米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/12 バフェット氏、「資源株」の利権取り込みに余念なし...

 日本の5大商社へ積極的な投資を続けている「バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ」ですが、今朝の日経新聞には「LNGの権益にも進出」との報道記事が掲載されていました。今年6月半ばには、商社株を買い増したことを明らかにしています。これは再び、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る程、『割安』に放置されていることに注目しての「株買い」と報道されていますが...。

商社への投資は、「資源」利権を手中にするため・・・

 日本の商社が世界の資源鉱山へ積極的な投資を続けていることは周知の事実で、5大商社の株式を取得することは、資源利権を手に入れることに等しいことです。話題性がこれら株価の沸騰を招くなど、「ドル高・円安効果」もあって、とても美味しい取引だったことでしょう。

シェブロンとオキシデンタル・ペトロリアムへも、積極的な投資が続く...

 2022年、バークシャー・ハサウェイは「石油ビジネス」に深く入り込み、石油関連の次の2銘柄に推定270億ドル(約3兆6800億円)を投じたとの報道がありました。これ以降も投資額は増え続けており、今年6月には、米石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアムの株式を買い増し、保有比率が25%を超えたことを明らかにしています。


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バフェット氏は、資源や原油にご執心・・・

 「バフェット氏の石油に関する8つの名言」と副タイトルがある次のサイトに出逢ったのでご紹介します。使ってしまえば「無くなる」ものであって、無くなってしまえば「購入」しなくてはならず、購入者がいれば「利益」が自然と転がり込んで来るのが「原油」です。

  • 「巨大な石油企業の株を購入する際、それがうまくいくかどうかは、かなりの場合、原油価格によって決まる。地質学的なホームランを飛ばすとか、大失敗をするとか、そういうことではない。原油価格に左右される投資なのだ」(2020)
  • 「地球にたくさんのストローがさし込まれたが、原油には限りがある。だから、私が約束できそうなことは、原油はいずれもっと高く売れるということだ」(世界中に原油掘削装置や油田が大量にあり、原油の埋蔵量が減少していることへの言及) (2011)
  • 石油・ガス分野ではわずかに儲かったものの、そこで地位を確立したというわけではまったくない。今後、石油・ガス分野の株を買うことは、あまりないだろう。だが、これが最後の1株になるというわけでもない」(失敗に終ったコノコフィリップス(ConocoPhillips)とエクソン(Exxon)への投資に言及)(2015)
  • もし我々が石油関連株を買うとしたら、その価格で多くの価値が得られると考えるからであり、原油価格が上がると考えているわけではない。もし、原油価格が上がると思えば、原油先物を買うことができるし、実際に買ったこともある」(バークシャーは1990年代半ばに約4600万バレルの原油デリバティブ取引を行った)(2007)
  • 「原油が1バレル30ドルから60ドルになったとしても、石油企業の重役の報酬が増える理由は、この世に存在しないだろう。60ドルにしたのは彼らではない。彼らの管理下にある原油を発見するコストが安いのであれば、私はいくらでも金を出す。原油の品質が同じようなものだとして、その発見と開発を、1バレル6ドルでやる人は、10ドルでやる人よりもずっと価値がある」(2007)
  • 「石油企業を保有しているとしたら、5年あるいは10年にわたって平均より低い単価で原油を発見し、開発するような経営陣が欲しい。その点では大手企業でもパフォーマンスに大きな差があるので、それをうまく成し遂げた人に報酬をあげたい。十分な報酬を渡すつもりだ。私のために富を生み出してくれたのだから」(2006)
  • 「それ(原油)は世界の繁栄に多大な貢献をしてきた。しかし、世界は今後100年の間にこの特別な『恩恵』に依存しなくなるだろう。他にもフリーランチ(無料でもらえる物)があるはずだ」(原油がいつまで経済発展における重要な役割を果たし続けるのかについて言及)(2010)
  • 「1バレルの石油を生産する人がどういうわけか、何か恐ろしいものだと考えられていたのは、それほど昔のことではない。とにかく、1日を1100万バレルの石油なしで過ごしてみて、翌日何が起きるのか試してみるといい。仮に(エネルギー源の)切り替えに挑戦して、それが実現した場合、3年後、5年後に何が起きるのかは誰にも分からない。それがうまくいく確率は極めて低い。今のところ、ほとんどの人がアメリカ国内に原油がないよりはあった方がいいと感じている」(2022)

投資の神様、ウォーレン・バフェットの「石油投資」に関する8つの名言 | Business Insider Japan

7月12日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は続伸、前日比317ドル02セント(0.9%)高の3万4261ドル42セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数も続伸して、前日比75.218ポイント(0.5%)高の1万3760.699で終えました。

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  • 12日朝、6月の米CPIが発表されます。市場は、エネルギー・食品を除くコア指数が前月比で0.3%上昇と、5月(0.4%上昇)から伸びが鈍化すると見ています。一方、前年同月比では5.0%上昇と、米連邦準備理事会(FRB)の政策目標の2%を大きく上回った状態が続くとみられています。どちらに軸足を置くのか、です...。

MYポートフォリオ

 外為市場ではドル安が続く状態で、多国籍企業には好都合です。ようやく、10年物債券利回りが4%を下回り始めたこともあって、今日の「3大株価指数」は大きく上昇しています。明日発表の「6月の米CPI」が事前予測値と大きく異なれば騒動となりますが、「7月利上げ」の確率が上昇している昨今、少々の事では動じないでしょう。


編集後記

 何事にも『嗅覚』に長けた人は世の中に存在します。その中でも、生を受けて何十年とその感覚を失わず、世の中を渡って来た「バフェット氏」は誠に稀有な方です。そして、彼は創建で長生きです。
 ざっと見渡せば、日本や欧米の皇族、著名な欧米の富裕層には長生きの方が多いことに驚きます。不要な薬を処方されない、服薬しない事が「健康の秘訣だ」とか、とかく巷では噂が独り歩きしています。実の所、「人を喰らう」ことが長生きの秘訣かも知れません...。


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