2/8 嵐が来る前の静けさを感じるような米国市場...
米疾病対策センター(CDC)によると、米国の新規感染者数は足元で1月中旬の過去最多から6割減少している。ニュージャージー州やデラウェア州は7日、学校でのマスク着用義務を撤廃すると発表した。(日経新聞 2022/02/08 06:23)
取り立ててコメントするような米国株式市場ではありませんでした。ダラダラ感が強く、唯一、オミクロン株感染者数が減少し始めて、上記報道のように「マスク着用義務を撤廃」の動きか各州で強まって来ているのが目立ったぐらいです。後々の経済正常化、住民の意識改善に大きく繋がって来ると思われます。
終盤、3大株価指数は急速に値を下げる
ダウ工業株30種平均は幾分値上がり、前週末比1.39ドル高の3万5091.13ドルで終了しました。ナスダック総合株価指数は反落して、前週末比82.339ポイント(0.6%)安の1万4015.668で終えています。
今日は終了時刻に近づくにつれて値を下げる展開でした。平均株価の上げ下げで気の弱い投資家を振り解こうとする戦法ですかね。
米国のインフレ事情
米国では、何と言っても【人件費の上昇】でしょう。次の記事では全世界で30万人を超える従業員を抱える「アマゾン」の社内メモから推敲したWEB記事です。この波が日本にも及んでくることが想定されます。既に、日米での最低賃金の差異は2倍近くあります。
米アマゾン、米従業員の初任給上限を2倍超に引き上げへ=メモ
[7日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは、米国従業員の基本給の上限をこれまでの16万ドルから35万ドルに引き上げる計画。ロイターが社内メモによって確認した。また、全世界の大半の職種の報酬レンジも引き上げる方針で、今回の引き上げは過去よりも「かなり」大幅になるという。
社内メモでは「過去1年間は特に競争の激しい労働市場だった」とし「優秀な人材を引き付けて維持するため、競争力を維持する必要がある」と説明している。
アマゾンは昨年、米労働市場のひっ迫を背景に国内業務スタッフの最低時給を18ドル以上に引き上げた。(ロイター 2022年2月8日 7:51 午前)
次は、日本の話ですが、清涼飲料水大手のコカ・コーラボトラーズジャパンは、卸値引き上げで安売りを抑制する狙いだとか・・・。卸値を引き上げても「売れる」とした荒業で、強気のコカ・コーラです。
コカ・コーラ、スーパーの卸値上げ 大型ボトル最大8%
清涼飲料最大手のコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスは5月に大容量の商品を値上げする。スーパーなど低価格を売りにする業態向けのみ出荷価格を5~8%引き上げ、コンビニエンスストア向けは据え置く。
食品は原料価格の上昇で値上げ表明が相次ぐが、店頭価格に転嫁できない商品も多い。業種を絞って値上げし、店頭での値崩れを防ぎたい考えだ。(日経新聞 2022/02/08 02:27)
手許待機資金と配当予定総額...
現時点の手許の現預金はドル貨で$21,834.04、円貨で¥2,512,880です。保有する株式銘柄の配当(分配)予定額はドル貨で$39,885.90、円貨では¥4,590,468と前日から小幅増加しています。なお、AT&Tの予定配当額は、既に減配発表後の配当予定額に変更済みです。
また、速報値ですが、株式利益剰余額は$116,187.53、円貨で13,372,023円です。株式銘柄評価額は$980,961.49、円貨で112,898,858円となっています。
売買の詳細
今日も売られたAT&T株の買い増しを強めました。更に、ケロッグ株、スリーエム株、ハネウェル インターナショナル株が依然として安値に沈んでいるので、買い増しを続けています。アナリストはとやかく言ってますが、我が道を行くです。
FB メタ プラットフォームズ A株は落ち着く暇もなく、出来高を膨らませながら本日も安値に沈みました。年間500億ドル以上の自社株買いを行っているのにこの有様ですから、思い切って、配当金支払いへ転じる姿勢に変えてみることも一案かと...。
メタは急落、利用者数や今後の見通しが市場予想下回る
「フェイスブック」などを運営するメタ・プラットフォームズ<FB>が2日の夜間取引で、日中終値比22.89%安の249.05ドルと急落した。日中取引でも250ドルを割り込めば、21年1月15日以来となる。2日引け後に21年12月期第4四半期(10-12月)の決算を発表したが、利用者数や今後の見通しが市場予想を下回り、失望売りを浴びた。
第4四半期の売上高は前年同期比20%増の336億7100万ドルとなり、市場予想をやや上回ったが、純利益は同8%減の102億8500万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同5%減の3.67ドルと、市場予想の3.8ドル台を下回った。
「フェイスブック」や「インスタグラム」などの主要なサービスを提供している主力事業の売上高は前年同期比20%増の327億9400万ドルだった。2ケタ増収だったものの、アップルの広告規制の影響を受け、第3四半期の33%増から伸びが鈍化した。また、21年12月末時点の全世界の1カ月当たり利用者数(MAU)は前期末比4%増の29億1000万人、1日当たり利用客数(DAU)は同5%増の19億3000万人といずれも増加したが、市場予想には届かなかった。
