米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/13 NY市場で『底流の潮目』が変わり始めた?

 NY株式市場におけるここ数日間の傾向として、寄り付き前の「プレ市場」や本市場の寄り付き前後は、気合を入れた買い意欲を強く感じます。世界中から取り引きの手が伸びるNY市場ならではの光景かと思いますが、それも束の間、ジリジリと売り物に押され始めて前日終値を下回り、マイナス圏に突入です。
 この繰り返しが行われ、ふと振り返ると、52週最高値から大きく乖離した株価となってしまっていて、下値の52週最安値へ刻々と近づいてきている銘柄が増えています。


10/13 NY市場で『底流の潮目』が変わり始めた?

押し返しの果てに・・・

 3大平均株価チャートを見てみると、株価が下げると「買い勢力」が台頭して押し返しますが、また『頭を押さえられ』てズルズルと後退。これが繰り返されるんです。これが続くと買い細りとなって、下げても株価を引き上げる「買い手不在の状況」に陥ります。
 一旦、ここまで来てしまうと、株式市場に大きなトピックスが起こらない事には、株価回復など遠い夢物語となってしまうんです。


10/13 3大平均株価チャート


底流の潮目が変化している?

 今日は米国10年物金利が低下したことで、日経新聞には『高PERのハイテク系銘柄が買われて、相場を牽引した』と定番の株式市場の観戦記が掲載されていました。確かにそのとおりですが、そのハイテク系銘柄が「従前どおり高収益を上げ続ける」であろう、と、今は誰も信じてはいない雰囲気が生まれ始めて来たと感じています。
 ブルムバーグに「アップルはiPhone13の生産目標を引き下げ。半導体不足で・・・」記事が載っていました。一次、二次の下請け業者が製造する半導体という一部品の不足が時価総額最大のアップル社の収益に影響を与えるんだ、と改めて皆が気づいてしまいます。
 アップルは定期課金で収益を叩き出す企業モデルの第一人者ですが、部品の集合体である「iPhone」を販売、ユーザーが購入、彼ら彼女らにマネーを落としてもらう。「iPhone」あってのアップル社の収益構造で、「iPhone」を構成する各種部品は何処で誰がどのように製造しているのか、我々投資家にはさっぱりわからないシステムです。不具合なく、故障もなく、動き続けるのが摩訶不思議であること、今朝のニュースで改めて思い知ったわけです。
『同じ理由で上がり続ける相場はなく、下がり続ける相場もない』の格言も市場にあるので、底流で物色の潮目が変化し始めて来ているのでは?と、感じる今日この頃です。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は877,868.84ドル(円貨換算額99,708,343円)、手許資金と合わせる970,012.91ドル(円貨換算額110,174,066円)。株式評価損益額は前週末から9,115.74ドル減、前月末から8,101.86ドル増、年始から116,637.30ドル増の143,100.87ドル(円貨換算額16,253,397円)。ポートフォリオ内のETF構成比率は96.89%でした。


10/13 Myポートフォリオ時価等


本日の主な取り引き

 日々、円安で推移している中、米国株は軟調な展開となっておりますが、円貨換算額ではさほど下落していません。米国と金利差が広がれば広がる程、円が売られて米ドル保有者は恩恵が転がり込むかもしれません。日本株もドル保有者の外国人が買い進めて来ることでしょう。但し、保有は超短期間ですが・・・。
 今の取り組みは、パフォーマンスが低下した「ETF売却」を進めて、手元現金を増やしています。と、同時にオールドエコノミー企業への投資額を増加させています。株価が落ちて来た配当実績の確かな老舗企業、これから頼りになるのはこれら企業では?との、私の独自判断です。



売却

 フェイスブック株とアルファベット株が上位を占める「米国通信サービスセクター ETF VOX」を売却しました。Myポートフォリオ内におけるGAFAM銘柄縮小の対策です。

購入

 金利上昇に伴い、通信企業の高配当銘柄でもある「ベライゾン コミュニケーションズ株」が売られ続けています。税込み配当率が5%付近まで上昇中。株価は51ドル台へ急落です。15年連続増配企業で減配の心配も極めて小さいので、164株を新規購入しました。

追加購入

 ブリストル マイヤーズ スクイブ BMY株、メルク MRK株、ファイザー PFE株を積極的に買い増しました。個別銘柄の総保有額は、27,302.07ドルと急増しました。配当額予定額は1,072.64ドル、配当率は3.93%です。購入後でも、Myポートフォリオで9万ドル超の現預金を保有しています。

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