11/22 ETF組込比率に応じた銘柄の評価額と保有個別銘柄の評価額との合算(ベスト30位)他
毎度の如く、唯漠然とETFへ資金を投下するだけでは心もとないので、① ETFに組み込まれている個別銘柄を組成比率から逆算して時価総額を抜き出し、② 個別銘柄の時価総額を加算したものを作成して、ポートフォリオ全体を見渡すため、下図リストを自動生成しています。
個別銘柄を加算したリスト
ベライゾン株が首位奪還
ダウ平均先物の構成銘柄であるベライゾン株は、時価総額の関係でインデックスETFに占める割合が僅少となっています(アルトリア株、フィリップモーリス株も同様)。これは時価総額の大小(株価×発行株式数)で決定づけられている関係で如何ともしがたいものです(AT&T株はダウ平均構成銘柄を既に除外)。高配当個別銘柄の買い増しによって、長らく上位陣を形成していたGAFAM銘柄を押しのけて、これらオールドエコノミー銘柄が上位陣に進出して来たのが今回の特徴です。
5G関連銘柄が市場から消え去った?
新型コロナ禍は、米国株式市場から「5G(第5世代通信規格)関連銘柄」の話題すら消し去ったようです。あれだけ騒いで、皆が持ち上げていたのに、一体全体「5G関連銘柄」話題は何処へ行ってしまったのでしょうか?
4Gから5G、5Gから更に6Gへ技術革新が進み、瞬時に至る所へアクセス、全ての物にコントロールが可能となる社会が直ちにやって来るというのは、株屋の幻想だったのでしょうか? 何か、悲しくなっちゃいます。こうなりゃ、忘れ去られた無線通信の雄である「ベライゾン」と老舗の「AT&T」に期待するしかないです。
ETF構成比に限ったリスト
個別銘柄を加えずにETFを構成している銘柄だけで組成したリストです。
投資用資金
投資可能資金(口座)をMyポートフォリオに加えて、ドーナツ型グラフを作成したのが下記図になります。フルインベストを主テーマにしていますので、「口座」残高がゼロになっても支障ありません。
Invesco QQQ Trust (QQQ) の考察
Invesco QQQ Trust (インベスコQQQトラスト・シリーズ1)は、ナスダック100指数に連動した投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。ナスダック100指数とは、ナスダック市場に上場している時価総額上位100社(金融を除く)で構成された指数で、ナスダック総合指数とは異なります。ナスダック100指数の上位には、アップルやマイクロソフトやアマゾンなど錚々たるハイテク銘柄が上位を占めています。
『QQQ』の6カ月チャート
QQQのパフォーマンスを最もチェックし易いのは、他の代表的な株価指数と対比することです。上図の折れ線グラフの中で、水色は「S&P500種」、ピンク色は「ナスダック総合指数」、黄色は「Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF Shares (VTI)」、紫色は「ダウ平均」です。共に6カ月前を起点(100)とした場合の増益率(アップダウン)を示します。何が起ころうとも、頼もしく伸び続けています。こうでなくっちゃね!
例えば、QQQは11/19(金)終値と6カ月前のETF価格を比較すると、23.5%の上昇となっていることがグラフ上から窺い知れます。他の指数を含めて降順で列記すると、次のとおりです。
- ETF「QQQ」 23.5%
- ナスダック総合指数 18.7%
- S&P500種 13.2%
- ETF「VTI」 12.7%
- ダウ平均 4.9%
米国市場には数多くの株価指数が存在しますので、QQQが一概にナンバー1とは呼べないのですが、大型株価指数(売買取引高)内では断然、収益ナンバー1の状況となっています。
不況時に強い?
『苦しい時のGAFAM頼み』の言葉があるように、本来であれば、株価軟調時に「QQQ」は売り込まれて価格を大きく下げるのですが、GAFAMの存在感が増せば増すほど、「QQQは売り相場でも、相対的に強い株価指数」になりつつあります。
QQQの信託報酬
QQQの信託報酬(年間)は0.20%です。これが安いか高いかは受け取る側の考え方で大きく異なります。S&P500種をベースにしたETFには、同0.03%も存在するご時世なので、私としては、分配率が低いQQQとしては「結構高めの信託報酬」であると感じています。
QQQの分配率
分配率(個別銘柄の配当率と同意語)は、ETF価格にも拠りますが、現状0.46%を少し下回る感じです。税金を差し引かれると信託報酬と逆ザヤになる可能性も考えておかなくてはいけません。低い分配率は、構成銘柄の個別株が配当金支給を後回ししてでも、成長性を前面に出す企業が多いことが理由です。
- 設備投資を優先すること。
- 自社株買いを優先すること。
長期保有に適さない?
このため、QQQを長期間保有していても、貴方のポートフォリオ内で評価益が増加するだけで、実益を得るには売却して初めて恩恵に与かれます。よって、長期保有に適さないと断言する投資家も少なからず存在することから、日々の「QQQの売買実績高」は結構大きな数字になっています。
最後に
11/19(金)終値のETF価格が403.99ドル、その後の時間外取引で更に上を行く404.32ドルまで上昇しています。日本円で1株4万6千円台の購入資金が必要となりますので、おいそれとは買い増しし難い銘柄になってしまいました。是非とも『1/4程度のETF分割』を行って、低価格帯で購入し易くしていただきたいです。
過去を振り返ってみると、ITバブル崩壊後に20ドル付近まで値を下げました。長らく低迷期が続きましたが、リーマンショック後から超長期の上昇気流に乗ったようです。概ね20倍の上昇度とはイヤハヤ驚きです。まさにGAFAM様様で、米国の真骨頂ですね。
11月22日~26日における休場日等
11月25日(木)NY市場、ナスダック市場は「感謝祭」のため休場となります。
11月26日(金)NY市場、ナスダック市場はアメリカ東部時間午後1時(日本時間翌朝3時)に取引終了となります。
気になる時事記事
JPモルガン株が9営業日続落、1988年3月以来最長の下げ
誰が売っているのか、何かおかしい動きを感じるのは私だけでしょうか?
日本車が上位独占、EVは下位にとどまる-米誌の信頼性調査
EVが絶対的にユーザーから受け入れられている雰囲気は、マスコミの創造かもしれません。車は単に前を向いて走るだけではなく、「曲がる、止まる、信頼性、耐久性」等が大事で、電池を載せただけの新興メーカーがこなせる業ではないからです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。