米国株 -『正しいものは美しい』

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9/21 遂にやって来た、世界同時進行の株価下落・・・

  3大株価指数は前日終値を大きく下回る株価下落で引けました。曇り空から雨空に変わってしまい、各地で阿鼻叫喚の怨嗟の声が聞こえてきそうです。


9/21の株式市場のチャート


 例の如く、『中国恒大への不動産融資の焦げ付きが、「中国発リーマンショック級の金融恐慌」を引き起こす』との煽り記事を至る所で見かけるようになりました。


  過剰債務で資金繰り不安が強まる中国恒大の株価が20日、香港市場で一時2割近く下げた。香港ハンセン指数は3.3%安で終えた。

  中国の金融や不動産市場の混乱が海外にも波及する可能性が意識され、欧米株相場の下げにつながった。(日経 2021年9月21日 5:41)

  中国恒大は銀行融資や社債発行を通じて巨額の負債を抱えている。多くのグループ企業を抱えており、実態が見えにくいことも指摘されている。同社の経営悪化が中国の不動産市場や他の中国企業の資金調達にどこまで影響するのか、市場は「伝染リスク」に敏感になっている。

  米証券ミラー・タバックのストラテジスト、マシュー・マリー氏は「投資家が流動性の問題を憂慮するようになり、(追加証拠金の差し入れ義務である)マージンコールに直面した売りが広がっている」とみる。

  伝染リスクの不透明感が高まれば「これまでのように米株式市場がすぐに立ち直るのは難しい」と、長期的に上値が重くなる可能性を指摘する。(日経 2021年9月21日 6:01)

  市場関係者は「中国の恒大グループの経営悪化の影響がドル建ての社債を通じてどこまで広がるのか、不透明だという懸念が強まった。

  さらに中国の不動産業界や中国経済全体に打撃が広がると、世界経済が減速しかねないという警戒感も強まっている」と話しています。(NHK 2021年9月21日 5時49分)


  1. 中国恒大集団(中国の不動産大手)の経営不安の高まりを背景にリスク回避の動きが広がった。
  2. 9/21~22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、とにもかくにもテーパリング前倒し強行への警戒心が擡げて来た。


 これらの事で、売りが売りを呼ぶ展開となり、ダウ平均の下げ幅は一時971ドルに達しました。なお、ロイター電では、次のような「米オプション市場、一段安に備える動き見られず 米株急落でも」の記事を即時配信しています。チャート形状から判別すると、市場終了の30分程前から3大株価指数への「急速な買戻し」が発生したようです。



  • ダウ平均は、前日比614.41ドル(▼1.78%)安の3万3970.47ドル。
  • ナスダックは、前日比330.06(▼2.19%)安の1万4713.90。
  • S&P500種は、前日比75.26(▼1.70%)安の4357.73。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.058(▼4.20%)安の1.312%。9/21 06:35現在
  • WTI原油先物は、前日比1.48ドル(▼2.06%)安の70.34ドル。9/21 06:35現在


9/21 遂にやって来た、世界同時進行の株価下落・・・

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は949,652.40ドル(円貨換算額103,872,980円)、株式評価損益額は前週末から19,905.02ドル減、前月末から30,848.65ドル減の141,160.19ドル(円貨換算額15,440,102円)、ポートフォリオ内のETF構成比率は93.91%でした。

本日の主な取り引き

 今日のような序盤から大きく株価下落している時は、「買い増し」もさることながら「銘柄整理」「新規銘柄の購入」を検討するチャンスです。
 今回、資金確保の面から「アルトリア株」を100株、成行売却しました。主な追加購入は「QQQ」を4株、「VTI」を3株、「VT」を2株、「IVV」「VOO」を各1株。個別銘柄では「アリババ」「バークシャー」「ビザ」「ロッキード」「ゼネラル ダイナミックス」「コーエン」です。新規購入(買い意欲を貯めていた銘柄)は、数か月ぶりの安値に沈んだ次のような銘柄で、米国国防に係わる軍需企業を引き続き狙いました。

9/21 本日の主な取り引き

  • BA ボーイングを3株
  • LHX L3ハリス テクノロジーを2株
  • NOC ノースロップ グラマンを2株
  • RTX レイセオン テクノロジーズを2株
  • SMH ヴァンエック 半導体 ETFを8株

簿外管理と枠外管理等

 今回のような株価調整時、簿外管理で保有しているETF群がさしたる抵抗もできず、ズルズルと値を下げる展開となり易いことが判明しました。これには想定外、ビックリです。


9/21 簿外管理と枠外管理等

未来管理と希望管理

 最も活発に取引している管理群です。今やMy ポートフォリオの主力級の位置付けです。希望管理の半導体ETF(SMH ヴァンエック 半導体 ETF)に関しては、中々価格が下がらないので手を出し難い状況が続いていました。本日もチャンスらしいチャンスがなかったのですが、終盤近くになってETF価格が下落した瞬間を捉えることができたので、思い切って8株購入しました。その後、ETF価格が急回復、一瞬の出来事でした。


9/21 未来管理と希望管理


 未来管理へ軍需企業の買い増しと新規購入を次のとおり行っています。かなり毛色の変わった風変わりな光景です。保有株数は少量です。何せ、これらは値嵩株なので、おいそれと手が出せません。

  • BA ボーイング3株
  • GD ゼネラル ダイナミックス6株
  • LHX L3ハリス テクノロジー2株
  • LMT ロッキード マーチン6株
  • NOC ノースロップ グラマン2株
  • RTX レイセオン テクノロジーズ2株


しかし、今日はとても疲れました。

気になる時事記事

米株急落:識者はこうみる

●コロナ禍に代わる材料を模索

<ロングボウ・アセットマネジメントの最高経営責任者(CEO)、ジェイク・ダラーハイド氏>

  調整が入ってしかるべき時期だった。新型コロナウイルス禍に関するプラスのニュースがこのところ相次いでいるにもかかわらず、きょうは中国の不動産開発大手、中国恒大集団が抱える問題の波及懸念で売られた。市場はコロナ禍に次ぐ相場を動かす要因を求めているのかもしれない。


●調整局面到来か、質への逃避見られず

<キングズビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー・ポール・ノルト氏>

  市場がこれまでずっと期待していた調整局面がついに訪れた可能性があり、そのきっかけは中国問題なのかもしれない。

  ただし、一段と下げが深刻な場合に付随する質への逃避の動きは見られていない。債券もドルも多少値上がりしているが、それほど大きくない。

  今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や債務上限問題は注目されるものの、特に目新しい材料ではない。


●中国恒大の破綻リスク嫌気

<クレセット・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ジャック・アブリン氏>

  投資家は中国の不動産開発大手、中国恒大集団の破綻リスクが他の企業にも波及することを懸念しており、ひとまず売りを出しているようだ。

習主席が計算ミス犯すリスク、不動産規制で-市場は慌てて織り込みに

  中国当局が沈黙したままで、表立った行動を取らないことで株式市場はパニックに陥った。YESでもNOでも、はっきりと立ち位置を示すべきである。
当局が受け入れ可能な範囲以上の脆弱さ引き起こす恐れ


中国恒大巡る不安で米国株はほぼ全面安、関係性薄い企業にも売り波及

今回は、売り方に売却機会を提供しただけであり、米国株式市場は「中国の不動産融資にかかる不透明感の影響は受け難い」との見解が正論ではないでしょうか。



株売りは行き過ぎ、押し目買いの好機-JPモルガンのコラノビッチ氏