米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

5/16 「市場ではなく、FRBに軸足を置くべき」シカゴ連銀総裁...

 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は15日、経済専門局CNBCとのインタビューで次のように話しました。ここから受け取る枕言葉としては、6月FOMCは「利下げはない」が「利上げ見送り」となる。でしょうか?
 「昨年から実施してきた累積5%の利上げは、その影響の多くがこれから表面化する。」

  • シリコンバレー銀行(SVB)はFRBの見通しではなく市場を信じて、「金利上昇に対する対策を怠ったため破綻した。」との見解を示し、市場の年内利下げ予想に警鐘を鳴らしています。
  • これまでの急速利上げについて、「その影響の多くが、いまだ経済に浸透しつつあるところだ。」と述べ、連邦公開市場委員会(FOMC)は次の一手を判断する上で注意が必要になるとの見解を示しました。

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ジリジリと円安傾向が続く...

 ドル・円は136円15銭付近で底堅い展開となった。重要な節目200日移動平均水準の137円05銭も再び視野に入った。


 5月連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて、6月利上げ停止観測が一時は強まったが、長期期待インフレ率の予想外の上昇を受けて追加利上げ観測が再燃。さらに、FRB高官のタカ派発言を受けて、日米金利差拡大観測に伴うドル買い、円売りが強まった。


 アトランタ連銀のボスティック総裁は「インフレ対処は最優先課題」と再確認。また、「高インフレは追加利上げに傾斜する必要性を示唆しているかもしれない」と、追加利上げの可能性を残した。


 また、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も、労働市場が「非常に強い」「インフレはピークから鈍化も依然過剰に高い水準にある」「インフレにおいて、恐らくまだなすべき仕事がある」と、やはり追加利上げも辞さない姿勢を見せた。一方で、日銀は当面緩和策を維持する姿勢を修正していない。(フィスコ 2023年05月16日 02時41分)

FRB高官の意見は相違

 連邦準備制度理事会(FRB)は、直近の5月連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%の利上げを決定したと同時に、声明で前回会合まで用いていた「追加利上げを想定する」との文言を削除し、次回6月会合では利上げ停止の選択肢を残した。金融危機や成長減速、インフレの鈍化を受けFRBが次回6月FOMCで利上げ停止するとの予想が強まった。


 しかし、FRBが注視しているミシガン大消費者信頼感指数の最新5月の長期期待インフレ率が予想外に上昇したため追加利上げの思惑が再燃。そのほか、金融危機の影響もあり今後の金融政策を巡り、FRB高官の見解は分かれる。


 米アトランタ連銀のボスティック総裁は「利下げは24年に入るまで想定しない」「リセッションのリスクはあるが、ベースケースではない」としたほか、「インフレ対処は最優先課題」と再確認。また、「高インフレは追加利上げに傾斜する必要性を示唆しているかもしれない」と、追加利上げの可能性を残した。


 また、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も、労働市場が「非常に強い」「インフレはピークから鈍化も依然過剰に高い水準にある」「インフレにおいて、恐らくまだなすべき仕事がある」と、やはり追加利上げも辞さない姿勢を見せた。

 一方で、23年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有するシカゴ連銀のゴールズビー総裁は、金融混乱や信用状況による経済への影響に懸念を表明。同総裁は5月の0.25%の利上げを巡り、支持は5分5分だったことを明らかにし、次回会合では利上げ停止を支持する可能性も示唆。


 昨年からの急速利上げを巡り影響の表面化はこれから、と追加利上げに慎重姿勢を表明した。経済指標やインフレ指標で今後の金融動向を探る展開となる。(フィスコ 2023年05月16日 05時11分)

5月16日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発、前週末比47ドル98セント高の3万3348ドル60セントで終えた。ナスダック総合株価指数は反発し、前週末比80.466ポイント高の1万2365.21で終えた。


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米債務上限問題に関する交渉

 イエレン米財務長官が13日、米債務上限問題に関する交渉について「進展している」との認識を示しました。いつものことながら、ギリギリで妥結するのでしょう。たとえ、デフォルトになったところで、ドルに代わるものがない以上、周りの景色も何も変わりません。

MYポートフォリオ

特にコメントすることのない、週始まりの1日でした。暫くは、この日のような「退屈な日々」が続くことでしょう。早寝早起きに努めるべきです。


編集後記

 (中略)劣化ウランは1990年の湾岸戦争で初めて使用された。アメリカ軍が用い、イラク軍に壊滅的な損害を与えた。鉄の2.5倍の比重があるため劣化ウランを用いた砲弾は貫通力が高く、イラク軍の戦車の装甲を簡単に破壊した。


 だが、命中した際に劣化ウランは高温で燃焼し、酸化ウランの微粒子となって周囲に拡散する。体内に取り込んだ場合、内部被曝の危険性が高まるとともに、重金属としてのウランの化学的毒性が健康被害を及ぼすと指摘されている。


 イラクでは湾岸戦争やその後の2003年に始まったイラク戦争で、アメリカ軍やイギリス軍によって劣化ウラン弾が大量に使用された。爆発時に発生する黒煙には、酸化ウランの微粒子が含まれており、イラク軍の兵士のみならず、従軍したアメリカ軍やイギリス軍の兵士も危険にさらされた。


 破壊された戦車などの残骸は長期間にわたってイラク各地に放置され、劣化ウランの危険性は周知されなかった。砲弾などの破片は戦場となったイラクの国土に今も埋まったままで放射線を出し続けている。(中略)

 (中略)「働きがい」は、数年働いてからでないと味わえないものだと筆者は考えている。


任せられる仕事は、お客様対応しか残っていない


 「新入社員は、何をやったらいいですか?と聞いてくるが、事務作業などないし、お客様対応といってもマニュアルなんかない。」これは、新入社員を受け入れた職場責任者の言葉だ。


 「マニュアルを見せてくださいと言われたけど、マニュアルに書けるような作業は、だいたいRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に任せている。」現場の責任者やベテラン社員は、口を揃えてこう言った。


 「将来の幹部候補を雇うんだったら、もっとベテランを採用してほしい。私達だって必死に勉強している。教えることなんてない。」(中略)

 これじゃ、ますます新卒の採用枠が減って「中途採用枠」全盛時代がやって来そう...。


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