米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/11 米国市場、1月消費者物価指数に過剰反応?

1月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.5%上昇

 朝方発表の1月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想以上に上昇した結果であったことで売りが膨らみました。1月のCPIは前年同月比7.5%上昇、前月(7.0%)から伸びが拡大したこと、更に市場予想(7.2%)をも上回りました。
 3月の米連邦公開市場委員会では0.5%の利上げ予測が強まっていることで、株売りに拍車が掛かったようです。1度に0.5%の利上げとなれば、2000年5月以来の22年振りとなります。また、インフレ調整後実質平均時給は前年比1.7%減で、10カ月連続マイナスとなっています。

3大株価指数が揃って下落...

 ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落、前日比526.47ドル(1.5%)安の3万5241.59ドルで終えました。ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して、前日比304.732ポイント(2.1%)安の1万4185.641で終了しました。
 米飲料大手のコカ・コーラとペプシコの幹部が『今年はコスト高によって利益が圧迫される。』と警告したことが市場に伝わると、堰を切ったように平均株価が下がり始めました。


2/11 3大株価指数が揃って下落...

2/11 3大株価指数が揃って下落...

再び、原油先物90ドル台にタッチ

 ドルが買われる展開にもかかわらず、WTI原油先物価格は再び90ドル台を超えて来ています。石油大手CEOはロイターの取材で次のように見通しを述べました。


1月の米財政収支、2年超ぶりに1190億ドルの黒字を達成

 米国の財政は判で押したように【毎月、毎期の赤字】が常であったところ、1月は景気回復に伴う収入増、特に個人からの所得税などが増えて、2年超ぶりに1190億ドルの黒字を達成(前年同月は1630億ドルの赤字)しました。更に、電波オークションで得た700億ドルの歳入を計上したことも寄与しています。


手許待機資金と配当予定総額...

 現時点の手許の現預金はドル貨で$6,814.72、円貨で¥791,188です。保有する株式銘柄の配当(分配)予定額はドル貨で$40,446.34、円貨では¥4,695,820と連日に亘り小幅増加しています。なお、AT&Tの予定配当額は、既に減配発表後の配当予定額に変更済みです。
 また、速報値ですが、株式利益剰余額は$117,656.06、円貨で13,659,869円です。株式銘柄評価額は$997,690.26、円貨で115,831,839円です。

2/11 手許待機資金と配当予定総額...

売買の詳細

 終盤にかけて値を崩してきたので、スリーエム MMM株とハネウェル インターナショナル HON株の買い増しを強めました。共に景気敏感銘柄の代名詞ですが、新しくポートフォリオに加えたメンバーで、またまだ保有株式が足りない状況です。また、アルトリア グループ MO株が50ドル割れ寸前まで来ていたので15株を追加購入しています。

2/11 売買の詳細

こまごま銘柄の蒐集

 投資銀行 & 証券仲介サービスの「MC モーリス」が大きく売られていたので、新規購入を開始しました。この銘柄は大分以前に取り組んだことのあるものです。先祖返りとはこのことですね。

  1. BHP BHP グループ ADR 37株
  2. GILD ギリアド サイエンシズ 17株
  3. MC モーリス A 37株
  4. MCY マーキュリー ゼネラル 37株
  5. UNM ユーナム グループ 19株
  6. WBA ウォルグリーン ブーツ アライアンス 19株
  7. WU ウエスタン ユニオン 42株

2/11 こまごま銘柄の蒐集-1

2/11 こまごま銘柄の蒐集-2

今日の株価下落は想定内、さして支障とならず...

 1月の米消費者物価指数(CPI)が前年度月から大きく上昇することは予定されていたことで、何らサプライズではありません。12月と同等な数値であり、見込みとおりと考えて問題なしです。よって、今回のような株価調整は短期間で終息して、再びジリジリと上り始めると見ています。願望も込めて・・・。

米国州別のインフレーション分布

 州ごとの分布をみると、NY州などは最低ライン上にありますが、内陸部の穀倉地帯が特に高くなっています。つまり、必要な品が十分に渡っていない事が見て取れます。「需要が急増しているのではなく、品不足によるもの」ですから「市中金利を大きく引き上げても、消費者物価を下げる事には限界」があるのです。単価だけで物の価値を考え、製造・生産を他国に頼ることの危険性が浮き彫りとなっている事例です。
 こんなこと、偉い方々には分かり切っていること。知っていながら「大幅な引き上げを主張」したり、マスコミは「金利引き上げで経済がガタガタになる」と叫んでいるのです。


3月と6月の連続利上げ

 なお、3月の利上げ幅は0.5%を想定しておくのが無難でしょうが、6月との連続利上げを考えると、「3月に0.25%・6月に0.25%」の組み合わせも可能性が高く、現実的ではないかと思います。何せ、11月には「バイデン政権の息の根を止めかねない中間選挙」があるのですから...。

編集後記

 保有株の取捨選択の難しさは論を待ちません。無尽蔵に資金があれば話が簡単なのですが、限りある資金内で納得のいく投資を心掛けるなら、あれこれと他銘柄に目移りするのは避けられないです。
 【他人の芝は青い】とは昔からある諺ですが、自らが保有する銘柄は欠点だらけで、他の方の保有銘柄は真珠のように輝いて見えるものです。このような時に銘柄入れ替えを決行しても、結果が付いて来ずに売却銘柄の株価が逆に急上昇するケースなど、頻繁に経験することです。
 天賦の才能を持つバフェット氏でも売却結果が付いてこないことがあり、更に衆人環視の中で批判めいた事まで言われるので、たまったものではありません。次の報道記事など最たるものです。彼は【神様ではなく生身の人】なのです。