米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/06 コロナ飲み薬と良好な雇用統計で、株価が吹き上がる

 朝方に発表された「10月の米雇用統計」で、雇用者数の増加幅などが市場予想値を上回り、市場に株高のシグナルを送りました。
 更に、製薬大手のファイザーが、開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により、入院や死亡するリスクを約9割方減らせたとの臨床試験(治験)データを公表し、早ければ今年中にも米国内で投与が始まる可能性を示唆したことで、債券売り・株式買いが一気に起こりました。

今日も3大株価指数が揃って過去最高値を更新

 米国景気の回復期待の高まりで、景気敏感株を中心に強い買いが入った模様です。ダウ平均は週間で508ドル(1.4%)高となり5週連続で上昇。強い地合いが売り方の買い戻しも呼び込み、今日も3大株価指数は揃って過去最高値を更新 しました。


11/06 3大株価指数

11/06 ドル/円為替等

10月の米雇用統計

 朝方発表の10月の米雇用統計では、景気動向を映す「非農業部門の雇用者数が前月比53万1000人増」と市場予想(45万人増)を上回り、上方修正された9月実績(31万2000人増)から更に拡大しています。失業率は9月の4.8%から4.6%に低下、市場予想(4.7%)を下回りました。好調な米国景気が公的な数字で示されたことになります。


11/06 コロナ飲み薬と良好な雇用統計で、株価が吹き上がる

米ファイザーのコロナ飲み薬、入院・死亡リスク9割減

 製薬大手ファイザーは開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により入院や死亡するリスクを約9割方減らせたとの臨床試験(治験)データを公表しました。この発表後、同社株は10%超の暴騰を演じています。本日の売買株式数は何と「1億7千1,352,993株」。売り方の狼狽した買戻しが急増しているのでしょう。
 緊急使用許可を得るため米食品医薬品局(FDA)に詳細なデータを提出して、早ければ年内に米国で投与が始まる可能性があります。食品医薬品局(FDA)の前局長ゴットリーブ氏は、「パンデミックが来年1月までに終了する可能性に言及」するなど、米国内で経済正常化に更なる拍車が掛かかるかもしれません。

米製薬メルク株が、10%の暴落

 飲み薬の開発に成功したファイザーに対して、メルクは点滴薬あるいは注射薬で使用する薬剤です。英国政府は、米国の製薬会社メルクの新型コロナウイルス感染症の飲み薬を世界で初めて承認しました。この後、ファイザーの「飲み薬」が発表されたことで、期待を背負って株価上昇中であったメルク株価は10%程の暴落となりました。同株の本日の売買株式数は、買い方の投げ売り等で「3千7,353,504株」と急増しています。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は1,026,493.67ドル(円貨換算116,373,588円)、手許資金と合わせると1,029,283.48ドル(円貨換算額116,689,868円)となり、ドル・円ともに過去最高額更新が続いています。
 株式評価損益額は前週末から15,782.19ドル増、前月末から同じく15,782.19ドル増、年始から171,115.93ドル増の197,579.50ドル(円貨換算額22,399,588円)。連日の過去最高額更新。なお、ポートフォリオ内のETF構成比率は80.27%と幾分低下しました。為替相場(円/ドル)は、113.37円/ドルでした。


11/06 Myポートフォリオ時価等

本日の主な取り引き

 本日は、寄り付き後から多数の銘柄の株価が上昇して、売り方は大きな損失を出したことでしょう。ビザ株やマスターカード株、ロッキード株、ベライゾン株等の売り対象銘柄にも多量のカバーが入った模様なので、次週以降、流れが変わって来るのか、注視しています。

阿里巴巴集団(アリババ グループ)ADR

 中国のアマゾンを目指している「阿里巴巴集団(アリババ グループ)」。人気が離散した以上に「危険な存在」としてNY市場に君臨、アリババ株は今や一攫千金を目指す『デイトレ銘柄』へ落ちてしまっています。本日、落穂拾い銘柄として同社株へ手を伸ばしてみました。

所感

 ここまで平均株価が上昇してくると、株式やETFの追加購入に躊躇します。初めて米国株を購入する方なら「よし、行くぞ。株価って、こんなものか?」的な感覚で取り組めますが、今よりかなり低い平均株価からスタートしている者にとって、直近の株価は山頂を越えた雲竜の如くです。買い増しする銘柄が、忽然と無くなってしまったような感じを覚えるのは、私だけでしょうか?


11/06 本日の11/06

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 クレジット銘柄の低迷がようやく終焉となったかも・・・。次週以降に期待大です。しかし、投資用資金の縮小と減少もあり、次週以降、しばらくMyポートフォリオの維持と管理に注力していきます。疲れも出始めていますし・・・。


11/6 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ(個別銘柄)

11/6 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ(ETF銘柄)

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