3/2 原油価格が急伸、金融株は総崩れ...
前日は持ち堪えた米国株式市場でしたが、さすがに2日目となると、投資家は自分自身の足元を見てしまうものです。少しでも見たら最後、弱気の虫が湧き出でて、保有ポジションの縮小へ動くは必定です。小さな点でも集まれば大きな集合円となり、市場の寄り付き後から平均株価は下落し始めました。
3大株価指数はもちろん下落
ダウ工業株30種平均は続落、前日比597.65ドル(1.8%)安の3万3294.95ドルで終えています。ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して、前日比218.940ポイント(1.6%)安の1万3532.459で終了しました。投資家が運用リスクを回避する目的で株式から債券へ資金を移す動きが広がった模様です。
10年物米国債の価格が上昇、利回りは低下...
近々の利上げが見込まれ、債券価格の下落が確実となっている「10年物米国債」へ買いが殺到、同債券の利回りが1.688%まで低下しました。これは、対前日終値と比較すると▼7.91%の大幅下落となります。
WTI原油先物価格が106ドル突破...
1日で1バレルあたり10ドル強の先物価格上昇となったNY市場。日本時間の午前7時の時点では106ドル台で推移しています。これは7年8カ月ぶりの高値です。
「IEA=国際エネルギー機関の臨時の閣僚会合で、6000万バレルの石油備蓄を放出することで合意しました。」とありますが、最早、焼け石に水ですし量が少なすぎます。馬鹿正直に日本政府は行うべきではありません。大事に囲って置くべきです。
今、世界ではウクライナで戦争状態が勃発しています。そして、これから佳境に進む可能性が高い時に、世界の各国で【石油備蓄】を放出すること自体が間違っています。限りある備蓄量ですから、投機筋から足元を見られて「囁かれている原油価格140ドル台」へ到達するやも知れません。
手許待機資金と配当予定総額...
現時点の手許の現預金はドル貨で$5,594.15、円貨で¥642,544と前日から減少しました。安値の銘柄多数が目の前に現れたので、衝動買いをやちゃいました。
保有する株式銘柄の年間配当(分配)予定額はドル貨で$46,834.83、円貨では¥5,379,449となり、過去最高額を2日振りに更新しました。今のような株価動向、つまり市場が開いてみないと分からないような不安定の時こそ、「配当金・分配金」の使い道を考える等、気を紛らわすことです。株が下がる時は何をしても資産額が減少します。しかし、これはあくまで評価額なのです。
*AT&Tの配当額は、既に減配発表時の配当予定額に変更済みです。また、ETF分配金予定額は前年度実績を基に算出しただけで、運営会社から約束されたものではありません。あくまで【目安額】です。増えもするし、減るもします。
本日における売買の詳細
本日も引き続き、ETF「VTI」の一部を売却して、資金作りを行っています。長期金利が低下したこと、ロシアへの金融制裁で市場が混乱していることから、主要な銀行や保険等の金融銘柄が押しなべて半端なく売られました。お気に入りの金融株(特に保険株)が見並安値に沈んでいたので、一気呵成に成行買いをやちゃいました。
こまごま銘柄
新規買いは、全て「こまごま銘柄」で一旦蒐集してから、取捨選択するプロセスを取っています。*「MBT モバイル テレシステムズ ADR 59株」取引停止となっています。
- AIG アメリカン インターナショナル グループ 25株
- ALLY アライ フィナンシャル 51株
- CS クレディ スイス グループ ADR 20株
- GILD ギリアド サイエンシズ 2株
- ING INGグループ ADR 23株
- IVZ インベスコ 35株
- K ケロッグ 30株
- LYG ロイズ バンキング グループ ADR 280株
- MBT モバイル テレシステムズ ADR 59株
- MC モーリス A 3株
- MET メットライフ 21株
- MFC マニュライフ ファイナンシャル 8株
- UBS UBSグループ 7株
- UNM ユーナム グループ 6株
- WU ウエスタン ユニオン 56株
- XRX ゼロックス 12株
- QYLG グローバルX NASDAQ100 カバード コール 50 ETF 12株
- XLP 生活必需品セレクトセクターSPDRファンド 17株
- XYLD グローバルX SP 500 カバード コール ETF 13株
- XYLG グローバルX SP 500 カバードコール50 ETF 12株
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
バイデン米国大統領は敵国ロシアに対して「情報戦」を仕掛け、巷では1本取ったとの評判です。気を良くした同大統領は、次なる策として「経済制裁」、特に米国の得意な【金融制裁】をロシアに仕掛けて兵糧攻めを見せました。このために、世界の金融市場は混乱の極致となって総売り状態になっています。しかし、庶民の生活から見ると、いずれは落ち着くので心配は全く不要です。
金融制裁は強力な圧力なので、仕掛けられたロシアが追い詰められるは必須です。早々と【白旗】上げてくれれば御の字ですが、ロシアは核保有の大国なので、そうは問屋が卸さないでしょう。ロシアの歴史を紐解くと「時の政権の瓦解等」が必要です。これなくして、和平講和へは届かないでしょう。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
「戦いを始める際には、どのように終わりに結び付けるのか」が最も大事です。西側は既に攻め込んでいるロシアに対して「全面退却」を要求していますが、事遅しで、白か黒かを迫れば迫る程に解決が遠のき、ズルズルと時間が経過して泥沼化するのでは?
最も恐ろしい未来予測は、【過ぎたるは猶及ばざるが如し】から【窮鼠猫を噛む】へ移行、ロシア国の暴発が現実化する可能性が高まることです。余談ですが、次の記事のように『安易に勇ましい言葉で煽る行為』を「立場ある責任者」は注意しなくてはいけません。
【番外】日本株
日経平均は寄り付き後から堅調に推移、テルモ株とシスメックス株への買い戻しが続いている状況です。三井住友フィナンシャルグループを買って見ました。
編集後記
何かモヤモヤしたものが胸中に宿っているが如く感じていたのですが、メキシコ大統領の発言記事を読んで「ハタ」と気づきました。
国民の代表である政府から要請を受けて対応するならまだしも、一民間企業の経営者が好きなように都合勝手に立ち位置を取ることに関して「モヤモヤ感」が生じていたのです。
個人ではなく、株主から資金提供を受けている株式上場企業ですから、間違いなく経営者の職権乱用です。 次の記事を読むと、これらハイテク企業はまるで米国籍軍需企業の振る舞いに映ってしまいます。部品製造ばかりしている日本企業など、入り込む余地が無きに等しいです。
ロシアが考えるウクライナ3分割構想
ロシアは、手前勝手に次の構想を描いているらしいです。
ロシア当局者はキエフでの軍の目標について、市全体を占領することではなく、ゼレンスキー大統領に圧力をかけることで逃亡か降伏に追い込むことだと説明。それを達成した後、親ロシアの新政権を樹立させ、いずれは選挙を実施させるとした。
同当局者によると、ロシアの構想ではウクライナを3分割。プーチン大統領が独立国家として最近承認した東部のドネツクとルガンスク、親欧州感情が強いリビウなどを含む西部、ロシアが事実上支配し、国家再建のコストは自らが負担しなければならない残りの部分から成る。
縮小後のウクライナは独自の軍隊を持たず、その領空はロシア防空システムに組み込まれ、ロシア軍が恒久的に駐留することになるという。(ブルムバーム 2022年2月28日)
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