1/19 見事な株価下落を演じた 米国市場
18日(月)が祝日で休場であった米国株式市場。前日の欧州市場は堅調な推移で株高になっていたこともあり、米国市場は前週の下落分を埋め合わせるのかと思っていたところ、市場前の「プレ市場」から際立った【株売り】が現われていました。
週明けを待っていた如くの売り一色と形容できます。カラ売りが主力なのか、実需売りが強いのか、今の段階では全く分かりません。
3大株価指数は文句なしの下落
ダウ工業株30種平均は3日続落、前週末に比べ543.34ドル(1.5%)安の3万5368.47ドルで終えています。ナスダック総合株価指数も反落して、前週末比386.856ポイント(2.6%)安の1万4506.897ドルで終了しました。S&P500も連れ安となり、前週末比85.74ポイント(1.84%)安の4,577.11で終了となりました。
WTI原油先物価格は85ドルを突破...
17日にアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで無人機(ドローン)攻撃が行われて、3人が死亡し6人が負傷した模様です。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行を主張しています。原油価格は上昇勢いが根強いところへ、無差別攻撃の報が入ってあっさりと85ドルを超えました。なお、長期金利の指標である米10年債利回りは、軽く1.8%越えとなっています。
ゴールドマン・サックス第4・四半期決算を発表、利益が約13%減少
ゴールドマン・サックス株は、前週末のJPモルガン・チェース株と同様、トレーディング事業の悪化が【売り口実】となった模様です。株価は8%超下落しました。通期決算内容は、純利益が前の期比2.2倍の216億ドル(約2兆4800億円)となり、過去最高益を更新しています。GSが最高益を更新するのは2009年12月期以来、12年ぶりとなりました。顕著な点は人件費の増加で、賃金比率が前四半期の23.3%から25.7%に上昇しています。
マイクロソフト、アクティビジョンを約7.9兆円で買収へ
これほど驚いたM&Aは久し振りでした。マイクロソフト社は、手持ち現金で687億ドル(約7兆8700億円)を投じ、ゲームソフト会社アクティビジョン・ブリザードを1株当たり95ドルで買収すると発表しました。これにより8兆円近い現預金(税引き)が、マイクロソフト社から社外流出することになります。
Myポートフォリオ時価等
株式評価総額は968,493.45ドル(110,989,349円)、手許資金と合わせ1,013,513.71ドル(円貨換算額116,148,671円)でした。株式評価損益額は前週末から▼8,277.99ドル減、前月末から27,762.59ドル増、年始からみるとこちらも27,762.59ドル増172,070.71ドル(円貨換算額19,719,304円)でした。ものの見事な売り市場となりました。
なお、ポートフォリオ内のETF構成比率は63.89%、為替相場(円/ドル)は114.60円/ドルでした。米国10年物債券利回りは1.875パーセントまで上昇しています。価値ある銘柄が安値付近まで下がって来ているので、ある面で楽しみが増えています。
本日の取り引き状況
【新規購入銘柄】
- PFE ファイザー 258株、平均買値価格53.92ドル
- PINS ピンタレスト A 2株、平均買値価格31.83ドル
- SNAP スナップ A 2株、平均買値価格35.96ドル
- TWTR ツイッター 2株、平均買値価格37.50ドル
SNS3兄弟は先日売却したので、52週最安値付近で買戻しの打診買いです。最近、これら銘柄も影が薄くなりました。
ファイザー株が54ドルを下回って来たので、同社の新型コロナ経口治療薬に期待して、1万3千960ドルと大きく買い込みました。
【追加購入】
多数の銘柄の株価下落が激しかったので、果敢に買いに打って出ました。特に、高配当の「QYLD グローバルX NASDAQ100 カバード コールETF」に関しては、600株の買い増しを実行して1万2千846ドルを投じています。
【売却】
前日まで保有していた銘柄は寄り付き後、この日の高値付近で売却済みです。終盤にかけて更に株価が下がって来たのですが、買戻しは見送りました。
スターバックスに関しては未練タラタラなのですが、同社の四半期決算内容で買戻しの可否を判断したいと考えています。また、マイクロソフト株は今回のゲームソフト企業買収に関して疑義の点があるので、暫く見送ります。
Myポートフォリオ構成比率分析グラフ
ベライゾン株が寄り付き後に下押しとなり、月末までの予約指値(1回3株)の発注価格に引っ掛かり、63株の追加購入となっています。この銘柄、ホント人気薄です。
今、このベライゾン株とタバコ銘柄のアルトリア株に予約指値発注(1回3株)を入れています。アルトリア株は、今回かすりもしませんでした。
高配当銘柄で名高い「QYLD」がナスダック市場の急落に歩調を合わせるように、大きく値を崩しました。このタイミングで600株の追加購入を行っています。なお、このETFの分配金は、市場動向によって分配利率が変動するので、高い分配金の支払いが約束されている訳ではありません。
タバコ銘柄の中でも占有率が低いフィリップモーリス株が2%安と急落して来たので、5株を追加購入しました。もう少し、フィリップモーリス株の構成比率の引き上げを目指したい気持ちが強いです。
【番外編】日本株の動向
米国株が安ければ、日本株も連れて安くなるのは定番です。お気に入りの「テルモ株」を中心に買い増ししました。適時売却を交えながら、テルモ株の平均購入価格を引き下げています。
編集後記
お気に入りのマイクロソフト株ですが、今回の買収に伴う現預金支出は疑問符が点灯しそうです。ゲームソフト会社に対して過大な金額が社外へ流れるので、株主としては株主還元を前面に出してほしかったですね。
マイクロソフト社は2001年からXボックスを世に出してきていますが、任天堂、ソニー等の日本勢に対抗することができず、今までの資金投下は人件費を含むと途方もない額になる筈です。そして、今回の買収資金ですから...。
ゲームを通じて「仮想空間の開発強化」へ舵を切って、フェイスブック(新社名メタ)に対抗、業界の覇権を握りたい気持ちは痛いほどわかりますが、この【メタバース】は私の生ある内に果たして日の目を見るのでしょうか?
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