米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/17 米国、インフレ「鎮静化」Or「亢進化」の見方が交錯する?...

 16日、米労働省が発表した「10月の輸入物価」は前月比で0.2%下落しました。石油製品の価格下落と外国為替市場での『ドル高』が押し下げ、4カ月連続の下げとなった模様です。しかし、意に反して「10月の米小売売上高」は、前月比1.3%増となっていました。

ドル高が、米国の輸入物価を押し下げている・・・①

 この輸入物価を見る限りは、インフレがピークに達し【利上げペースダウンを示す最新の兆し】となっています。エコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で前月比0.4%下落てでした。因みに、9月は1.1%下げていました。


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今、ドル安が進行。次月発表の「11月の輸入物価」に注目...

 10月の前年同月比は4.2%上昇、伸び率は2021年2月以来、1年8カ月ぶりの低さでした。9月は6.0%上昇していました。大きな伸び率自体は収まっていません。
 今は、全面的にドル安となっていることもあり、急転換する可能性もあって、12月13日-14日の会合時には、「11月の輸入物価」が悩みのタネになりかねません。

米小売売上高、8カ月ぶり大幅増・・・②

 「10月の米小売売上高」は前月比1.3%増、市場予想1%増-9月は横ばいでした。10月の米小売売上高は市場予想以上に増え、伸びが8カ月ぶりの大きさとなりました。これは【利上げペース維持を示す兆し】となっています。

 数十年ぶりの高インフレに見舞われ、景気見通しが悪化しているにもかかわらず、財への需要が広範囲に持ちこたえていることが示唆されています。

依然、米国消費は「堅調」である証し?...

 今回、公表された統計データは、米国消費が引き続き総じて堅調であり、10-12月(第4四半期)の米経済が好調な滑り出しとなったことを示唆しています。

①と②が交錯、「利上げペース減速」議論に一石投じる...

 現在、米金融当局者の間から向こう数カ月での「利上げペース減速を主張する声」も聞かれており、堅調な経済指標はそうした議論(利上げペース減速)を、より複雑化させる可能性がありそうです。ゴールドマンサックスなどは、「しつこいインフレ」を想定しているようです。

11月17日のトピックス

 ダウ平均株価(30種)の終値は、前日比39・09ドル安の3万3553・83ドルでした。値下がりは2営業日ぶりです。ナスダック店頭市場の総合指数の終値は174・75ポイント安の1万1183・66でした。


FRB高官が利上げペース減速に『牽制球』...

 米連邦準備制度理事会(FRB)高官が16日、「利上げペースの鈍化に慎重な姿勢を示した」ことで、金融引き締めが長期化するとの懸念が強まりました。情報サービス大手セールスフォースや半導体大手インテル、アマゾンなどの銘柄が売られています。

MYポートフォリオ

 アマゾン株を24株追加購入しています。そろそろ、GAFAM銘柄の株価抑え込み効果が薄れ始めて来ているので、100ドル以下のアマゾン株は何かと魅力一杯に移ってしまいます。願わくば、グーグル株価95ドル以下の再現を強く待ち望んでいます。

長期投資の指針銘柄は、アマゾン株なのか?

 嘗て、長期投資の指針銘柄として『アマゾン株』がいいのか、あるいは『S&P500種インデックス系ETF』のいずれがベターなのか、といった議論がありました。もちろん、結論などはでませんでしたが...。
今年、同社株は20分割されて買い易くなりました。


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編集後記

 大きな動きのない1週間となりそうです。GAFAM銘柄で社内人員の削減が公表されるなど、FRBにとっても金利引き上げ効果が現われて、好ましい傾向に進んでいると映っていることでしょう。

ポーランド国へミサイル着弾 = ウクライナ側の「地対空ミサイル」

 昨日のポーランドへのミサイル着弾に関しては、ウクライナ側の「地対空ミサイル」であったとの最終結論となりそうです。マスコミからの関連記事が少なくなって、さぞや、マズごみ達はロシア攻撃が出来ず、意気消沈していることでしょう。

地対空ミサイルの他国への着弾...

 この種の兵器は、目標へ命中が外れた時は自爆する、あるいは自爆させるのが決まりです。しかし、管理不届きで命中を外したミサイルが飛び続けてしまい、他国に着弾して不幸にも2名が亡くなったのです。多分、他国製兵器ゆえに使い方不慣れで、防御装置の自爆機能が作動しなかったのでしょう。操作不慣れが世界に露わになっちゃいました。
 このようなことは、ウクライナで今までも、数多くあったんじゃないでしょうか? ロシアも含めて東欧諸国は同じ穴の狢、公に発する言動に信用が置けない国ですから・・・。


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