米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/16 ウクライナ情勢緩和を材料に、米株はひとまず反発...

 プーチン大統領は「ロシアは米国およびその同盟国との間の緊張状態について、外交による解決を望んでいる」と述べ、ウクライナ国境付近に集結させている部隊の一部撤収を明らかにしました。

3大株価指数は一旦反発...

 「株価反発の題材を探していた市場」はすぐさま反応して、幅広い銘柄に押し目買いが入り、前日までの3営業日で1200ドルあまり下げていたダウ工業株30種平均は、4営業日ぶりに反発、前日比422.67ドル(1.2%)高の3万4988.84ドルで終えました。
 ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反発して、前日比348.838ポイント(2.5%)高の1万4139.757で終了しました。


2/16 3大株価指数は一旦反発...

WTI原油先物価格は売りで下落、こちらも利益確定が優勢...

 WTI原油先物価格は、軍事衝突の懸念が和らいだことで買い進まれていた先物取引の清算や新たな売り建てが増加して2%近く下落しました。万が一、このまま原油先物価格が下がり続けると、FRBの利上げ時期や回数、利率へ影響を与えるのは必至ですが、そうは問屋が卸さないでしょう。
 天然ガス先物NYMは4.72%の上昇で、依然として欧州への天然ガス供給懸念がボトルネック状態であることに変わりなく、ロシア騒動は収束の兆しを見せていない一面が伺われます。


2/16 WTI原油先物価格は売りで下落、こちらも利益確定が優勢...

近々、「金利高」が株式市場攪乱の目玉へ返り咲く?

 10年物債券利回りが一時2.05%まで上昇しましたが、米国株式市場ではウクライナ情勢の緊張緩和を好感した買いが勝ったようです。しかし、年内の複数回利上げが確定的になっているので、近々、株式市場の関心が市中金利へ転じるのは確実です。束の間の活況ですが、投資家を和ませてくれました。


2/16 ウクライナ情勢緩和を材料に、米株はひとまず反発...

手許待機資金と配当予定総額...

 現時点の手許の現預金はドル貨で$12,462.86、円貨で¥1,441,081です。保有する株式銘柄の配当(分配)予定額はドル貨で$41,525.16、円貨では¥4,801,555と連日に亘り、過去最高額を更新中です。
 今後想定される株価値下がり減少分を、配当(分配)額で補いたいとの思いを持っています。米国企業は減配を避ける基本原則があるので、少しでも補えたらと考えています。なお、AT&Tの予定配当額は、既に減配発表後の配当予定額に変更済みです。
 また、速報値ですが、株式利益剰余額は$115,951.20、円貨で13,407,437円です。株式銘柄評価額は$994,768.65、円貨で115,025,099円です。なお、本日付で残念ながら、ETF「VTI」80株を利確売却しています。

2/16 手許待機資金と配当予定総額...

本日における売買の詳細

 本日はしばらく振りの株価上昇となった一日でした。このタイミングに合わせるかたちで、「トータルストックマーケット ETF VTI」80株を売却しました。最も古くて買い専科であった旗艦ETFですが、そろそろ利確時期と判断しました。
 VTIの売却代金を「BHP グループ ADR」等への購入資金へ充当しています。また、保険セクターの株価回復となったこともあり、「アメリカン インターナショナル グループAIG」44株も売却して「スリーエム MMM」と「JPモルガン エクイティ プレミアム ETF JEPI」の追加購入の資金へ充当しています。

ファイザー株への逆風、未だ収まらず…。

 この日も新型コロナワクチンメーカーの一社である「ファイザー株」への売りは収まらず、連日1000万株を超える商いが続いて、既に高値から20%超の下落となっています。戻ろうとする株価を売り方が売り物で抑えて、他の者も追随して売っているだけです。いずれ弾が尽きます。しかし、高値付近で買い出動した方は無念にも損切りされたことでしょう。
 一方の雄モデルナ株の下落率も輪をかけて半端なく、正に『ワクチン製造の噂で買って、ワクチン供給の事実で売る』株式市場に漂う屁理屈そのものです。このようなところが、真っ当な投資家に売り方が忌み嫌われるところなのでしょう。

『待てば海路の日和あり』

 各国政府のバックアップもあるので、直ぐにワクチンが必要でなくなることはありませんし、コロナウィルスの性質も未だ解明されていないので、もう暫く売りに耐えていれば『待てば海路の日和あり』がやって来ます。
 万が一、いつまで経ってもやって来ないなら、配当金を受領しながら待ち続けるしか手がありません。なお、モデルナ株は無配当株なので悪しからず…。


2/16 本日における売買の詳細

米国が拳を振り上げた「ロシアへの経済制裁」の影響...

