米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/26 ダウ平均株価の値上がりは、3営業日連続...

 米国株式市場は、週明けから比較的強気の上昇を記録しています。根底に横たわっているのは『FRBの利上げは想定している程に続かない』というもので、年明け以降は金利水準の維持が図られ、景気減速の兆しが見られれば『利下げも期待できる』とい理屈に、株式市場が支配されつつあります。


10/26 ダウ平均株価の値上がりは、3営業日連続...1

10月の「消費者信頼感指数」は、予測以上に低下して102.5を記録...

 株式市場のオープン前に米コンファレンスボードが発表した「10月消費者信頼感指数」は102.5でした。9月の107.8から予想以上に低下し、7月以来で最低となりました。
 米国は、経済の7割を消費が占めるため、「消費者信頼感指数」の低下は景気減速懸念を
を強めることになります。

株式買いが強まる結果に・・・

 市場では、これを受けて「米国の住宅価格や消費者心理に関する経済指標(消費者信頼感指数)が市場予想を下回ったことで、利上げペースが今年12月以降、減速する...」との見方が強まり、利上げで景気が冷え込むことへの懸念が和らいで株式買いが強まりました。即ち、次の図式がなりたっとの解釈です。


【10月消費者信頼感指数は、前月から大幅に低下】               
          →【10−12月期の成長減速を暗示する】          
                    →【FRBの利上げは、減速の見通し】  
 

金融市場は、「ドル安」と「金利低下」で応える

 ドル・円の為替相場は直ちに反応して147円台後半まで上昇し、10年債の利回りは4.05%近くまで上昇しました。短期金融市場でも再び5%を割り込み、この傾向はしばらく続きそうな雲行きです。

10月26日のトピックス

 ダウ平均株価の終値は前日に比べて337ドル12セント高い3万1836ドル74セントでした。ダウ平均株価の値上がりは3営業日連続で、この間の上昇幅は1500ドルを超え、ほぼ1カ月ぶりの高値で終えています。また、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2.2%の大幅な上昇でした。



 11月1日~2日に開催される「米国FOMC(連邦公開市場委員会)」に期待が高まります。利上げ打ち止めに関して、何らかのアクション、示唆があれば株式市場へ好影響が必至でしょう。次は、11月8日投票の「米国中間選挙」の結果次第です・・・。すぐにでも分かります。

 米ホワイトハウスは中間選挙ついて以前は楽観視していたものの、足元では与党・民主党が上・下両院で敗北することを懸念していると、政権当局者が述べた。


 ファイブサーティエイトなどの最新の世論調査によると、民主・共和両党の間で五分五分と見込まれていた上院選挙は、高インフレが続く中で共和党に傾いているほか、年初には民主党が多数派を握ると予想されていた下院でも、圧倒的に共和党に傾いているという。


 民主党が上・下両院または上・下院いずれかの支配を失えば、バイデン大統領の今後2年間が大きく左右される見込み。共和党は家族休暇、妊娠中絶、治安維持などバイデン氏が優先する法案を阻止する一方、債務上限問題を利用して移民や歳出を抑制する新法を推進するとみられる。


 共和党はまた、バイデン大統領の息子ハンター氏の事業や私生活などに対する調査にも着手する見通し。一部の議員からはバイデン氏や閣僚、ハリス副大統領の弾劾を望むとの声も出ている。

 ホワイトハウスの内部事情に詳しい関係者の一人は、民主党は上院で多数派を維持する可能性を五分五分とみていると述べた。


 バイデン大統領は先週、世論調査では共和党が優勢となっているものの、「世論調査は混とんとした内容となっている」とした上で、選挙前の「最後の数日で、民主党側に流れがシフトするだろう」と語った。


 バイデン大統領の側近はロイターに対し「大統領と顧問は民主党が上・下両院の多数派を維持する可能性が高いと考えており、共和党が最優先事項として掲げる富裕層への減税がインフレ悪化につながることを指摘するなど、共和党が術中に陥ることを最大限利用して可能な限りのことを行うことに注力している」と述べた。(ロイター 2022年10月26日 4:53 午前)

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編集後記

 FX市場で昨年と大きく異なることが見られると言います。それは、円売りで利が乗って来ても売却する投資が少なく、引き続き「円売りポジション」を維持・拡大する投資家が多いということ。
 FRBの利上げ宣言があり、日銀黒田総裁の金融政策の維持発言があるなど、明確な指示め対応が両国で見られるので、『ドル買い・円売り』一辺倒の投資家が数多いと言います。なお、この傾向は政府・日銀も調査で把握済みです。


10/24【番外編】「円安・原油・米国選挙」が、今週の重要項目...4