米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/24 ここまで「金利を上げる」と、株価下落は「必然」...

 何のことはない。昨日、一昨日の両日、パウエル議長が米上院・下院の議会証言で「金利引き上げ継続の自説を強く披露」するなど、一段の米金融引き締めが「米景気の冷え込み」に繋がるとの警戒感が市場には充満していますので、キッカケさえあれば『金融市場は一旦崩れ』ます。FRB高官達も「あと年2回の利上げがベターだ」と吠えまくってますし…。


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各国はインフレ抑制のため、一段の金融引き締めを進める構え・・・

 まずは、対抗意識丸出しの英国中銀の行動でした。イギリス金融の利上げが世界の金融業界に与える影響は微々たるものなので、「連続的な引き上げ」の心理的影響だけに尽きます。他の欧州諸国の引き上げ追随は「皆んなで渡れば怖くない…」的な雰囲気が強く現れているだけですが、集合すれば勢力図も変わって来ます。
 日本が頑なに行っている「金融緩和」など『もはや過去の遺物』で、新型NISAをあれこれと論じている場合ではありません。日本人は【浦島太郎症候群】にずっぼりとハマることになるでしょう。

6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)は46.3・・・

 今日、株価に止めを刺したのは「6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)」でした。S&Pグローバルが朝方発表した「6月の米製造業PMI」は46.3と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(49.0)を下回り、前月(48.4)からも悪化となったのです。
 更に、同日に発表された欧州主要国の「6月のPMI」も市場予想を下回る内容が目立ち、企業心理の悪化を示しています。これでは、週末の株取引が玉砕するのは必然です。


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何はともあれ、市場から伝わる『雑音への慣れ』が必要・・・

 市場参加者にとって、高官と名の付く者達が発する『雑音からの慣れ』も必要です。米国株式市場は「7月開催のFOMC会合」へ向けて、これからも株価の上げ下げを繰り返す「軟調な展開が続く」ことでしょう。よもやという株価が現われるのが米国株です。お気に入り優良銘柄が下げれば買い増すといった、コツコツ投資の時期に入りました。

6月24日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は5日続落、前日比219ドル28セント(0.6%)安の3万3727ドル43セントで終えました。ダウ平均は週間で571ドル下落しました。4週間ぶりの下落で、下落幅は3月中旬以来の大きさとなっています。しかし、FRBが「株価潰し」に動いているのにもかかわらず、踏ん張っている感がします。
  • ナスダック総合株価指数も同じく反落。前日比138.093ポイント(1.0%)安の1万3492.516で終えました。週間では1.4%下落し、9週間ぶりにの下落となりました。
  • ドル・円は、142円72銭へ下落後、143円87銭まで上昇して引けました。

NY市場 円安が一段と進む 1ドル=143円台後半まで値下がり | NHK | 株価・為替

  • ユーロ・円は155円50銭から156円57銭まで上昇し、日欧の金利差拡大観測にユーロ買い・円売りが継続しています。
  • NY原油先物は続落して、景気後退に伴う需要鈍化懸念で小幅に売らました。今や、中国経済は見る影もありません。

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MYポートフォリオ

 値嵩株の保険銘柄を「利確・売却」しました。市場の地合いが悪いので値嵩株を手放しています。唯、それだけですが・・・。

円安効果が「円貨換算の株式損益額」に大きく反映…

 前月末時点からの金融資産額対比が、470万円程の純増となっています。米株の落ち込みに反して、今週の純増維持はひとえに「円安効果」によるものです。
 今、配当金・分配金受領をメインとするポートフォリオを組んでいるので、株式売却して円価(ドル貨で受け取ると、税の支払い分だけ損をする)を受け取っても始末(円貨の運用先がない)に困ってしまい、再びドル貨へ換金して「米株買い」を行うハメになります。金額の張る品物といっても、年輪を経ると興味を引くものも少なくなって困ったものです。


編集後記

 他人の命を預かって利潤を追求する仕事は大変です。無事に成功することに対して「料金」を徴収するのですから、失敗すると何もかも吹き飛びます。日本円で3千万円を超える今回の航海参加料…。潜水艇「タイタン」は、無残にもツアー参加者と同社CEOの生命を一瞬で奪ってしまいました。
 しかし、修羅場の劇画はここから始まります。残された遺族は必ずと言っていい程、拝金主義の弁護士と共に『訴訟』を引き起こし、莫大な和解金を得る行動に打って出るのです。

海底旅行は、宇宙旅行と同じ類である・・・

 潜水艇「タイタン」の悲劇も然りです。今回、同艇は処女航海ではなく、なまじっか、タイタニック号の残骸を見に行った実績があるので、話をややっこしくしていたものと推測します。過去、無事に帰還していたからこそ、次の参加者も「大丈夫、俺って、私って運が強いから...」となったのでしょう。


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息子を同船させた親の気持ちが超越している・・・

 特に、息子さんを同船させた「親御さんの心境」が、私の育ってきた人生の範囲を軽く超えています。怖がりの私などは、無念の怨嗟が渦巻く「タイタニック号と共に沈んだ方々の霊」と、深海の果てで向き合うなど、一切ご遠慮申し上げます。あの映画のワンシーンを思い出す都度、同船に対する愛慕の情は判りますが、あれは所詮「映画、作り話」なのです。


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 今回、不幸にして帰還できなかった方々、唯々、ご冥福をお祈りします。そして皆さん、今週もお疲れ様でした。精一杯、土日連休をお楽しみ下さい。


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