR ETF (XLF)31株をそれぞれ買い増ししました。この結果、XLEへの初期投資額がポートフォリオ内ETFで最大となりました。また、今の原油先物価格だと、XLEの分配予想額合計が年間5千ドル超となる見込みです。

12/18 本日の取り引き状況

【番外編】日本株の購入

 通信銘柄のソフトバンク(9434)株の買い増しを続行しています。将来、PAYPAYの上場、LINEの再上場に期待していることもあります。しかし、他の通信キャリアと比較して、借入金比率が高いこと、配当性向が80パーセント超と高い点が気になりますが、構成人員を含めて未だ若い企業なので期待感が強いです。但し、孫氏の『財布』となることだけは、避けていただきたいです。親会社は山師的な企業ですから…。


12/18 【番外編】日本株の購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 個別銘柄の株価切り返しで、評価損益がプラス展開、これはこれで大変心強いのですが、まだまだ買い増しの途上であることから、これからの買いは平均購入価格を上回る株価で実行せざるを得ない状況となりました。実感としては釈然とし難いですが、やむに止まれないです。
 現在、初期投資額が23万5千643ドルまで来ています。最終的に個別銘柄の買い増しは30万ドル付近まで考えています。なお、日本株を加えて30万ドルとする案も有力なので、今後検討する価値はありそうです。

既に、米国株式の伸びしろは一杯一杯?

 考え方は、米国株式の伸びしろが一杯一杯近くまで上って来ているので、上昇スピードが低下するのは必定です。であれば、得た配当金で再投資を強化して、持ち株を増加させていく方法が、最も簡潔にポートフォリオを手厚くする方策であると考えています。
 なお、AT&T株に関しては原則的に現状維持を心掛けていますが、再度下落傾向を見せれば買い増しに動きたいです。

たまには、現金化して手元に札束を並べてみる

 毎日、このブログで評価損益を確認してリスト化していると、投資資金というものが「数字の羅列」だと思うようになってきます。それはそれで投資環境の中では、願ったり適ったりなのですが、ついつい身の丈を超える銘柄に興味を惹かれて、突っ込みそうになる危険が横たわってくるのです。つまり、生命の次に大事な『お金』が、『ポーカーゲームのチップ』のように世俗から浮いてしまうのです。
 これじゃいけないということで、1か月に一度は「待機資金」の一部を現金化しています。具体的には、一万円札100枚を銀行から引き出して財布に入れ、1週間ほど肌身離さず持ち歩きます。待機資金が豊富な時は300枚に増やすので、銀行からは変人の視線を向けられ、避けられているようです。安全のために鞄に入れる時もありますが、原則「あの重み」を感じるようにしています。札が100枚入るクロコダイルの財布を買ったぐらいですから…。いいものですよ、生きている実感を感じます^^。
 投資には忍耐力が必要なので、他人には言えない辛いことが襲いかかって来ます。これに耐えて資産を増やしているのですから,皆さん方も何か発散できる「投資環境に有益なこと」を見つけ、思う存分楽しんで下さい。


12/18 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

12/18 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

12/18 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

編集後記

 中国の武漢で新型コロナが流行し始めて2年となります。以降、この話題が世界の株式市場を振り回している訳ですが、そろそろ「新型コロナの売買疲れ」が生じて来ているように思えてなりません。
 特に、新型コロナ発生で大きく株価を下げ、コロナ禍の克服期待で当該株価が急上昇、そして、ここへ来て再度のコロナ禍懸念で再び株価を下げている銘柄の再上昇は思っているほど単純ではないように見えます。こう思えるのは、誰にでも思い付く「来た道を歩んで儲ける」こと、指先一本で儲けることを許さない「そうは問屋が卸さない」的な動きや考えからです。 
 分かり易いところとしては「豪華客船の船旅業」、お上りさんを対象にした「海外旅行取扱業」、外国人をあてにした「ホテル業」などです。「旅客鉄道」や「航空業界」「バス業界」に関しても、ビジネスや個人旅行ともに長い間に亘って元に戻らないと見ています。
 『非接触型』が人間心理として、暫くは幅を利かせることでしょうし、個人的な嗜好がより好まれる(おひとり様対応)ことになると感じています。では、楽しい週末をお過ごし下さい。

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