米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/05 週間動向(市場・投資分析)他...

南アフリカ発の新型コロナの変異株報道

 2021/11/26(金)に突如して報道された標記変異株報道ですが、1週間を経ても何も詳細な『事実』は判明していません。
 相も変わらず、マスコミは「オミクロン感染者が・・・に拡大」「世界・・・国に感染が広がる」「既存ワクチンも有効・・・」的な報道に終始しています。また、ワクチンメーカーは「・・・後には、オミクロン株に対応可能」と低姿勢に構えて、莫大な先行投資費用の回収に余念がないようですし・・・。分析・見通しには、概ね2週間が必要と言及されていたので、早ければ次週には概要が見えてくることでしょう。

待たれるデルタ株との対比分析

 何をさて置き、南アフリカ発の新型コロナ変異株(オミクロン)の特性を確定させることです。ざっと挙げると、デルタ株と比べて 

  1. 感染力の強弱と相違点、
  2. 致死性の強弱と相違点、
  3. 感染時の症状の強弱と相違点、
  4. 回復道程の強弱と相違点、
  5. 性別、年齢別、民族別の強弱と相違点

 以上の事柄を明らかにできれば、抑え込みへの道筋が定まり、不安に裏打ちされた騒動が落ち着くことでしょう。

我々は、個人投資家としては・・・

 情報は順を飛び越えながら拡散していきます。デジタル化の現世であっても、伝達スピードには差異が必ずや生じます。そして、いつも最後に伝わるのは「個人」ということになります。TVや新聞、ラジオ報道は正式の発表を経てから公になるのが通例です。
 となれば、個人投資家として、これら報道を待っていたなら、オミクロン株騒動に乗じて「仕込む」ことができないことは明白で、逆に高値掴みする危険性すらでてきます。

報道から得たオミクロン株の特異点

 偏見+独断で引用します。3日時点で各報道から得たオミクロン株の特異点を挙げてみます。なお、私の新型コロナに関するスタンスとして、次の一説に纏めました。

 約100年前に世界中に伝播し、桁が違う多数の方々が犠牲になったスペイン風邪(コロナウィルス)。今と異なりワクチンや薬が用意できない、原因も分からず、何もない時代であっても、概ね発生から2年を経て世界で終息へと向かい、いつの間にか消え失せた。あるいは『通常の風邪の症状』へと様変わりしていった。

  • 南アフリカでは、デルタ株に比べると子供の罹患率が高く入院例が急増、特に5歳未満で顕著に見られること。
  • 南アフリカでは、最初のクラスターが主に大学生で、感染はその後、若者の間で急速に広がったこと。
  • 南アフリカ医師の談 : オミクロン株はデルタ株より感染力が高く、一定の免疫回避能力もあることが示唆される。
  • 南アフリカの研究チーム : オミクロン株の再感染リスクがデルタ株やベータ株の3倍だとする論文を発表した。現時点では、感染者の症状は概して軽度だ。
  • 南アフリカの疫学モデリング分析センターのツイッター : 最近の再感染は、第1~3波のいずれの段階で初感染していても起きており、特にデルタ株の流行時に感染した人が再度、感染するケースが多い。
  • 世界保健機関(WHO): 3日、オミクロン株に関連した死亡例の報告は今のところないと発表。

今週の週間動向

 今週に対する先週末とは11月26日(金)で、先月末とは11月30日(火)となり、通常とは「経過日数の長短が逆転している」ので注意して下さい。

12/05 週間動向(市場・投資分析)他...

米国個別銘柄の週間動向

 11月末の午後、米国内で初のオミクロン株感染報道があったことで終盤間際に3大株価指数が急落しました。ここをベースにすると、今の株価では「月次損益率」が大きく改善しています。
 例えば、11/30の引き値で全ての個別株を一括購入していれば、12/3に5千2ドルの評価益が発生していることが示されています。単なる3日間で、極端すぎますが・・。
 同様に11/26の引き値で全ての個別株を一括購入していれば、12/3に▼1千565ドルの評価損に陥ったことが示されています。兎に角、上げ下げのボラティリティが激し過ぎて疲れました。

ETF銘柄の週間動向

 週末から月末、現在に向かって右肩下がりの傾向が見て取れます。10年物債券利回りの上げ下げを意図的に行われている関係で、ナスダック総合指数も反比例で下げ上げが繰り返されています。
 12月末が年度締めとなっているヘッジファンドも多く、起死回生の一発狙いで更に危機感を煽りながら、価格変動を仕掛けてくることでしょう。QQQなど狙い目の最たるものですから、淡々と見守り、大きく下げるなら「打診買い」を、大きく上げるなら「打診売り」を行ってみるもの一案です。

