米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/10 FOMC前の週末、惰性と高揚感で天井を目指す米国株...

 来週の13日、5月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。そして、13~14日には投資家待望の「米連邦公開市場委員会(FOMC)」の会合が開かれ、今後の米政策金利に関する検討、決定が行われます。

本日のダウ平均の動向...

 ダウ平均は、前日までの3営業日で270ドル余り上昇していたので、週末要因の「持ち高を調整する動き」が出やすく、更にFOMC内容を見極めたいという見送りムードが根強い反面、断続的にハイテク株への買いが続いたことで、株式相場の支えとなりました。節目々に、救世主のごとく現れる米ハイテク株です。


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(ETFを売らずに保有し、その分配金で国債残高を減らす日銀。これぞ、棚から牡丹餅。

米短期金利5%超の運用では、満足できず・・・

 何故、この時期、この日まで、ハイテク株への買いが続いたのか不明です。米国投資家は、米短期金利5%超の運用ではもはや満足できず、貪欲・強欲にこれ以上の運用先を探しまくっていること…。これは『惰性に導かれた高揚感』の為せるワザとしか言いようがない現象です。

6月10日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は4日続伸、前日比43ドル17セント(0.1%)高の3万3876ドル78セントで終えています。ウクライナ紛争など、何処吹く風の如くです。
  • ナスダック総合株価指数も続伸、前日比20.619ポイント(0.2%)高の1万3259.143で終えました。週間では0.1%高と7週連続で上昇したことになります。これは、2019年9~11月以来の長さです。貪欲に世界から余剰資金を呑み込んで膨張しています。
  • S&P500種株価指数も続伸、前日比0.1%高い4298.86で終えました。昨日に続き、連日で2022年8月16日以来、およそ10カ月ぶりの高値となりました。投資家達のイケイケ基調が続いています。

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 3大株価指数が政策金利の決定前の「微妙な週末金曜日にも拘わらず」続伸したことが、日米の金融市場における「今の高揚感」を物語っています。理屈ではないのです...。

MYポートフォリオ

 資源銘柄である、アパ(APA) 2株とコテラ エナジー(CTRA) 9株を新規に買い入れています。そろそろ、原油価格と天然ガス価格の反転があってもおかしくない時期ですから...。


編集後記

 2023年の後半スタートに揃い踏みとなりました。次週明けは『FOMC』一色に染まりそうです。FRBが、「毎月の引き上げ」から「隔月の引き上げ」にスイッチを入れ換えるのか否か、重要な節目となりそうです。

金利高の米国は、実は住み易い国なのか?

 米国においては、今でも結構高い金利水準ですが、暮らす米国人は気にすることなく、何処からも不満の大合唱が出ずに、粛々と生活を続けているように見えます。
 儲ける人、儲けた人は、黙っているのが世の常なので、インフレ亢進の米国社会が「なだらかな波間」のように見えるということは、経済政策と経済成長のバランスが取れていることに他ならず、これを高く評価するならば「米国の株高」も案外頷けます。では、土日連休をお楽しみ下さい・・・。

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