米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/31 アマゾン株への売り、週末・月末調整で株価反落...

 前日に四半期決算を公表したアマゾン株へ売りが殺到しました。出来高が900万株台なので、そう急上昇したわけではありません。売上高が11四半期振りに市場予測を下回り、「経済正常化に伴い主力のネット通販に陰りが出始めた」と受け止められたことが主因と思われます。
 しかしながら、今や、アマゾンの主力はクラウドシステムですから、この論にはクエスチョンマーク?が付きます。そして、この王者アマゾンへの売りが他のハイテク系銘柄にも波及した模様です。私は、決して五月雨的な売りではなく「週末・月末保有高調整」の範囲内と考えています。思うに、アマゾン株は売られ過ぎです。この土日に頭が冷えて、月曜日に買い戻しに動く彼奴等を早く見てみたいものです。


  • ダウ平均は、前日比149.06ドル(▼0.42%)安の3万4935.47ドル。
  • ナスダックは、前日比105.59(▼0.71%)安の1万4672.68。
  • S&P500種は、前日比23.89(▼0.54%)安の4395.26。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.043(▼3.42%)安の1.226%。7/31 07:05現在
  • WTI原油先物は、前日比0.10(0.14%)高の73.72ドル。7/31 07:05現在


7/31 アマゾン株への売り、週末・月末調整で株価反落...

金利低下でもハイテク系銘柄へ波及せず

 本日、米国債10年利回りは更に大幅に低下しましたが、ハイテク系銘柄の株価上昇に好影響を及ぼすことはなかったです。まぁ、市場は勝手なものです。週末と月末のダブル要因が強く働き、投資家は一度売却するタイミングを計っていた雰囲気です。よって、この『売却の流れ』は、短期収束に向かうと踏んでいます。
 7月におけるダウ平均は2カ月ぶりに上昇、月間では432ドル(1.3%)高でした。ナスダックも2カ月連続で上昇し、月間では168ポイント(1.2%)高でした。デルタ株騒動、無観客の東京オリンピック、そして真夏の鋭い日差しが続いてますが、本日で7月も終わってしまいました。

ETF構成比率の引き上げ

 7月1日のポートフォリオETF構成比率は78.3%、これを月末に86.27%まで引き上げました。月間では7.97%の上昇になります。かなり思い切った個別銘柄の売却、そして、この売却資金をETF購入に回した結果です。
 但し、個別銘柄を売却すればするほど配当金の受け取り額が減ってしまうので、後々ボディーブローが効いてきます。ここが難点です・・・。

GAFAMに関して、個別銘柄の売却とETFの購入

7/31 GAFAMに関して、個別銘柄の売却とETFの購入

本日のハイテク系銘柄の株価下落にタイミングを合わせて、保有する

  • 「アップル株」10株
  • 「フェイスブック株」6株
  • 「マイクロソフト株」8株

を売却しました。次に、その売却資金で、

  • フェイスブックとアルファベット主体のETF「VOX」9株
  • アップルとマイクロソフト主体のETF「XLK」6株
  • アマゾン主体のETF「XLY」18株

を購入しています。結構、何かと忙しい作業でした。

GAFAM銘柄はETFで保有する

 今後、どう見渡してもGAFAM銘柄の躍進・拡大は間違いないところですが、株価上昇とリンクするかと問えば「クエスチョン」が点灯します。ここまでGAFAMが巨大になれば、『規制の波』が必ず押し寄せてくることは必定です。マイクロソフト社の初期の躍進時期に「MS解体論」が欧米で真剣に議論されたことは記憶に新しい所ですが、何とかマイクロソフト社はこれを凌いで生き長らえています。ビル・ゲイツの政治力か献金の力があったのでしょうか。真相は藪の中です。
 今、GAFAMは5社です。スケープゴートとして少なくても1社が犠牲になることは十分考えられます。その保険としても、投資する金銭的にも、極力、個別銘柄を避けてETFへ特化することを考えています。本日は、その第2弾ぐらいです。

簿外銘柄と枠外銘柄

7/31 簿外銘柄と枠外銘柄

 今週は、簿外及び枠外管理に従前から気になっていたETFを思い切って追加しています。更に、本日は簿外に「XLC コミュニケーションサービスセレクトETF」を、枠外に「BOTZ グローバルX ロボット&AI ETF」と「CLOU クラウドコンピューティングETF」を追加設定しました。
 これらETFは指数に準じたものですが、アクティブファンドの類で、年間経費率が0.5%超、分配率が0%近いものです。将来、ETF価格上昇がなければ『我が方の持ち出し』になります。しかし、これらETFを構成する個別銘柄を単独で保有するのはとてもできないので、『アメリカ経済全般へアメーバの如く手を拡げる』策の一環と考えれば安いシロモノです。受ける恩恵は余りあるものと考えています。

ETFが持つ『不思議な安心感』

 これは私だけに特有なものなのか否か分かりませんが、少々株価が下落しても、不思議とETF銘柄であれば気にも留めないのです。悶々する気持ちも湧いてこないのです。
 昨年の3月、新型コロナ感染拡大で不透明感が強まり、NY市場は飛び石的に数日間に亘り、平均株価が大きく下落しました。しかし、買い増し意欲は強く湧きましたが、売却不安(売ってしまいたい症候群)が全くなかったのです。
 ポートフォリオは今よりも小さいETF構成比率でした。それでも平穏さを持ち合わせることができたのです。よって、資産が増加するに連れて、今後確実にやって来るであろう『大幅な長期の株価調整(株価暴落)』に備えて、今、目指すところは『個別銘柄の全売却、ETF構成比率100%』になりました。