週間の売買状況

 引き続き、今週に対する先週末とは11月26日(金)で、先月末とは11月30日(火)となり、通常とは「経過日数の長短が逆転している」ので注意して下さい。

12/05 週間の売買状況

「SPYG」と「SPLG」の売却

 ナスダック市場のグロース銘柄で構成している「SPYG」230株、S&P500種の連動を目指した「SPLG」80株の売却を進めました。これは、配当銘柄の個別株の追加購入資金として活用するためです。
 これらETFは所期の目的を達したこともあります。元々配当率が低いので、所有しているだけでは株価調整時に直撃される恐れも出始めて来ていることもあります。ナスダックは「QQQ」、S&P500は「IVV」と「VOO」のETFで対応する腹積もりですから、平均株価が12月中に戻すならば「SPYG」と「SPLG」の更なる売却を進めます。

米国株セクター別の構成比率グラフ

 遂に、個別銘柄の構成比率が20%を超えました。目安としては、25%近くまで進むものと思います。成長路線は停滞し始めて来るので、高配当銘柄がしっかり株価を伸ばしてくることでしょう。嫌われ者の「タバコ銘柄」に期待大ですし、5G関連に再度脚光が当たり始めることを願いながら「通信銘柄」へも投資継続中です。


12/05 米国株セクター別の構成比率グラフ

AT&T、WarnerMediaをスピンオフし、Discoveryに統合

 飽きられて、けちょんに貶されている「AT&T株」ですが、1年もすればメディア関連をスピンオフします。無償でAT&T株保有者は「新株の割り当て」を受け、Myポートフォリオは、めでたくWarnerMedia(当時はTime Warner)の株主となり、米国の娯楽メディアへ進出します(笑い)。


個別銘柄のセクター別構成比グラフ

 バークシャー株は無配株、これはMyポートフォリオの基本路線に反するのですが、ご承知のように、バークシャー社は「アップル株の大株主」、半端ない位の株式を保有しています。更にベライゾン株の大株主でもあり、クレジット業界企業への投資家でもあります。
 つまり、私のお気に入り銘柄と同社が保有している銘柄が重複している点が多いのです。こじ付けですが『間接保有』の意味合いでチョクチョク株価が下がれば、バークシャー株を購入しているのです、以上。

12/05 米国個別株セクター別の構成比率グラフ

番外の日本株

 投資額が50万円を超えてしまいました。久しぶりの50万円台超えです。構成比率的には、製造業の構成比率が少なめの状況です。円安をどのよう捉えるかですね・・・。
 今後の期待は、金融銘柄の銀行と損保です。これら企業は海外投資の実績が多く、円安傾向は一時的にせよ四半期決算の評価益を押し上げます。
 週末に「スバル」を新規購入しています。しかし、私は過去にスバル車を所有した事がないので、巷で噂のスバル魂は残念ながら分かりません。
 なお、帝石や石油公団は、株主にソッポを向いた経営なので、虎の子の投資マネーが社員の高給等に消えてしまい、ドブに捨てるだけです。決して株式を保有してはいけません。

マリンボートのヤマハ発動機

 株価次第ですが、「ヤマハ発動機」に指触を伸ばしてみたいです。もちろん、マリンボート狙いです。個人事業主や法人であれば、ご承知のように、マリンボートは税務署の法定耐用年数が短く、一時的な儲けが生じた時には、中古ベンツと同様に節税対策になる代物です。

商社株はスルー

 昨今の原油高に関しては、日本の商社株はバフェット効果で既に割高となっていること、金利高が見込まれているので借入額の多い商社が不利であること、以前ほど原油絡みの比率が各商社で高くないことで「スルー」しています。


編集後記

 何だかんだと言っても、変異株「オミクロン株」の感染動向が12月の株式市場を左右します。結局は『進むか? 引くか?』の2者択一選択です。
 藤井竜王も12/2で御用納めとなったように、私も次週から市場動向を傍観したいのですが、性格的にそれはできず「ああだ、こうだ」と屁理屈をいつまでも並べていることでしょう。

気になる時事記事

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 年度末決算を控えたヘッジファンドが、一発逆転を狙って「売り仕掛け」を行ってくることが予想されますので、ご留意の程を・・・。



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 万が一、バイデン大統領が感染したと発表があれば、売買コンピュータは瞬間的に一斉に『売り指示』を出すことでしょう。キーワードは「バイデン、感染」です。不謹慎ですが、かなりの下値でお気に入り銘柄の指値を入れ続ける「奥の手」もあります。何事も気長に・・・。