米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/15 全く想定どおり、米連邦公開市場委員会の公表結果...

 今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月13日-14日に開かれ、終了後、政策金利などが公表されました。発表内容に関しては、何も驚くことなどはなく、これ程予想と違わない「FOMCの結果」は、滅多にないことです。しかし、想定内で済まされては堪らない投資家、市場が荒れなくては困ってしまう投資家が世の中にいるのです。


12/15 全く想定どおり、米連邦公開市場委員会の公表結果...1

概ね、市場アナリスト達の想定どおりの結果・・・ 

 米連邦準備理事会(FRB)は14日に開催したFOMCで、利上げ幅をこれまでの0.75%から0.5%に縮小(市場予測どおり)しました。半面、委員らの2023年の政策金利見通し(9月時点の4.6%から5.1%に引き上げ)が切り上がり(市場予測どおり)一段の利上げを警戒した売りが米国株式市場に断続的に発生しました。

形だけの下げを見せて、体裁を繕った米国株式市場...

 あくまで【想定内のFOMC結果】であった故、公表後に米株式動向、債券動向、ドル・円の為替動向にチャート変化が急激に現われること自体、間違った価格推移をしていたことを証明するものです。よって、変動しないチャートを見て取った「投機家」が波風を起こしに歯向かいましたが、そよ風程度の変動しか起こせずにさっさと退散したようです。


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パウエル議長、会合後の記者会見で持説を述べる...

 パウエル議長は会合後に記者会見の席上、「インフレ率を目標の2%に戻すために『継続的に利上げすることが適切である』と引き続き考えている。」と述べました。また、パウエル議長は「しばらくは引き締めスタンスを維持し、会合参加者の見通しを見ても来年中の利下げはない」と述べました。
 更に、10月と11月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回る結果でしたが、「インフレの持続的低下を確認するにはかなりの証拠が必要」と強調する等、慎重姿勢を崩さなかったです。責任者としては至極当然な対応で、会見の席上で笑ってなどいられませんから・・・。

米連邦公開市場委員会(FOMC)のこの一年

 新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月、金融市場の動揺を抑えるため、FRBは0.5%、1%と相次いで政策金利の緊急利下げを実施。ゼロ金利政策を導入しました。


 去年12月以降、消費者物価が7%以上となりインフレが加速したことから、FRBはことし3月の会合で0.25%の利上げを決めて「ゼロ金利政策を解除」し、金融引き締めへと転換します。利上げは3年3か月ぶりでした。


 更に、5月の会合で22年ぶりとなる0.5%の利上げと、「量的引き締め」と呼ばれる金融資産の圧縮に乗り出すことも決めました。

 しかし、その後もインフレに収束の兆しは見えず、6月以降、前回11月の会合まで4回連続で0.75%という大幅な利上げを決めました。

 ただ、その後発表された10月の消費者物価指数が7.7%と8か月ぶりに8%を下回りました。


 こうした中、先月30日に講演したFRBのパウエル議長は「インフレを抑え込むことができる金利の水準が近づくにつれて利上げのペースを緩めることは理にかなっている」として、早ければ今月13日から2日間開く会合で利上げのペースを緩めることを示唆しました。


 そして13日に発表された「11月の消費者物価指数」も7.1%の上昇と、上昇率が5か月連続で前月を下回り、市場では利上げ幅が縮小されるという観測が広がっていたのです。(2022年12月15日 7時04分 NHK)

12月15日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比142ドル29セント(0.4%)安の3万3966ドル35セントで終えました。ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落、前日比85.928ポイント(0.8%)安の1万1170.886で終えています。
 FOMCの結果発表前はダウ平均は前日比でプラス圏で推移していましたが、発表後、下げ幅を400ドル余り広げる場面がありました。私感ですが、下げる必要など全くないように感じています。


米FRBが0.5%の利上げを実行。但し、上げ幅の縮小は3月以降初...

 FRBは14日まで開いた会合(FOMC)で、0.5%の利上げを決めました。今年3月に利上げを始めて以降、引き上げ幅の縮小は初めてです。前回の会合まで、4回連続で0.75%の大幅な利上げを決めていましたが、今回は利上げ幅の縮小に踏み切りました。
 これによって政策金利は4.25%から4.50%の幅となります。一方、インフレを抑え込むため、来年も引き続き「利上げを続ける」姿勢を示しました。

落ち着く兆しを示し始めた「消費者物価指数」...

 13日に発表された「11月の消費者物価指数」は、対前年同月比7.1%の上昇となり、依然として高いインフレが続いているものの、上昇率は5か月連続で前月を下回って来ています。これが引き上げ幅を下げた最も強烈な背景と思われます。

今後の引き上げ幅として0.75%を暗示。到達点は5.0%を超え...

 FOMC会合では、参加者が適切だと考える政策金利として、2023年末時点で平均値5.1%と公開されました。これは来年、更に0.75%の利上げが必要になる計算です。
 政策金利は4.25%から4.5%の幅となります。この結果、最終的な金利の到達点は、5.0%を超えるとの見通しが鮮明になりました。

来年中の利下げはない」パウエル議長が明言する

 パウエル議長は終了後の記者会見の席上、「2%の物価目標に戻すために十分金融引き締めを行っていくことに注力している。暫くは引き締めスタンスを維持し、会合参加者の見通しを見ても【来年中の利下げはない】」と述べました。ハッキリと明言したのです。

MYポートフォリオ

 金利引き上げのアナウンス後、売り方の株売りが始まり、アリババ株・グーグル株・ブラックストーン株に的を絞って下値で指値していたところ、「ブラックストーン株」がまんまと網に掛かりました。


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編集後記

 今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)、無事に通過したと感じています。本年も残すところ2週間余り、今や株式市場にとって支障となる「杭」はありません。ウクライナ・ロシア争乱以外は・・・。遠吠えの岸田さんが、役人にケツを掻かれて「増税」を言い出して来たので、さっさと終わらせることです。


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