米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/18 米国株は決算相場へ、日本株は為替相場へ...

 16日は米国祝日で、実質的に週始めとなった17日、米国株は企業決算に左右される株式市場に突入しました。朝方、市場予想を下回る決算を発表したゴールドマン・サックスが大幅安となり、ダウ平均の重荷となりました。
 なお、余談ですが、米国企業の決算報告は、日本企業と比べて早いです。月末締めの翌月には主要企業が発表態勢に入ります。特に、金融機関に関して、米国は先頭を切る感じで始まり、日本は殿(しんがり)を務める役柄になっています。


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カウンターパンチが、米国市場に突き刺さった・・・

 ゴールドマン・サックスのショボい決算内容で、市場では「今後の企業決算発表を慎重に見極めたい雰囲気が一気に強まった」結果、景気敏感株を中心に売りが波及した模様です。もっとも「ダウ平均」は、前週末までの4営業日で800ドル近くも上昇し、利益確定売りも出やすい状況であったことも背中を押しました。

 金融大手の「ゴールドマン・サックス」は2022年10~12月期の売上高や1株利益が市場予想に届かなかった。6%安で終え、ダウ平均を1銘柄で160ドルほど押し下げた。

 保険のトラベラーズは5%安で終えた。17日に発表した22年10~12月期決算速報値で特別項目を除く1株利益が市場予想を下回った。(日経新聞 2023年1月18日 6:27)

ダウ平均は5営業日ぶりに下落、ナスダックは小幅続伸...

 ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前営業日の13日に比べ391ドル76セント(1.1%)安の3万3910ドル85セントで終えました。ナスダック総合株価指数は小幅に7日続伸、前営業日比15.956ポイント(0.1%)高の1万1095.113で終えています。7日続伸は11日続伸した21年10~11月以来、1年2カ月ぶりです。


日本株は、17日~18日の「金融政策決定会合」結果次第・・・

 反面、日本株に関しては、17日~18日の間で日銀が開いている「金融政策決定会合」の結果如何です。昨年12月に続く「金融緩和策の更なる修正」に踏み切るかどうかが、最大の焦点となります。結果が判明するまで、あと数時間です。なお、よく言われる通り、日銀はFRBと異なり、市場対話を重要視しません。

MYポートフォリオ

 再び、米国株へ『フルインベスト』力学を強めています。購入後、再度下落したとしても「たかが知れている」という事もあって、下落率の高い『ハイテク系銘柄の米国株式』に絞っています。ETFに関しては、落穂拾い程度に留めています。大きく値下がりしていた「ゴールドマン・サックス株」を3株程、拾ってみました。

 ゴールドマン・サックスの株価は、1月17日朝の時間外取引で3%近く下落しました。同社が発表した第4四半期業績は精彩を欠き、ウォール街の状況が2021年と2022年で様変わりしたことが如実に示されました。


 決算内容を見ると現在の環境がよく分かります。第4四半期の純収入は、前年同期比16%減の105億9000万ドルでした。

 2022年通年の収入は前年比20%減の473億7000万ドルとなり、会社側は資産運用・ウェルスマネジメント部門とグローバルバンキングならびにマーケット部門の業績悪化を理由に挙げました。

 利益の落ち込み幅はさらに大きく、第4四半期の1株当たり利益(EPS)は69%減の3.32ドル、通期利益は半分まで減少しました。


 決算発表では明るい内容もいくつかありました。件数が大幅に減ったとはいえ、M&A活動の年間ランキングではトップに立ちました。

 また、資産運用・ウェルスマネジメント部門が得た運用手数料などの手数料収入は過去最高を記録し、2022年末時点の運用資産残高は過去最高水準の2兆5500億ドルに達しました。


 企業側は、戦略的事業再編によって中核事業の収益が増加するだろうと楽観視しています。経済環境による圧力が続いたとしても、ゴールドマン・サックスのブランド力と競争優位性が、長期的に大きな結果につながるはずだと同社は考えています。(モトリーフール 2023/01/19)

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編集後記

 ドル・円為替は128円台に張り付いています。金融政策の維持であれば「円安」へ転がり落ち、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策の一部変更ともなけば、急激な「円高」へ進みます。我々、米国株投資家は「ドルの円換算値」も大事なので、為替の急激な上げ下げは避けたいものですし、とても気になるところです。
 米国市場の決算相場は、往々にして投資家への「バーゲンセール」となることが多いです。株価が上がれば売れば良いですし、大きく下げれば買い向かうだけです。日本企業によく見られる「決算内容の悪化+自社株買い」で株価を繕うことがないので、ある意味でスッキリして気持ちいいです。