米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/4 6月ISM指数は低調。米国利上げもそろそろお終い?...

 全米供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM景況感指数は46.0。5月46.9からの上昇予想に反して低下して、パンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月以来で最低となっています。活動の拡大と縮小の境目となる『50』を8カ月連続で下回り、全項目が50割れ、活動縮小域となっています。

6月ISM製造業景況指数:46.0(5月46.9)

 重要項目である新規受注は45.6と、42.6から上昇も10カ月連続の50割れで活動縮小が継続。支払い価格は41.8と、44.2から予想以上に低下し年初来で最低となっています。2カ月連続の50割れ。また、雇用は48.1と、3カ月ぶりの50割れに転じた。今週発表される6月雇用統計でも『製造業の雇用の減少』が予想されます。

  • 新規受注:45.6(42.6)
  • 生産:46.7(51.1)
  • 支払い価格:41.8(予想44.0、5月44.2)
  • 雇用48.1(5月51.4)
  • 入荷遅延:45.7(43.5)
  • 在庫:44.0(45.8)
  • 顧客在庫:46.2(51.4)
  • 輸出:47.3(50/0)
  • 輸入:49.3(47.3)

米国の『希望の星』、テスラ株が急伸・・・

 電気自動車のテスラは、「4-6月(第2四半期)の納車台数が過去最多となった」と前日に発表しました。この結果、今日の米国株式市場は「独立記念日」の短縮取引(日本時間午前2時迄)にもかかわらず、テスラ株は6.9%高で終了するなど活況となりました。
 出来高118,228,465株を集め、競合他社やバッテリー供給業者の株価も総連れ高となりました。テスラ株PERは87.17とメチャ高になっていますが、市場に与える影響は計り知れず、まさに米国における製造業の「希望の星」です。


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サウジ、原油減産を継続...

 サウジアラビアは「自主的な原油減産」を1カ月延長するようです。世界経済への懸念が根強い中でも供給量の抑制を続ける意向です。これは商売ですから、ライバル関係にある米国の原油産出に対抗するためにも甘いことを言っていては潰されますから...。
 更に、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」でサウジと連携する『ロシアも原油輸出を削減する計画』を明らかにしています。サウジとロシアは「反米国(米民主党政権)への急先鋒を鮮明」にして対峙しています。世界情勢は依然として「反米」です。

  国営サウジ通信(SPA)が報じた声明によると、サウジはOPECプラスで合意された減産に加えて7月から始めた日量100万バレルの自主減産を8月も実施する。さらに延長する可能性もあるという。


  今回の減産により、サウジの生産量は日量約900万バレルと、ここ数年で最も少ない水準となる。これまでのところ、供給縮小は原油価格の押し上げにほとんど寄与していない。


  ロンドン時間午前11時27分時点で、北海ブレント原油先物は0.9%高のバレル当たり76.12ドル。


  サウジの取り組みをロシアも後押しする。ロシアは来月の原油輸出を自主的に日量50万バレル削減する計画だ。ノバク副首相が明らかにした。産油量も日量50万バレル引き下げる見通しだという。


  ウクライナでの戦争の費用がかさみ財政の逼迫(ひっぱく)に直面するロシアは今年これまで、OPECプラスで合意した減産の実施に消極的だった。


  中国の需要低迷が影響し、原油価格は76ドル付近にとどまっている。これはサウジの均衡予算に必要だと国際通貨基金(IMF)が見なす水準を下回る。このためサウジの減産延長に意外性はなく、ブルームバーグが調査したトレーダーやアナリストのほぼ全員がこの決定を予測していた。


  原油価格は今年上昇すると広く見込まれていたが、金利上昇に伴う景気への懸念から11%程度下落した。ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレーなど大手米金融機関は、原油価格が100ドルを回復するとの予測をこれまでに撤回した。

7月4日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は小幅に3日続伸し、前週末比10ドル87セント(0.03%)高の3万4418ドル47セントで終えた。昨年12月上旬以来、約7カ月ぶり高値だった。
  • ナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比28.850ポイント(0.2%)高の1万3816.773で終えた。連日で昨年4月以来の高値を更新した。

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ストレステスト(健全性審査)終了、早くも銀行株が増配へ

 米連邦準備理事会(FRB)が6月28日に公表した大手23行のストレステスト(健全性審査)の結果を受けて、金融の「ゴールドマン」や「JPモルガン」などが6月30日の通常取引終了後に四半期配当の増額を発表しました。
 ストレステストは「23行すべてが厳しい不況下でも必要な自己資本を維持できる」との試算を示していたからです。ゴールドマンとJPモルガンは、2銘柄でダウ平均を30ドルあまり押し上げています。これ、株価至上主義の最たるものです。

GAFAM銘柄は小休止・・・

 他銘柄に株買いの矛先が向かったこともあって、今日のGAFAM銘柄は売り買い拮抗ではなく、下落の一時休止的な動きでした。結果、ダウ平均は寄り付き直後に120ドルあまり下げる場面があったぐらいです。テスラに始まり、テスラで終わった一日です。

MYポートフォリオ

 ここまで米国株が上昇してくると、様子見に徹する他、対処方はないでしょう。米国株高を横目に海外投資家たちは、後々の『円高という美味しい果実を楽しみに...』して、「円貨売り」「日本株買い」「日本債券売り」へ、仕掛けを施していることでしょう。
 私などの個人米国投資家は横目で睨みながら静観して、今までに買い入れた米株を『じっと抱えて、値上げを嬉々として受諾』させていただきます。

株式評価額と保有資金の計が、8千万円を超えた・・・

  • 5月31日 73,475,010円
  • 6月15日 77,497,842円
  • 6月30日 79,692,564円
  • 7月03日 80,182,668円

 保有する金融資産。気味が悪いぐらいに「順調すぎる伸び率」を記録しています。生活費・遊興費を投資資金から使っているのですが、このように増加中・・。まぁ、何にしても「資産が減らずに増加することは良いこと」です。
 上記の金融資産額は、本年4月末頃に米国株式を売却した税引き額から、6千6百万円の不動産購入資金を支払った後の評価額推移です。見事に右肩上がりとなっています。

早く、ドラゴン(外資)の背に乗っかかれ・・・

 もしも、不動産購入を中止して、4月に米株を売却せず、保有し続けていたらと思うと『背筋が寒く』なって来ます。今や、私の中では世の中【資産バブルの到来】です。
 欧米の利上げ機運が消滅(円安が停止)するまでの間、「ドラゴン(外資)の背に乗っかかって」資産膨張を図らないと、後々、保有する金融資産額に大きな差異が生じて来ます。


編集後記

自宅リフォームに際して、しみじみと「物価高を実感」する・・・

 自宅リフォームを行うために業者見積を依頼すると、5年程前と比べて恐ろしく施工金額が高騰しています。少し大規模な改修工事ともなると、セメント類や鉄筋類の上昇額も半端なく、何と「見積期限が2週間」というものもありました。これ以上延ばすと、仕入れ価格が大きく変動して『赤字受注の可能性がある』からというものです。
 イヤハヤなんとも...。タンス預金や銀行預金オンリーの方などは、こりゃ大変だわぁぁぁ。インフレとは「物価の高騰」ではなく、「通貨価値の下落」を意味するからです。日本にも「ようやく、調子に乗った値上げの嵐」かやって来ています・・・。


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