米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/23 株式市場は、匍匐(ほふく)前進...

 本日の指標である「週間の新規失業保険申請件数」は、前週比5万1000件増の41万9000件でした。これは市場(アナリスト)予想(35万件)を上回り、雇用回復の勢いが鈍る、鈍っているとの懸念が、ダウ平均下押しに作用したようです。しかし、場中の半ばごろからジリジリと株価が回復し始める底堅い展開となり、3大株価指数の終値は先日終値を上回りました。いずれも終値ベースの過去最高値まで1%以内に迫っています。

  • ダウ平均は、前日比25.35ドル(0.07%)高の3万4823.35ドル。
  • ナスダックは、前日比52.64(0.36%)高の1万4684.60。
  • S&P500種は、前日比8.79(0.20%)高の4367.48。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.086(7.12%)高の1.277。7/23 05:50現在
  • WTI原油先物は、前日比1.42(2.02%)高の71.72。7/23 05:50現在

7/23 株式市場は、匍匐(ほふく)前進...

金融とエネルギーの売り、GAFAMの買い...

 株価のアップダウンがあっての週末に向けて、利が乗った銘柄を売る動きが広がり易い一日でしたが、時間が経過すると共に買戻しが活発化して、終わってみれば3大株価指数は前日終値を上回って終了となりました。売却志向が強かったのは金融とエネルギー銘柄、平均株価を引き上げたのはGAFAM銘柄でした。売り方は買戻しを余儀なくされた感じです。

[ニューヨーク 22日 ロイター]レノックス・ウェルス・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、デビッド・カーター氏は「経済成長がほぼピークに達したのでハイテクのように自ら成長する株を買う必要があるという見方と、経済成長が続くので循環・バリュー株を買うべきだという見方の間で、市場は揺れ動いている」と述べた。

 次週以降に四半期決算を控えるGAFAMは、好決算を囃し立てられて、今日も市場に君臨していましたが、四半期決算発表以降、『材料が出尽くした』との後講釈を付けられて売られる展開になることが多いので注視・・・。

原油先物1.5ドル高、需要回復で供給不足との見方

巷に流れ出る話と異なる記事が、ロイターに掲載されていました。次に引用します。真偽の程はお調べください。

 [ニューヨーク 22日 ロイター]米国時間の原油先物は約1.50ドル上昇し、3日続伸した。新型コロナウイルス危機からの経済回復を背景に2021年を通じて供給が不足するとの見方を受けた。清算値は、北海ブレント原油先物が1.56ドル(2.2%)高の1バレル=73.79ドル。米WTI原油先物が1.61ドル(2.3%)高の71.91ドル。

 プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアアナリスト、フィル・フリン氏は「需要消滅はかなり誇張されていた」と指摘。「需要がなくなることはなく、非常にタイトな市場に戻りつつある」と述べた。

複数のウェブサイトが一時ダウン、米アカマイのシステム不具合で

 私が取り引きしているネット証券のWEBサイトが、DNS不具合で数十分間程接続が不能になったようです。国内証券へは問題なくアクセスできていたので、外国証券のみ影響が出ていたものと思われます。で、次の記事を見つけましたので、参考までに引用します。

[22日 ロイター] 米アカマイ・テクノロジーズのシステム不具合に伴う通信障害で複数のウェブサイトが一時的にダウンした。アカマイに関連する大規模な障害はここ1カ月で2回目となる。アカマイはツイッターで、「今回の問題に対する修正を実施し、現時点でサービスは通常通り再開されている」とした。

 アカマイによると、今回の障害はソフトウェアのアップデート中にドメインネームシステム(DNS)のバグが発生したことが原因で最大1時間にわたり発生。アップデート前の状態に戻した後にサービスは再開されたとし、今回の障害はサイバー攻撃によるものではないとした。

 デルタ航空やコストコ・ホールセール、アメリカン・エキスプレス(アメックス)、ホーム・デポのウェブサイトのほか、オラクル、アマゾン・ドット・コムなども影響を受けた。

中国の配車サービス大手、滴滴グローバル騒動...

 米国市場に上場直後、中国政府から強い干渉を受けた「滴滴グローバル」は、アリババが中国政府から受けた罰則(3,000億円の罰金)より更に重い制裁を売れる見込みとの報道を見つけましたので、次に引用します。

 滴滴グローバルが先月、米国で新規株式公開(IPO)に踏み切ったことを受け、中国当局は恐らく前例のない規模の深刻な罰則を科すことを検討している。

 規制当局は滴滴が中国国家インターネット情報弁公室(CAC)が難色を示したにもかかわらずIPOを強行したことを当局への挑戦と受け止めている。

 当局は罰金や一部業務の停止、国有資本の投入など多岐にわたる罰則の可能性を検討しているという。また強制的な米国での上場廃止なども可能性として挙げられている。Bloomberg News 2021年7月22日 21:24 JST

 滴滴グローバルの株価(7/23終値)は、前日比1.30ドル(▼11.30%)安の10.20ドルで引けています。上場時の寄り付き価格が、18.01ドルでしたので『半値八掛け二割引』に向かって進行中です。未だ株式売却のロックアップ期間内でり、大株主である「ソフトバンクグループ」への影響が大きいと思われます。

半値八掛け二割引(はんねはちがけにわりびき)

 半値八掛け二割引 は、主に株式相場で使われる格言で、 相場が天井を付けて下落局面に入った時に、 底の水準を判断する目安とされる値段のことです。 これは、 高値の半値を八掛けして、更に二割引した価格、具体的には「高値の32%(100×0.5×0.8×0.8)」が下げ止まりの目処になるという意味です。1万円の商品であれば、3千200円が売れる値段であるということです。たたき売りが如き、旬が過ぎたものは廃れるのも早い・・・。
 語源の由来は、『昔の大坂の薬問屋(道修町)や繊維問屋(船場、立売堀)商人が、品物が売れない時の値引きの目安としていた』ことで、語呂の良さなどから、大阪市北浜の株式・商品市場で使われようになったのでしょう。

デイリー ムーンショット・イノベーターズ ETF (MOON)の新規購入

 このETFの発売は2021年6月、このETF(Direxion デイリー ムーンショット・イノベーターズ ETF MOON)は、次世代イノベーション企業で構成されたインデックス指数「S&P Kensho Moonshots 指数」に連動する成果を目指す米国籍のETFになります。
 銘柄の入れ替えは年1回(6月)、半年に1度リバランスされる予定です。ある意味、夢のあるETFですが、実用的では一切ありませんのでご注意の程を・・・。ポートフォリオの簿外で管理します。
 経費率は0.65%、分配予定率が0.44%ですから、ETF価格の上昇がなければ『お金の持ち出し』となります。なお、本日終値の株価は、前日比▼0.90ドル(▼2.70%)安の32.49ドルでした。