米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/9 NY市場は株価調整で一服...

 先週から勢いが強かったNY株式市場は、株価上昇の利益確定機運(売り待ち)が強まっていたところにデルタ変異株不安も混ざり、寄り付き直後から株価下落基調が続きました。ダウ平均は序盤に▼500ドル超の下げを記録、その後はジリジりと値を戻す展開となりました。もちろんナスダック、S&P500種も下落したことは言うまでもありません。

7/9 NY市場は株価調整で一服...

売りを誘った事由

 得体の知れない『新型コロナデルタ株の猛威』が懸念されて景気減退ムードが強まったこと、東京都が4度目の「非常事態宣言」を想定していること、などが売り材料として語られています。長期金利の指標となる10年米国国債の利回りが急降下しています。今まで囃子担がれていた「景気敏感銘柄」、金利上昇で利ザヤの増加が見込まれていた「金融銘柄」に売りが向かった感じです。
 ここ2週間ほど、株価上昇度合いが強かったこともあり、一旦、利益を確定したい投資家心理が「売りのスイッチボタン」を押したかのようです。しかし、NY市場が終了時刻に近づくに連れて原油先物価格が上昇、ドル売りが小休止となったこともあり、全面安の展開には向かわない動きも感じられました。これで「利上げやテーパーリング」の話題は、しばらくタンスの引き出しに収められるでしょう。

米国企業の第2四半期(4月~6月)決算

 日本企業と異なり、米国企業の四半期決算発表は早く行われます。今月半ばごろから始まり、後半には本格化します。業界アナリストは、主要上場企業の大幅な増収・増益を想定しているので、企業業績に裏切られる可能性は少なく、株価水準の維持は可能と見込まれています。

買い増しセクター

 値を下げていたS&P500種ETF、金融セクターETFで買い増しを進めました。S&P500種では「SPLG」「SPMD」「SPSM」「SPTM」、金融セクターでは「XLF」、序盤にヘルスケアセクターも沈没していたので「XLV」にも買いを広げました。この追加購入の結果、ポートフォリオ内のETF構成比率が80.03%まで上昇しています。

一日の評価損益等

 徐々に株価が回復基調を辿ったこともあり、ポートフォリオの評価損益額は142,439.90ドル、前日から▼8,598ドルの減少で落ち着きました。9日(金)週末のNY市場がどのような展開を見せるのか、興味を持っています。

中国政府と中国籍ハイテク企業とのバトル

 中国の配車アプリ最大手企業「滴滴出行」(DiDi)がNY市場でIPO(株式公開)を行って44億ドルを調達した直後、中国政府がアプリストアから滴滴出行のアプリを削除する指示を出しました。ダウンロード済みは対象外との報道でしたが、この先、中国企業ADRへの投資は危険性が大きく増加したことになります。NY市場(アメリカ)に喧嘩を売っているようで、ここでも米中対立が見られます。国際金融資本VS中国共産党の構図まで進むのでしょうか。
 7日(火)「簿外A」でアリババ8株を新規購入していましたが、この件が表面化したので8日(水)の寄り付き直後、全株売却してアリババ株から完全撤退しました。事の真相が判明するまで、中国企業の単独銘柄への投資は厳禁、ご法度になりました。中国は信用ならない国家制度の国です。