米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/26 株式市場は「強気派と弱気派の綱引き合戦」の様相...

 前日夕方、マイクロソフト社が第2四半期決算を発表しました。クラウド事業の減速見通しを示したことが、市場関係者にとって「期待にそぐわない内容」と受け取られ、プレ市場の段階から売りとなっていました。
 市場オープン前には、GAFAM銘柄を含むハイテク株全般に売りが集中、大きく値を下げて始まりました。しかし、売り一巡後には主力銘柄へ押し目買いが入るなど、3大株価指数は前日終値付近まで何とか上昇して終えています。


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マイクロソフト株は売り方の出しガラに利用された?

 「景気減速による収益への影響」は、既に同社株価へ織り込み済みであることから『今更ながら』という感がありました。前日、発表直後のアフターマーケットでは4%の株価上昇となった同社株価の反応が真っ当な評価だと、私は捉えています。つまり、同社株は『売り方の出しガラ』に使われた如くです。彼らと一緒に売っていては『梯子を外され』ます。

平均株価が、切り返し始める・・・

 午前、ダウ平均が460ドル程下げた後、次第に下げ幅を縮小して縮め上昇に転じました。噂のマイクロソフト株も『決算発表を終え、材料が出尽くし感』たとの見方から、買い戻しが入って終えています。
 ダウ工業株30種平均は小幅に4日続伸し、前日比9ドル88セント(0.02%)高の3万3743ドル84セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続落となり、前日比20.915ポイント(0.2%)安の1万1313.357で終了しました。


引き続き、利上げペースの鈍化観測が市場を支える・・・

 「米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの見方が、依然として相場を支えている。」との声が強く聞かれています。更に、ドル高の一服感が見られる事も、多国籍企業の今年度業績に追い風と見られています。

円相場の見通し・・・

 日米金利差の縮小が囁かれていて、昨晩からドル・円の為替が129円台へ上昇しています。しかし、円金利の上昇に関しては、日銀総裁交代まで『金融緩和継続』の観測が強くなっていますし、1月31日から始まる「米金利検討会では0.25%の利上げ」が、確実視されています。よって、130円台へ下落するは必定なので、ドルを買うなら【今】?

原油先物価格動向・・・

 ゼロコロナ政策を放棄した中国は、重工業化へ邁進するしか「国を治める手段」が残されていません。共産党政権の思惑を引っ張り込みながら進むので、しばらくは原油先物価格は右肩上がりを続けることでしょう。

ウクライナ侵攻に対する米共和党の対応・・・

 ウクライナ侵攻に関しては、欧米諸国の対ロシア姿勢・政策に変化の兆しが幾分見られるので、戦闘激化か?軟化か?…に、今度こそ進展するものと見ています。これなど、欧州における想定外の暖冬が、入力スイッチを押したような感じですが、世論を斜めに見据えた米共和党の対応次第でしょう・・・。

MYポートフォリオ

 個人的には、マイクロソフト社の第2四半期決算の内容は私の想定内実績であったので、これ以上の株価下落を想定していないこともあり、果敢に買い向かいました。また、マイクロソフト株の下落に合わせる形で、他のGAFAM銘柄の株価も一緒に急落していたので、主にアマゾン株を追加購入しています。下図はGAFAM銘柄構成比率の円グラフです。

2023/1/26 MYポートフォリオ

次は、Amazon株・・・

 例え、Amazon株の四半期決算内容が芳しくなくても、十分に今の株価が下落しているので問題なしです。更に株価が下がるなら、喜んで買い増すだけです。むしろ、株価上昇で買い増しし難くなる方が問題だと捉えています。


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編集後記

 これからの株式市場が上昇を続けるのか、一転下落に沈むのか。アナリスト達の見解を入れながら、見込み記事がチョコチョコ現われています。
 嘗て、ウォーレン・バフェット氏が「株主への手紙」で触れたように、『経済情勢を見ているだけでは、これから株式が値上がるのか、値下がるのか、誰にも分からない。』のです。更に、短期・中期・長期の保有期間の差異によっても結果が異なります。
 個人投資家は、返済期限のない資金(自己資金、無借金)で株式を購入して、それを後生大事に脇に挟み、納得いくまで手放さない姿勢がいつの世も大事です。