米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/7 米労働市場は堅調!6月に50万人の雇用を増やす...

 時の政府が市中金利の引き上げを実行して、見事に国内インフレを抑制し始めた兆候と言えば、残念ながら「労働者賃金の抑制、低下」もしくは「離職者の増加、就業者の減少」が客観的に経済指標に現われることに他なりません。

『ADP全米雇用リポート』、6月雇用者数が前月比49万7000人...

 毎月、第一金曜日には「前月分の米雇用統計」が発表されるのですが、これに先立つ米経済指標が『ADP全米雇用リポート』になります。6日に公表された同レポートでは、非農業部門の雇用者数が前月比49万7000人となったようです。

市場予想(22万人)の2倍以上...

 就業者の増加幅は5月(26万7000人)から拡大し、市場予想(22万人)の2倍以上でした。米サプライマネジメント協会(ISM)が公表した「6月の非製造業(サービス)景況感指数」は53.9と5月(50.3)や市場予想(51.3)を上回りました。娯楽・レジャー産業を中心に大きく伸び、「サービス需要が根強い」との受け止めが広がっています。

再び、FRB高官の呟きが始まった・・・

 ダラス連銀のローガン総裁は、6日に行った講演で「インフレが持続的かつタイムリーに政策目標に戻るか依然として非常に懸念している。」と述べました。引き上げの継続が強く示唆されています。

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7月の米利上げ確率は『9割強』まで上昇・・・

 米金利先物の値動きから市場が織り込む利上げの確率を算出する「フェドウオッチ」では、7月の利上げ確率は9割強に上昇した。市場では「7月以降も利上げしなければならない可能性を高めた」との認識です。今や、10年物米長期債券利回りは優に4%越えを推移しています。

2年物米債券利回りは、4.98%まで急騰・・・

 2年物に至っては「債券の買い持ち高を解消する動き」が広がり、「売りが売りを呼ぶ展開」です。前日比0.03%高い4.98%で取り引きが終えました。一時は、5.12%と2007年6月以来ほぼ16年1カ月ぶりの水準に上昇しました。損切りが急速に市場に出現しています。

日本株下落で、円安継続は確実・・・

 日本の債券市場では、日本銀行が近く、金融引き締め方向へと政策を修正し、円安基調が反転すると見込む向きが多いです。しかし、外人の日本株買いも『底が割れ始め』て来たので、悠長に円高反転まで待てない事情(米国株の下落、利上げ継続)が生じています。
 日銀は「イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)」の修正を、今年7月から9月へ実施時期をずらすのではと見ています。不動産市場を含み、日銀が金融政策の一部修正を行った時、計り知れない「マイナス・インパクト」が表面化することでしょう。

7月7日のトピックス

明日に発表の「6月の米雇用統計」前に、大きな地殻変動が起こったようです。

  • ダウ工業株30種平均は続落、前日比366ドル38セント(1.1%)安の3万3922ドル26セントで終えています。6日発表の「米雇用指標」が市場予想を大幅に上回り、米経済が絶好調である反面、金利引き上げが依然として続くものと認識されたようです。ダウ平均の下げ幅は一時500ドルを上回りました。
  • ナスダック総合株価指数も続落。前日比112.611ポイント(0.8%)安の1万3679.043で終えています。

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MYポートフォリオ

 大抵の銘柄が売られて、株価が下落したこともあり、タバコ、資源、製薬、ラッセル2000ETFの一部に買いを入れています。


編集後記

 昨日、日本市場を含む「世界中の株式市場」で株が売られ、債券が買われました。あたかも誰かが『号令』を出したかのように...。
 嘗て、某団体の陰謀説が強く示唆された時もあって、ユダヤの某財閥系資金が暗躍しているとか、長期戦略が描かれているだとか、今でもこの種の書籍が並んでいますが・・・。
 人間心理として、付和雷同型はどの社会にもみられることなので、ながれ行く潮に「傾向と対策」をそのまま委ねる方が、いつの世も数多くいらつしゃる証拠でしょう。明日のことなど、誰も分かりません。

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