米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/6 長期金利が急騰するも、GAFAM株は反発するチグハグさ...

 米ダウ平均は7月3日(金)、ほぼ7カ月ぶりの高値を付けた後ということもあって、主力銘柄に「利益確定目的の売り」が出やすい面が多分にありました。更に、次のような「目が眩むような事柄」が次々と続きますし…。


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  • 米国時間の5日午後、FRBは「6月13~14日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨」を公開する予定であったこと。
  • 4日の「独立記念日の祝日」後で休暇中の市場参加者が多かったこと。
  • 7日に「6月の米雇用統計」の発表を控えていること。
  • 3日、中国が一部の半導体関連素材の輸出規制を発表していたこと。
  • 5日、公表された「6月分ユーロ圏総合PMI(改定値)」は49.9と、好・不況の境目となる50.0を下回ったこと。
  • バイデン政権が、対中国企業への締め付け強化を計画していること。

米長期金利が急騰し、4%越えが間際に迫るも・・・

 金融市場が開く前に、米国10年物債券利回りが急騰し始め「4%越えが間際に」迫りましたが、① 金利差が開いて、ドル高へ急騰する(円安に向かう)ことなく、② 高PER銘柄の「GAFAM株」が反発して、主力銘柄が沈む中で金利上昇に抵抗するが如く、気を吐いたようです。
 極論すると、GAFAM銘柄(アップル株を除く)にとって、「今日は株価が上昇する一日だった」のでしょう。更に、3.9%台へ米長期金利が上昇したのに拘らず、「円安に動いていない」ことも全くもって不可解ですし・・・。


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7月6日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前営業日の3日に比べ129ドル83セント(0.4%)安の3万4288ドル64セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落、前営業日比25.119ポイント(0.2%)安の1万3791.654で終えました。

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MYポートフォリオ

 引き続き、タバコ株と資源株、ファイザー株に少量の買いを入れました。値上がり益も大事ですが、配当金の受領も必要ですから・・・。


編集後記

 米国では、金利高の情勢にも拘わらず「新車販売が好調」とのことです。コックス・オートモーティブは3月時点で1420万台と予測した「23年の年間販売台数見通し」を、6月に「1500万台に引き上げ」ています。2022年は1390万台でした。
 米国の自動車ローン金利は上昇し、5月のローン金利(返済期間60カ月)は6.9%で1年前の4.6%から大幅に上昇しています。それでも、業界の当初予想を上回るかたちで新車需要は推移しています。アナリスト達の予測や見込みなんて、的中しないものです。

プレミアム価格が登場・・・

 顧客ニーズが高い車種については、販売店が独自に「調整費として手数料を上乗せ」して販売しています。「人気の車は供給が需要に追いついていない。どの販売店も上乗せしている」とディーラーのセールス担当者は淡々と説明するところが、またまた凄いところです。

何と、1台あたり5千ドルを上乗せ...

 NY市では、売れ筋の多目的スポーツ車(SUV)の店頭価格が、メーカー希望小売価格3万5000ドル(約500万円)弱に対して、税抜きの店頭価格は4万ドル弱の設定です。差額の5000ドルは「ディーラー価格調整費」の名目で販売店が得る利益です。こんなおいしいことは、もちろん、日本メーカーも虎視眈々と狙っています。

常に、不足気味にしておくことが望ましい・・・

 何事も作り過ぎ・製造し過ぎはいけません。自らの首を真綿で締めるに等しい行為です。適当に何か理由を付けて、常に不足気味にしておけば、利益率の高い販売価格を維持したまま楽々と売り切れるのです。
 昨今、自動車ディーラーや都市銀行の支店において、訪問ユーザーを邪険に扱い始めているのは、ここに源流があります。個人は、株式保有で対抗する以外に術はありません。


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