米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/28 インテル株が一時11%安。但し、ナスダックには波及せず...

 27日、インテル株が米株式市場が開くと同時に10%下落。その後、対前日終値比11%安まで拡大しました。昨年7月以来の大きな株価下げとなったのは、2023年1-3月(第1四半期)の厳しい業績見通しを示したことが嫌気されたのです。なお、終値は28.16ドル (▼6.41%)と僅かながら反発を感じましたが・・・。


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 同社発表によれば、1-3月期の1株損益は一部項目を除いたベースで赤字を見込む。市場予想は黒字だった。

 また、売上高の予想レンジは市場予想を数十億ドル下回った。パソコン(PC)用チップ需要の落ち込みなどが背景にある。売上高が予想レンジの下限となれば、2010年以来の低水準となる。(ブルバーグ 2023年1月28日 0:48 JST)

インテルが再び成長に向かうのは、年後半?の見込み・・・

 インテルは今年「すべての市場で不安定になる」と予想しています。PC市場は特に弱く、インテルの予測範囲の下限である2億7千台程度に縮小すると見込んでいます。サーバー市場も年前半に収縮が見込まれるとし、再び成長に向かうのは『年後半になるとの見方』を示しました。

ライバル企業の背中が、更に遠ざかる・・・

 今回の厳しい決算結果で、インテルがライバル企業にさらに後れを取ったことが浮き彫りになっています。2022年通期売上高は、半導体の受託生産世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)を下回っていますし、売上高はサムスン電子に追い越されています。

ナスダックは、4カ月半ぶりの高値に到達・・・

 ナスダック総合株価指数は続伸して、前日比109.297ポイント(0.9%)高の1万1621.710で終えました。これは4カ月半ぶりの高値引きでした。なお、テスラ株は25日夕刻に発表した決算内容を好感した買いが本日も続き、連日の11%高まで続伸。インフルの暗い業績見通しを吹き飛ばしました。

1月28日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は小幅に6日続伸、前日比28ドル67セント(0.1%)高の3万3978ドル08セントで終えました。インフレが落ち着く方向にあるなか、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が『強く株買い』を誘った模様。
 インフレのピークアウト感が広がり、市場ではFRBが「あと2回の利上げで打ち止めにする」との見方が強まっています。


「利上げペースが緩む」との観測が強まる・・・

 各種データにおいてインフレが落ち着く方向にあるなか、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が株買いを誘ったようです。事実なら、株買いが少しでも早い方が得ですから...。そして、ドル安・円高傾向が強まった模様です。

12月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、市場予測値と一致・・・

 朝方発表の「2022年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数」は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比4.4%上昇し、市場予想と一致した。上昇率は11月の4.7%から減速し、FRBが年前半にも利上げを止める可能性が意識されたようです。

次週には、重要イベントが目白押し・・・

 次週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や主力ハイテク企業の決算発表、1月の「雇用統計」のデータ発表等、相次ぐ重要イベントを控えており、取引終了にかけて上げ幅を急速に縮小しています。

MYポートフォリオ

 理由は定かではないですが、「SCHW チャールズ・シュワブ株」が急落しました。取引場中、どこかのアナリストが同株の評価を引き下げたのでしょう。結果、73株を買い増し、計87株の保有まで引き上げることになりました。


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編集後記

 急ピッチで、ハイテク株比率が高い「ナスダック総合株価指数」の続伸が続いています。もちろん、そのもとになっているのがGAFAM銘柄です。次週の決算発表次第で上にも、下にも平均株価が突き進みます。

GAFAM銘柄の決算発表予定日

 1月24日、まずはMicrosoftが決算発表の先陣を切りました。2月1日にMETA、2月2日にはAppleとAmazonとGoogleの3社が予定しています。「FOMC(連邦公開市場委員会)」は1月31日~2月1日に開催されます。

人工知能、記者に文書・記事作成に採用・・・

米クレジットカード界、堅調な消費にチラつく焦げ付き不安

連日に亘る、テスラ株の株価急伸