2/9 株価の上昇マグマは、着実に蓄積している...
利上げの意識が高まり、米10年債券が売られて同証券の利回りが1.9%台半ばへ上昇。銀行セクターが買われて株価が上がり、連れて景気敏感銘柄が続き、高PER銘柄が下落する。お決まりの見慣れたパターンとなりました。
3大株価指数が上昇
ダウ工業株30種平均は続伸、前日比371.65ドル(1.1%)高の3万5462.78ドルで終えました。アナリストお気に入りの「バイオ製薬のアムジェン」が大幅高となり、ダウ平均を押し上げています。アムジェンは8日に発表した【2030年までの長期の業績見通し】や【自社株買い】が好感されて8%高で終了。1銘柄でダウ平均を115ドルほど押し上げています。
ナスダック総合株価指数は反発して前日比178.787ポイント(1.3%)高の1万4194.455で終了しています。
JPモルガン、ほぼ100%間違いないシグナルと説明-株式は今が買い
何と、超強気なコメントが発せられました。それも米銀の雄である「JPモルガン・チェースのストラテジスト」からです。以下、報道記事をリンクします。
- アナリストは業界分析・企業分析をおこなう者への呼称
- ストラテジストは投資戦略立案をおこなう者への呼称
- エコノミストは世界経済・国家経済分析の専門家への呼称
ファイザー株、今年の控えめな売上高と利益予想で大きく下落!
8日、米ファイザーが発表した今年の「売上高と利益の見通し」が市場予想を下回りました。新型コロナウイルスのワクチン及び承認飲み薬「パクスロビド」の売り上げ、利益ともに、投資家の期待に届かず、失望売りが大規模に発生しました。同社株は寄り付きから大きく下落、一時5%超安と叩き売られました。
ファイザーが見込む通期の調整後1株当たり利益は6.35-6.55ドル。アナリスト予想は6.65ドルでした。通期売上高は最大で1020億ドル(約11兆7650億円)と見込みましたが、アナリストの予想平均値は1060億ドルでした。しかし、会社発表の控えめな決算内容であっても、2年連続の史上最高額更新となる見込みです。
手許待機資金と配当予定総額...
現時点の手許の現預金はドル貨で$17,445.54、円貨で¥2,015,658です。保有する株式銘柄の配当(分配)予定額はドル貨で$39,987.51、円貨では¥4,620,157と前日から小幅増加しています。なお、AT&Tの予定配当額は、既に減配発表後の配当予定額に変更済みです。
また、速報値ですが、株式利益剰余額は$117,005.29、円貨で13,518,791円です。株式銘柄評価額は$986,436.07、円貨で113,972,824円となっています。
売買の詳細
大幅に整理売買しています。ファイザー株が大きく寄り付きから売られたことで、Myポートフォリオ再構築の踏ん切りが付き、ファイザー株の買い増し(491株、2万5千超ドルの買い増し)を決断、資金確保のためにインテル株を全株売却し、併せて「こまごま銘柄」の整理売却を実行しました。なお、今日の491株の買い増しで、ファイザー株の平均買値単価を1ドル37セント引き下げました。
こまごま銘柄の蒐集
ポートフォリオ再構築の概略を終えたこともあり、こまごま銘柄の整理売却を進めました。利益の出ている銘柄、出ていない銘柄を問わず、トータル収益でプラスであれば何ら問題ありません。但し、取捨選択を行い難い銘柄だけは、今少し残しています。
BHP BHP グループ ADR 34株
- CINF シンシナティ ファイナンシャル 6株
- MCY マーキュリー ゼネラル 35株
- WU ウエスタン ユニオン 42株
- XLP 生活必需品セレクトセクターSPDRファンド 6株
株価上昇マグマは、市場の底流で着実に蓄積している...
日々の株式市場では、株価の押し引きが常に行われています。【循環相場】と呼ばれる行ったり来たりして、日ごとに主な取り引き銘柄を入れ替えながら、ジリジリと下値を切り上げて来る相場が、既に始まっているやも知れません。
チャールズ・エリス著の敗者のゲーム
著書の中でチャールズ・エリス氏は、投資家は「嵐の中で稲妻の輝くその瞬間に、株式市場に居なければならない」と力説しています。そして、これを確実に手に入れるが為、「インデックス系ETFが何にもまして優れている投資手法である」ことに辿りつくのです。
(中略)S&P500指数のデータを使って過去75年間という長期間分析した結果を見ると、この間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60ヵ月間(900ヵ月という長期間のわずか7%だが)に達成されているという。
もし私たちに、これがどの月かを見分けることができれば、その利益ははかり知れない。しかし、それはまったく不可能なのだ。私たちが知りうるのは次のような、単純で、貴重な事実である。
すなわち、もし私たちがこのベストの上昇月を逃したら、まるまる二世代という長期間にわたって蓄積される利益のほとんどを失ってしまうということだ。
(中略)長期的に見て投資家が失敗する原因の一つは、激しい下げ相場に遭遇してパニックに陥り、上記のような最大の上げ相場に参加する機会を自ら放棄してしまうことだ。この教訓は明らかである。
投資家は「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない。(チャールズ・エリス著、敗者のゲーム )
編集後記
午後11時30分過ぎに株価のリアルタイム板を眺めると、ファイザー株が大きく値を下げています。一旦全体何が起こったのか、8日発表の決算内容が悪い筈はなく、唯一思い付くのはワクチンや治療薬の副作用等で死者急増etcの【BAD NEW】が流れているのか?
落ち着いて検索すると、同社CEOの今年度見通しが控えめであることへの失望売りと、同業アムジェン社の2030年までの長期見通しが良好で、同株価が大きく値を飛ばしている【反動売りの両バサミ】でファイザー株が売られていると判断、直ちに『ファイザー株の追加購入に打って出ること』を決断しました。当家では家族すべてが「ファイザー社製ワクチンを選択した」ので、最早、同社と一蓮托生なのです。
なお、余程の想定外事象が生じない限り、ファイザー社が今年度も史上最高益を叩き出す見込みであることは、ほぼ既定路線になっています。後は、自社株買いではなく、四半期配当額の引き上げを早急にお願いしたいものです。
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