米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/13 懸念材料は、ドル・円の為替相場だけ...

 米連邦準備理事会(FRB)は、13~14日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)にかいて「追加利上げを見送る筈...」との見方が強くなっているのじゃ・・・。
 このままいくと、市場との対話を重視する姿勢が強いFRBは、後には引けない状況となって『6月FOMCは利上げ見送り、但し7月以降に関しては全く白紙』の結論に導くことじゃろうて・・・。この結果、米国の金利高が想定外に長くなるやもしれんてぇ…。


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株と債券は「6月FOMCは利上げ見送り」を、既に織り込み済み?

  • 米国株式市場では、「引き締め継続による米経済の下振れ懸念が後退、景気敏感株などに買いが入ったことが確認」されるようになりました。米国株式市場も【利上げ見送り】で動き出しています。
  • 10年物米債券の利回りに関しても、「7月以降は白紙」との見方なので、『3.7%付近』を維持している状況です。

ドル・円の為替動向...

 米債券利回りが3.7%近辺を維持するとするなら、ドル・円の為替動向は138円台-140円台で落ち着きます。日本株も頑張ってくれるなら「円安」に傾くことでしょう。要は、株、債券、外為の3種の神器は安泰です。で、投機資金は「中国経済、不動産市況の不調を囃して、原油価格や鉄鉱石価格の乱降下」へ向かうのでは・・・。バイデン政権も後押ししそうですし…。

原油先物価格が急落・・・

 [ベンガルール 12日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約3ドル下落した。注目される米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、世界的に供給量が増加するとのアナリストの見方が重しとなった。


 清算値は、北海ブレント先物が2.95ドル(3.9%)安の1バレル=71.84ドルと2021年12月以来の安値を記録。米WTI先物は3.05ドル(4.4%)安の1バレル=67.12ドルとなった。


 ゴールドマン・サックスは11日、年後半と2024年までの供給量が予想より多いとして、原油価格予想を下方修正。12月の原油価格予想を北海ブレントで95ドルから86ドルに、WTIで89ドルから81ドルにそれぞれ引き下げた。


 Kplerのアナリスト、マット・スミス氏は「ゴールドマンが強気の価格予想を撤回したことが、きょうの売りを誘発したようだ」と述べた。

 サウジアラビアは、5月における原油価格の軟調を受けて、6月4日の「OPECプラスの第35回閣僚級会合」で合意された『2023年末までを予定していた日量50万バレルの追加減産を2024年末までに期間延長する』ことに加えて、『追加の自主減産(日量100万バレル)を行う意向』を明らかにしています。再び、原油安を求めるバイデン政権と対決姿勢です。

投機筋とサウジとの確執...

 価格高を目指したサウジの意に反して、再びWTI原油先物価格が70ドルを下回り、投機筋と盟主サウジとの確執が表面化しています。この攻防は見ものです。下図は、直近1週間分の価格チャート図です。


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1年先の期待インフレ率は4.1%と低下を示す・・・

 1年振りの低水準となりました。ニューヨーク連銀が公表した「5月の消費者調査」によれば、1年先の期待インフレ率は4.1%と2021年5月以来の低水準でした。FRBはこの調査結果をとても後生大事にすることで有名です。結果、6月FOMCでの利上げ見送りへ背中を押すデータとなりそうです。

5月の米消費者物価指数(CPI)は、前月から減速?...

 殿(しんがり)は、現地13日に発表される「5月の米消費者物価指数(CPI)」でしょう。大方の予測は、『上昇率が4月に比べて減速する』と見られています。大きく外れなければ、これで決まりです・・・。

6月13日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は5日続伸、前週末比189ドル55セント(0.6%)高の3万4066ドル33セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数は3日続伸して、前週末比202.778ポイント(1.5%)高の1万3461.921で終えました。2022年4月以来の高値となっています。イケイケ基調です。
  • S&P500種株価指数も3日続伸、前日比0.9%高の4338.93で終えました。節目の4300を上回り、こちらも2022年4月以来の高値となっています。中堅銘柄の株価回復が顕著です。

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MYポートフォリオ

 好きなセクターである「資源銘柄」と「煙草銘柄」へ手を差し伸べて、追加購入しています。円高傾向に向かうと予測して、手持ちドルをMMFへ移し替えしています。


編集後記

 報道記事は何事もバランスが大事です。戦時記事は士気高揚を図るのが主目的なので、嘘八百とは言わないまでも「眉唾物(まゆつばもの)」であることは、古今東西、何も変わっていません。世界の大マスコミも同じ穴の狢(むじな)です。

亡くなるのは、ロシア戦闘員だけ?

 不謹慎ですが、ウクライナ紛争の戦闘で亡くなった方のマスコミ公表者数に関しても然りで、ロシア戦闘員の戦死者数に関しては、これでもかと言わんばかりに数字が独り歩きしていますが、ウクライナ戦闘員の戦死者数はついぞお目に掛かったことがありません。
 ロシア軍人の死亡者数と比較し、軍構成から推測すると、今やウクライナ軍には軍人がほとんどいない筈、となるのですが...。これも魔訶不思議な事柄です。

ドイツの苦悩は、いつまで続く・・・

 時間が経過しても、原油を含む地下資源をロシアに握られていることに変わりがない状況です。欧米は「振り上げた拳」を簡単には下げられませんので、他国から「割高な値段で調達」せざるを得ず、漁夫の利を得るのは米国だけです。
 一例を挙げると、ドイツはロシア産天然ガスの4倍近い価格で米国産を輸入しているという噂です。中国やインドは、ドイツ価格より1/4以下の価格でロシア産を輸入できてしまうので、経済発展の面で、中長期になればなるほど勝負にならないです。まぁ、日本も偉そうに言えないですが...。

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