9/9 売り買い拮抗から、売り方に押されて続落・・・
「鳴りを潜めた米国個人投資家」
米国個人投資家はただいま深く潜航中らしく,己の影を踏ますことさえさせません。雲散霧消したとは思いませんが、売り方をギャフンと言わせることは痛快でしたのに…。
NY市場は寄り付き後、一時反転の兆しをみせましたが、さしたる抵抗もなく売り方に押されました。セクター別の動向では、昨日の株価下落とは少し異なり『ディフェンシブ銘柄の上昇』が目立つ展開となっています。
- ダウ平均は、前日比68.93ドル(▼0.20%)安の3万5031.07ドル。
- ナスダックは、前日比87.69(▼0.57%)安の1万5286.64。
- S&P500種は、前日比5.96(▼0.13%)安の4514.07。
- 米国債10年利回りは、前日比0.035(▼2.56%)安の1.336%。9/9 07:00現在
- WTI原油先物は、前日比1.07ドル(1.57%)高の69.42ドル。9/9 07:00現在
7月の全米求人件数が過去最高件数を更新
8日に発表された7月の全米求人件数は、過去最高の1090万件となりました。増加が著しい業種は、ヘルスケア、社会支援、金融・保険、宿泊・食品サービス。併せて、6月の求人件数が1020万件に上方修正されました。
自発的な離職者(失業手当受給者を含む。週300ドル加算の失業給付システムは9月6日で終了。)が400万人に増加するなど、デルタ株の感染者増の影響も出始めて、人材確保の著しい改善が遅れる可能性が生じています。〜7月までに関しては、経済活動の急速な持ち直しが底辺から湧き出始めていたことが伺い知れます。要は、8月以降のデルタ株蔓延による影響度合いです。
経済成長率の見通しが相次ぐ
3日(金)の雇用統計発表後、アナリスト達は下半期の米国経済成長率の見通しの修正を相次いで発表しました。結局、テーパリングが株式市場にどう影響するかは「その時の相場水準次第」と米国株トレーダーには冷めた声が多いとの指摘もあります。また、サウジアラビアがアジア向けの10月渡し原油価格に、想定していた以上の割り引き率を適応したとの情報があります。
- 弱気派 : 今年末までにNY株式相場は10~15%程下落する可能性が高く、昨年の3月以降、10%超の株価下落が発生していないことも含めて、株式市場は脆弱な状態に置かれていると指摘する。米景気の拡大は続くが、長期金利が0.1%上昇すれば、S&P500種株価指数は4%下落すると試算する。(米銀のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレー)
- 強気派 : テーパリングの影響は限定的と見て、年末にかけても強気の見方を示す。長期金利と株式の配当率の関係からも、依然として株式が選考され得るとの立場を取る。(米銀以外のバークレイズやUBS)
Myポートフォリオ時価等
株式評価総額は962,971.28ドル(円貨換算額106,167,583円)と、連日の過去最高額となりました。株価が下落していますが、昨日に続いて新規の投資資金を投入している関係です。株式評価損益額は前週末から5,571.68ドル減の171,964.44ドル(円貨換算額18,959,080円)、ポートフォリオ内のETF構成比率は91.23%、こちらも過去最高値を更新しました。個別銘柄株の売却 + ETF銘柄購入の相乗効果に拠るものです。
本日の主な取り引き
昨日に続き、「株価が値下がりした日は、株式買い増しのチャンス」なので、手持ち現預金の懐具合と売却可能な銘柄を勘案して、買い増しの可否を判断します。特に、今まで欲しくても踏ん切りがつかなかった銘柄が、目の前にぶら下がっている時など、歓喜の声を上げてしまいます。たとえ、それが数ドル、数セントの価格差であってもです・・・。
本日は残念ながら、ディフェンシブ銘柄である「生活必需品ETFのXLP」「公益企業体ETFのXLU」等の価格は、前日終値から上昇しているので見送っています。
原油銘柄と煙草銘柄の売却
エクソンモービル株を24株、シェブロン株を12株、アルトリア株を30株、成行売却しています。なお、エクソン株とシェブロン株は損切り売却となります。まだこの時期で損切とは情けないことこの上ないです。収支は、アルトリア株売却益と合わせてトントンです。
各ETF銘柄の購入
GAFAM系ETFと定義付している「XLK」「XLC」を主に買い増しました。原油「XLE」と銀行「XLF」は安値を徘徊していたので、13株と6株を手配しています。その他、簿外管理と枠外管理のETFを追加購入しています。
簿外管理と枠外管理等
枠外管理のETFに関しては、取得額の低いETFから逐次、定期的な追加購入を行いました。しかし、ダウ平均が下がると、アクティブETFの集合体である枠外管理のETFは決まって売られる展開が見られます、残念ですが...。簿外管理に次の新しいETFを追加しています。
ヴァンエック 半導体 ETF(SMH)
ヴァンエック 半導体 ETFは、MVIS米国上場半導体25インデックスに連動する投資成果を目指すファンドです。半導体セクターを中心に、米国で上場する時価総額および流動性の高い企業に投資。各銘柄の保有率は20%以下を目的としています。経費率は0.35%、分配利回りは0.55%程です。保有銘柄は次のとおりです。
素材セレクト セクター SPDR ファンド(XLB)
素材セレクト セクター SPDR ファンドは、マテリアルズ・セレクト・セクター指数に連動する投資結果を目的としたETFです。化学、建築資材、容器・包装など産業基盤を支える企業で構成されています。
景気敏感銘柄をベースにしたもので、コロナ禍が長引けば低迷する危険性がありますが、幅広く投資したいためにMyポートフォリオに取り込みました。経費率は0.12%、分配利回りは1.66%程です。保有銘柄は次のとおりです。
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