米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/18 FOMCとは「FRB = 銀行屋」が自分の取り分を決めるシステム...

 考えてみりゃ、年8回の開催が予定されている「米連邦公開市場委員会(FOMC)」なるものは、米連邦準備制度理事会(FRB)に巣くう銀行屋が『自分達で自分の取り分(金利・利息)を独自に決めるシステム』に他なりません。
 【金利 = 利息】は資本主義の根本であって、『世の彼・彼女を生かすも殺すも「金利 = 利息」次第』。更に、彼奴等は『通貨発行権(通貨創造権)』をガッツリと手に入れているので、他人にはダメと言いながら、マネーロンダリングもやりたい放題です^^。


2/18 FOMCとは「FRB=銀行屋」が自分の取り分を決めるシステム...1

誰も「金利 = 利息」の呪縛から、逃れられない・・・

 数百兆ドルの大規模な金融市場である株式市場でさえ、「金利 = 利息」の呪縛から逃れることはできず、むしろ攪乱・圧迫されている始末です。そして、この「金利 = 利息」の上げ・下げに関与しているのが「FRB = 銀行屋」で、我々の大事な資産価値を一瞬で変動させてしまう、途轍もなく強い権限・既得権を有しています。
 もはや、全ての枠組みはガッツリと固められていて、資本主義の中で暮らしている住人は、これを否定・逃れることが出来ません、とても残念ですが・・・。

これらを踏まえた上で、米株市場の動向を捉えると・・・

 今週は、FRB高官からは金融引き締めに積極的なタカ派寄りの発言が相次ぎました。17日、最後の締めに登場したのは、FRBのボウマン理事(下図)です。
 「(物価目標の)2%までにはまだ長い道のりがある。インフレに関してわれわれは、見るべきものを見ていない。もっと進展が見られるようになるまで、利上げを続けなければならないと思う。」と、あの笑顔でしゃあしゃあと主張しています。


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追加利上げへの「諦め」が強まり、年半ばまでを織り込む・・・

 市場では、FRBの追加利上げへの「諦め」が強まっていて、バンク・オブ・アメリカやゴールドマンサックスは3月、5月の他、6月のFOMCでも利上げが続く可能性を織り込み始めています。*GSが言うのなら「間違いない」でしょう...。
 今週のように、FRB高官から「引き上げ継続」的な発言が散発的に伝わると、金融市場は常にFRBメンバーの顔色を伺うようになって、投資家を『謎解き推理ゲームのPLAYER』に変えてしまうのです。

1月の個人消費支出(PCE)コアデフレーター他・・・

 次週24日には、インフレ指標としてFRBからも注目度が高い「1月の個人消費支出(PCE)コアデフレーター」が公表されます。市場アナリスト達の予測は、前月12月からの「伸び率が鈍化する」で、米インフレ鈍化への基調を証明すると見られています。
 万が一、これが予測から外れて上回った場合、FRBの「利上げ長期化」の道筋を更に強めて、ドル買い・円売りに拍車をかけることでしょう。

FOMC議事録の公開、10-12月期GDP改定値などが続きます...

 この他にも、「1月31日から2月1日開催分のFOMC議事録」が22日に公表される予定ですし、「10-12月期GDP改定値」「1月新築住宅販売件数」「ミシガン大消費者信頼感指数」の公表も24日に控えています。
 このように、次週も注目のデータ類の公表が目白押しで、ここにFRB高官のコメントが絡むこと必須ですから、飽きることなく暮らせそう?・・・。

2月18日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反発、前日比129ドル84セント(0.4%)高の3万3826ドル69セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続落...。前日比68.562ポイント(0.6%)安の1万1787.272で終了しています。週末特有のバランス売買の趣を見せた市場でした。



 今週発表の米物価指標がインフレ圧力の根強さを示し、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ休止観測が後退、株価を伸ばし始めたハイテク株に対して一転して売りが先行しました。そして、対極に位置する時価総額の莫大なディフェンシブ株へ資金シフトが起こり、ダウ平均は午後になって漸く上昇に転じたのです。

米株高は、世界七不思議の一つ・・・

 しかし、米国株式市場がしなる鞭打ちをFRBから受け続けていても、水分を含み過ぎた擁壁が轟音と共に崩れ落ちるのとは異なり、米国株がわずかながらも上昇しているのが、何とも七不思議の一つです。今程、FRBに逆らった投資環境はなかったことでしょう。

MYポートフォリオ

 原油先物価格に「米国政権が意図した安値の影」がチラついているので、原油銘柄が引き続き軟調です。昨日に新規買いした「DVN デボン エナジー株」は45株を追加購入、計277株になります。この銘柄にはそもそも仕手株の素地があるらしく、流れるままに今日も続落していました(だから買い増しできた^ ^)…。

週間では、2万7千ドル超の買い越し・・・

 更に、倒産や合併・接収の噂が絶えない歴史あるブラック銀行の「CS クレディ スイス グループ ADR株」40株を追加購入して計250株。94ドルを下回った「アルファベット(グーグル)株」は、6株を指値の追加購入して総計807株。その他の金融テック銘柄を、下図のように少々買い入れています。
 週間では2万7千ドル超の買い越しでした。今更ですが、ビザ株やマスターカード株を所有していないことが痛い。あの時に買っときゃ…。


編集後記

 FRB高官の好き勝手な発言に振り回された1週間でした。そして、米国の女性パワーに圧倒された感じです。男性陣に一歩も引くこと無く、星条旗を背にした様が妙にマッチしているのが印象的でした。ジェローム・パウエルFRB議長は影が薄いからこそ、長官に起用され・再任されたと酷評される方が大勢いらっしゃいます。


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 そういえば、彼の発言を補強するFRBの高官は少なく(特に女性陣)、大概は(報道の仕方にも問題がありますが...)打ち消すような主旨でコメントするメンバーが多いと感じるのは私だけでしょうか。では、楽しい週末を・・・。

不良物件を販売した不動産会社社長の談

 「8割方(当該物件を)見ずに決める方がほとんどですね。昔から投資不動産の販売について、見せない、考えさせない、相談させないというのがありまして」

 不動産会社の社長は、Aさんが購入したマンションの(事故物件)状況について、事前に現地で確認していたという。その上で評価額以上の価格で売ったと話した。(TBSテレビ 2023年2月18日 08:00)

 騙された(?)購入者は、福岡市在住の51歳元銀行マンです。スルガ銀行と不動産屋を「絶対的に信用」して、現地へも行かずに書類上だけで契約。大阪市内のマンション一棟(49部屋)のサブリース契約付(2年後解約される)「事故物件」を、2億4000万円のフルローンで購入したとのこと…。
 よしんば、これがまともなマンション建築物であったとしても、素人が49部屋を遠方から管理するなどできません。世の常として、美味しい話などない。他人をみたら泥棒と思え!