 米国のバイデン政権は、ロシアがウクライナへの侵攻を行った場合、強力な『経済制裁』を実施する意向を表明しました。拳を上げてしまったのです。
 米国は基軸通貨ドルを支配しているので、世界金融ネットワークを自在にコントロールし得ることができます。よって、ドル決済ができない事には、輸出入が行えずに経済活動がストップするので、国家の体を保つことができなくなります。これでロシアは、ジ・エンドです。しかし、ロシアにはゴールド(金)、原油・天然ガス等の地下資源が豊富にあります。

経済制裁発動なら、原油・天然ガス等の資源価格が爆上げ・急騰...

 世界の供給網混乱が続く中、原油・天然ガス等の資源確保に関しても、必要量が必要な国へ妥当な価格で届かない状態が続いています。この現状で経済制裁により『ロシア産原油・天然ガス等の資源の量』がスッポリ抜け落ちると、これら国際価格がどこまで上昇するのか計り知れず、先進国が政情不安に陥るのは確実。11月に中間選挙を控えている米国バイデン民主党としては何としても避けたい最優先事項です。

ウクライナのNATO加盟の延期、玉虫決着か?

ウクライナは、ロシアの領土併合を恐れてNATO(北大西洋条約機構)への加盟を望み、NATOも動きを見せたことから、ロシア軍の国境周辺への進駐に繋がりました。ロシアにとっては逆『キューバ危機』、米国にとっては『片腹痛い』思いでしょう。
 しかし、未だ、NATO諸国内でウクライナ加入承認のコンセンサスは形成されていないとのことなので、棚上げの状態にして当分の間、事が進むのではないでしょうか。動きようがないですから…。
 つまり、ロシアは国境周辺へ軍を縮小しても派遣したまま圧力を掛け続けて、暫くは綱引き状態となると見ています。その後の展開は、米国バイデン政権の態度とプーチン大統領の胸三寸如何でしょう。

噂ばなし

 旧ドイツで東西を隔てたベルリンの壁を撤去するとき、「時の米国政府は『将来、ソ連邦周辺国をNATOに加盟させることは行わない。』と旧ソ連首脳に約束した。」と、まことしやかに、この話が流れています。
 時代は流れに流れましたが、この口約束が存在するのか?存在するならば反故にするのか否か。世界政治の道筋を巡る争いに発展しそうで、簡単にロシアは引き下がらないでしょう。ここ10年以上、ゴールド(金)を自国にシッカリと貯め込んだロシアは、持久戦を覚悟の上かも知れません。





2/16 米国が拳を振り上げた「ロシアへの経済制裁」の影響......-1

2/16 米国が拳を振り上げた「ロシアへの経済制裁」の影響......-2

米国民主党、更に窮地へ・・・

 事もあろうか、強烈な【捏造】ブーメランが米国民主党に炸裂しそうです。日米ともに"民主党"と名の付く政党は【ブーメランにしてやられる】ことがホンに多いです。バイデン大統領、あと3年弱の任期を全うできるのか?
 「利上げ」や「ウクライナ」ではなく【バイデン大統領リスク】が表面化して来ると、我々、米国株個人投資家は最早逃げられません。既に、日本には【岸田首相リスク】が存在しているので、資産をドルのままにして冬眠でもしますか?


2/16 米国が拳を振り上げた「ロシアへの経済制裁」の影響......-3

【番外】日本株の動向

 昨日に引き続き、シスメックス株とテルモ株の下落が止まらず、果敢にも打って出ました。資金手当てに際して、スバル株を売却しています。これら2銘柄の方が大事なので...。

2/16 【番外】日本株の動向

編集後記

 『株式銘柄に惚れるな』という箴言があります。惚れてしまうと売却すべき適切な時期に決断ができず、タイミングを逃してしまうことを諫めた言葉です。
 以前、このブログにも記したことがありますが、私は【惚れたこと+欲がらみ】で、ロレックスのプラチナ高級腕時計を買いそびれた痛い経験があります。某日本株の評価益がゼロになっただけではなく、身動きが取れない評価損の世界へ足を踏み入れてしまったのです。
 個人投資家のブログを拝見すると、米国株の定期購入を続けて資産形成を計って行くことを誓い、コツコツと実践されているようです。歳若時分から取り組まれると、実がなるのも早く楽しみです。
 好きな銘柄ならコツコツ投資を続けていけるので、ある面ではこのような銘柄と出会えて幸せです。但し、くれぐれも銘柄に惚れ過ぎないように...。【株式は誰に所有されているかを知らない】という箴言があります。