米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/13 今年も『サンタクロース・ラリー』がやって来る...

 サンタクロースラリー(Santa Claus rally)は、「クリスマスラリー(Christmas rally)」とも呼ばれ、クリスマス(12月)から新年の1月にかけて米国株式市場の株価が上昇するというアノマリー【はっきりとした理論的な根拠を持つ訳ではないが、よく当たるかもしれないとされる経験則】を云います。今年は、この「アノマリー」に向かって、株高が現われそうな気がしますが?・・・。

サンタクロースラリーのアノマリー

 過去のデータ分析でも、株価が上昇する頻度は12月が最も高いという結果が出ています。その要因として、12月は節税対策による処分売りが発生し易く、売り圧力が強まるのですが、一方でクリスマスが近づくにつれて減少、1月に入ると買い戻しから上昇し易くなります。更に、この時期は政治的混乱も少なく、買いに適した相場環境になり易いこともあります。

日本では『掉尾の一振(とうびのいっしん)』

 日本においても、サンタクロースラリーと似たアノマリーとして、年内最後の取引日である大納会に向けて(概ね、最終営業日前の5営業日の間)株価が上昇すると言われる「掉尾の一振」が知られています。支えとなっているのは、次のような3点でしょうか?

  • 節税対策の「含み損を抱えた株式売却」が、一時的に年末には減少する...
  • 新年相場へ期待を込めた買いが増える...
  • 期末のドレッシング買いが入る...

 1990年以降、「掉尾の一振」の期間中に株価がマイナスとなったのは3回だけで、それ以外はプラスで引けています。また、年末が株高となる確率は7割と言われているので、「掉尾の一振」は信頼の高いアノマリーとして知られています。

12月13日のトピックス

 本日発表予定の11月消費者物価統計(CPI)と12月13-14日開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして、強気の米国株買いが起りました。
 ダウ平均株価は大幅に値上がりして、終値は先週末に比べて528ドル58セント高い3万4005ドル4セントまで上昇しました。ナスダック総合株価指数も反発し、前週末比139.121ポイント(1.3%)高の1万1143.738で終えています。


一旦、買い戻す動きが広がる...

 投資家の間では、先週、値下がりした銘柄を中心に一旦買い戻す動きが広がり、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.2%の上昇となったのです。更に、引けにかけて上げ幅を広げて、この日の高値で終えています。

米国の個人株式投資家達は強気姿勢を維持...

 これは、次のブルムバーグ紙の記事にもあるとおり、米国の個人投資家達がプロ投資家と比べても、米国株へ強気の姿勢を取っているからです。
 重要イベントが想定内の結果に収まれば、「年末にかけて相場が上昇する」との期待が根強いと見られています。

CPIは、インフレ圧力の鈍化を示すか否か?

 13日発表の11月の米消費者物価指数(CPI)では、インフレ圧力の鈍化を示すデータとなるか否か、注目されています。

FOMCでは、利上げ幅が従来の0.75%から0.50%に縮小される見込み...

 FOMCでは利上げ幅が従来の0.75%から0.50%に縮小される見込みです。そして、焦点となるのは、FOMC参加者が示す「2023年の政策金利の見通しが、どこまで引き上げられるか」に尽きます。
 更に、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見であって、彼が市場に対して何を語るかです。これら内容を確認したい投資家がウジャウジャ存在しています。

残すところ、48時間もありません・・・

 株高・株安だけではなく、債券価格・利回り、ドル・円の外為、原油先物、コールド価格など、広範囲に影響を及ぼす『12月のFOMC』。残す時間は48時間もありません。もう少し経てば、嫌でも知らされてしまいます・・・。

MYポートフォリオ

 序盤、グーグル株が再び下がり出したので、幸いとばかり22株を買い込みました。アマゾン株は踏みとどまって88ドル付近で足踏み。徐々に株価が上昇して90ドル台まで上って来たので9株だけで静観せざるを得なかったです。

GAFAM銘柄は、『腐っても鯛』の如し・・・

 『腐っても鯛』のGAFAM銘柄に関しては、買い込み・買い増しを引き続き続ける意向です。特に、グーグル株とアマゾン株に関しては・・・。11月に税対策で保有株を売却し尽くしたので、購入資金だけは十二分に備えています。


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編集後記

 週始めの月曜日、ダウ平均が500ドルを超える上昇となったのには心底驚きでした。プロ集団のファンド達は、「これからやって来るであろう弱気相場」に備えて贅肉を削って身構えています。
 結果がオーライならよいのですが、ひとたび巻き戻しが始まると、プロたちが持ち株を大きく減らしているGAFAM銘柄、ハイテク系柄などが急騰すること間違いありません。
 その時には、株価かも高くなり過ぎて「いつものように、手が出せない」でしょう。しかし、今ならまだまだ間に合う株価です。