米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/30 原油先物73ドル台、景気敏感銘柄が牽引し平均株価上昇...

 NY市場の3大株価指数(ダウ平均、ナスダック、S&P500種)は揃って上伸して引けました。原油価格が73ドル台まで回復してくると、幅広い銘柄に買い物色が広がり、相対的に売られていた景気敏感銘柄が買い戻されて株価指数を押し上げたのです。

実質国内総生産(GDP)速報値が市場予測値を下回る

 本日の朝方に発表された2021年4月~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は対前期比の年率換算で6.5%増となりました。これは市場予想値(8.4%増)を下回る結果でしたが、「金融緩和が当面続くとの期待を誘った」と解釈されて、株式市場には好都合のようでした。

  • ダウ平均は、前日比153.60ドル(0.44%)高の3万5084.53ドル。
  • ナスダックは、前日比15.68(0.11%)高の1万4778.26。
  • S&P500種は、前日比18.51(0.42%)高の4,419.15。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.0084(0.63%)高の1.271%。7/30 06:00現在
  • WTI原油先物は、前日比1.02(1.41%)高の73.41ドル。7/30 06:00現在

7/30 原油先物73ドル台、景気敏感銘柄が牽引し平均株価上昇...

米ロビンフッド上場、初日は8%安 個人買い不発

 株式取引アプリの「ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>」が、ナスダック市場に上場しました。IPO価格は1株38ドル。公募・売り出しの株数は5500万株。自社の投資アプリを通じて新株の25~35%を個人投資家に配分したようです。
 株価は公開価格に比べて12%安い33ドル89セントに下げる場面もあり、終値は8%安い34ドル82セントで引けています。収益の主な基盤がオプション取引の手数料で、日本で考えられている程、米国では人気のない企業かもしれません。過去に、場中で個人投資家の取引制限措置を行った前歴もありますし...。
 下図のチャートを見てみると、開始直後からジェットコースター並みで猛烈に下げています。一体全体、誰が売っているのかと思う間もなく、今度は急激な上げ相場の到来です。初日の出来高は1億165万株を超えました。終値ベースで時価総額は約290億ドル(約3兆2000億円)。これはこれで凄いの一言です。


7/30 米ロビンフッド上場、初日は8%安 個人買い不発


 ブルムバーグの報道によると、次のように今回のIPOに関して、否定的な意見が寄せられていました。


ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスなどのミーム銘柄の熱狂を生み出したオンライン掲示板「レディット」でもロビンフッドのIPOを避けるよう勧める投稿が相次いだ。

 パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズの資産配分責任者マックス・ゴクマン氏はロビンフッドのIPOについて、「誰も関わりたくないようだ」と指摘。小口投資家向けに3分の1を確保したものの「結構です」と断られれば底に穴が開くと語り、「正直言って、彼らが38ドルに設定した時に失敗する可能性が高いと思ったが、これほど悪くなるとは思わなかった」と説明した。』

アマゾン、7-9月売上高見通しが市場予想下回る-時間外で株価下落

 NY株式市場の引け後、王者アマゾンの第2四半期決算が発表されましたが、アナリスト予測値まで届かず、更に次期四半期見通しもアナリスト予測値未満であつたため、閉鎖後の時間外取引で5%近く株価を下げたようです。
 しかし、各国で新型コロナのデルタ株の感染勢いが増し始めていますので、次期の四半期決算をこの段階で予測・議論しても意味がないと考えます。今の状況下で考えると、見通しよりは上振れる可能性が高そうです。アマゾン株は3000ドルを超える値嵩株ですから、たかが5%でも大した金額となります。
 明日、アマゾン株を24%近く組み込んだETF「一般消費財セレクト・セクター SPDR® ファンド」がどこまで値下がりするのか、楽しみです。


VG 米国通信サービスセクター ETF VOXの買い増し

 VG 米国通信サービスセクター ETFは、「フェイスブック」や「グーグル」の2社で概ね40%の構成比率になっていて、通信サービスを提供する大・中・小規模の米国企業で構成されています。以下が組入ベスト5の企業ですが、全て値嵩株ですから個別にはチト買い難いので、このようなETFが至極便利です。
 本日、フェイスブック株が派手に売られていたこともあり、久々10株を買い増ししました。ここ数カ月間、同ETF価格がジリジリと値上がりし続けていたので、買い増すタイミングが難しかったです。併せて、VOXの購入資金を捻出するため「エクソン株」「アルトリア株」を一部売却しています。

  1. Facebook Inc Class A 16.95%
  2. Alphabet Inc Class C 11.26%
  3. Alphabet Inc Class A 11.22%
  4. The Walt Disney Co 5.75%
  5. Netflix Inc 4.53%

デルタ株が覆すコロナの概念、規制社会に逆戻りも

 本日の最後に、デルタ株関連の記事を紹介します。規制社会(2020年3月~6月頃)に一歩二歩と逆戻りしていくならば、私たちが辿った道程故にこれを思い巡らし、両天秤をかけておくことが株式投資の一助となる筈です。

 [26日 ロイター]ワクチンは依然として重症化や入院を防ぐ上で非常に高い効果を持ち、リスクが最も大きいのはワクチン未接種者である点に変わりはない。「自分の発症を防ぐ効果は非常に高い。ただし他人への感染を予防する効果は著しく低い。

 デルタ株は、従来株や他の変異株に比べてワクチンを完全に接種した人への感染力が強いことを示す材料が増えてきており、そこからさらに感染が拡大するのではないかとの懸念が生じている。

 中国で行われた調査では、デルタ株感染者が鼻孔に保有するウイルス量は従来株の場合の1000倍に上ることも分かった。「他のあらゆる株よりもずっと効率的に拡散するので、感染競争で他を圧倒している。

(2021年7月28日11:34 午前)