一方、事業規模は小さいものの、VRヘッドセット「オキュラス」などの売上高は前年同期比64%増の8億7700万ドルだった。マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は「メタバースの構築に向け、22年も投資を続ける」とした。
22年12月期第1四半期(1-3月)の業績は、売上高を270億-290億ドル(前年同期比3-11%増)と予想したが、市場予想の300億ドル前後を下回っている。
22年の設備投資額については、従来予想の290億-340億ドルを据え置いた。データセンターやサーバー、ネットワークインフラを中心に人工知能と機械学習への投資を計画する。経費支出の見通しは、従来予想の910億-970億ドルから900億-950億ドルとやや引き下げた。(モーニングスター 2022年02月03日 10:28)
21年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比35.11%増の290億1000万ドル、純利益が同17.18%増の91億9400万ドルに伸びた。売上高が市場予想(294億5300万ドル)を下回る半面、希薄化後EPS(3.22ドル)は市場予想(3.174ドル)を上回っている。
9月末時点のユーザー数は、「フェイスブック」の日間アクティブユーザー(DAUs)が6%増の19億3000万人、月間アクティブユーザー(MAUs)が6%増の29億1000万人、グループ全体の月間アクティブユーザー(MAP)が12%増の35億8000万人に上向いている。部門別の売上高は、主力の広告が33%増の282億7600万ドルに拡大した(その他は195%増の7億3400万ドル)。
会社側は第4四半期の売上高に関し、315億〜340億ドルと予想している。この他、追加で500億ドル相当の自社株買い枠を設けたことを明らかにした。10月28日、社名を「フェイスブック」から「メタ(Meta)」に変更すると発表。(モーニングスター 2021年10月29日)
こまごま銘柄の蒐集
医療機器大手の「MDT メドトロニック株」が安値に沈んでいるので新規買いしています。緊急性の乏しい手術がそろそろ全米で始まりそうです。日本のテルモ株も然りですが、技術力のある企業は『買い』です。他に、燃料販売の小型株へも視線を投げています。
- ALLY アライ フィナンシャル 1株
- AMX アメリカ モービル ADR L 6株
- BEN フランクリン リソーシズ 11株
- BHP BHP グループ ADR 34株
- BRFS BRF ADR 110株
- CINF シンシナティ ファイナンシャル 6株
- CSCO シスコ システムズ 5株
- F フォード モーター 12株
- FB メタ プラットフォームズ A 5株
- GILD ギリアド サイエンシズ 6株
- IBM インターナショナル ビジネス マシーンズ 2株
- IVZ インベスコ 8株
- LHX L3ハリス テクノロジー 11株
- LYG ロイズ バンキング グループ ADR 15株
- MBT モバイル テレシステムズ ADR 15株
- MCY マーキュリー ゼネラル 35株
- MDT メドトロニック 1株
- MDU MDU リソーシーズ グループ 12株
- PBR ペトロレオ ブラジレイロ ADR 51株
- SBUX スターバックス 2株
- TSN タイソンフーズ A 6株
- UGI UGI 5株
- UVV ユニバーサル 20株
- VEON ビオン ADR 123株
- VIV テレフォニカ ブラジル ADR 16株
- WBA ウォルグリーン ブーツ アライアンス 17株
- WU ウエスタン ユニオン 32株
- XLP 生活必需品セレクトセクターSPDRファンド 10株
均衡を保ちながら歩む米国市場
次の大幅な株価調整時の【買いあさり】を虎視眈々と狙っている大口投資家が潜んでいるような【静寂した米国市場】を感じています。株式市場へ真水資金の流入が増加している記事を見せられると、「あぁぁ、やっぱり」と納得するような...。
均衡を突き抜けるのは?
過去の米国市場では、このような膠着の均衡を突き抜ける原動力となったのは【銀行セクター】でした。基軸通貨ドルの発行元の恩恵を最大限に生かして利益を湯水のごとく計上する米銀の存在です。
銀行セクターの株価が上昇しない事には、行ったり来たりを繰り返すボックス相場が長く続きます。そして、これが崩れる確実な端緒は、3月にも行われるであろう【FRBの利上げ】にあることは言を待ちません。もうすぐ、ホンのそこまで来ています!
編集後記
下記にリンク付けした『米FRBがもくろむ、利上げだけではない「インフレ対応の秘策」とは』は、独創的な論調を展開された面白い記事です。是非とも、一読してみて下さい。大人の世界は裏を読むことの必要性を痛感しました。嫌なものですね~ぇ、大人は・・・。
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