米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/5 案の定、2023年中に「金利の引き下げ」は見込まれず...

 米国時間の4日、連邦準備制度理事会(FRB)は12月に開催された「連邦公開市場委員会(FOMC)議事録」を公表しました。

議事録の要旨

  • インフレが容認できないほど高く、参加メンバーはインフレリスクが鍵を握る要因と見ていること。
  • 「歴史は、時期尚早の緩和政策への転換を警告している」と強調していること。
  • 労働市場は非常に強く、2023年に「金利引き下げが適切」と考えているメンバー皆無であること。
  • 次回のFOMCは1月31日、2月1日の両日に開催される。政策金利に関する判断は「会合ごとに」行われること。
  • 全般的に、想定どおりの「タカ派色」であったこと。

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議事録の公表後、金融市場の反応...

 ドル通貨は堅調さを維持。ドル・円は130円57銭から132円72銭まで上昇。以降、高値圏で推移しています。米国債相場は上昇が一服、10年債利回りは3.7%台に戻しました。株式相場は失速、平均株価は再び下落に向かいました。こちらも想定どおりの動きです。

ストラテジスト談話、「コスト削減が第一義である...」

 モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジストであるウィルソン氏は、「S&P500種株価指数」について、約20%下落して3000になると引き続き想定している。個人消費と経済の減速がその理由である。但し、株価は年内にやや回復するとも予想している。
 同氏は「全ては収益性次第だ」とし、「ひどい業績リセッションに見舞われる見通しで、コスト効率の高い企業が良好なパフォーマンスを継続できるということになる」と語った。

1月5日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発、前日比133ドル40セント(0.4%)高の3万3269ドル77セントで終えています。ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発し、前日比71.777ポイント(0.7%)高の1万0458.762で終えました。



 「中国経済の回復への期待が一定の支え」となり、景気敏感株や消費関連株に買いが入った模様です。ただ、週内に発表される米雇用統計を見極めたい投資家が多く、株価上昇の勢いは限られました。

次回FOMCで、0.25%の利上げに落ち着...

 米雇用統計の就業者数が好調であれば、次回のFOMCで0.5%の利上げが確実だと判断できるし、イマイチであれば0.5%→0.25%への利上げ幅の縮小も期待できます。この点だけに注目です。

強烈な売り、マイクロソフト株(出来高 : 50,623,394、終値229.10ドル)

 値嵩株であるマイクロソフト株は、アナリストが投資判断を「中立」に、目標株価を従来の300ドルから250ドルに引き下げたことで、一斉に売られる展開になりました。
 急成長している同社のクラウドサービス「Azure(アジュール)」及び定期課金「オフィス365」の減速が、2023年~24年にかけて想定以上に深刻だと指摘。市場飽和による減速の可能性もあると述べています。
 なお、昨日の売りターゲットであった「アップル株」と「テスラ株」は、共に大きく売られていましたが、今日はこれら銘柄の株価は上昇しています。

MYポートフォリオ

 長年、保有したい願望が強くても、ナカナカ第一歩を踏み出せなかった「UNH ユナイテッドヘルス グループ株」。株価が500ドル近くまで下落していたので、2株を新規に買い込みました。併せて、下落中のマイクロソフト株27株も拾い上げました。
 なお、ユナイテッドヘルス・グループ(UnitedHealth Group Inc)は、医療保険から在宅医療、医療データ解析、薬剤給付など医療サービスを多種多様に手掛けるヘルスケア総合カンパニー企業です。

 創業は1977年です。ダウ平均算出の構成銘柄の一角を占めており、直近の時価総額は5,072億米ドル、時価総額世界第8位の巨大企業です。

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編集後記

 誰も頼んでもいないのに、「ああだ、こうだと」論評を重ねて、挙句の果てにはご丁寧に広く公表までして、株式銘柄の評価を引き下げる輩がいます。やられた銘柄を保有していようものなら、台風直撃のような激震になるのは間違いありません。
 嘗て、某政治家が戸別販売の新聞紙を評して、上記のような発言していたのを思い出しました。いずれも生活がかかる『飯のタネ』なので、こちら側も便利屋さんとして使い切る以外、逃れる術がないようです・・・。