米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/16 全保有銘柄評価額とセクター別一覧他...

 Myポートフォリオには、「素材」や「製造業」「運搬」「小売り」の個別銘柄やETFを当初から組み込んでいません。昨今、枠外管理にETFを少しずつ取り込み始めたことぐらいでしょうか。
 過去、日本株へ投資していた時は、川崎重工業、ホンダ、コマツ等の製造業をメインに据えていましたが、業界の内情に手が届かない者が手を出す銘柄ではないと悟り、今では生活感で判断できる業態に絞っています。出来るだけ、設備投資の少ない業種で恒常的に利益が上がる企業に的を絞り、それら企業を包括的に取り込めるETFに特化することを考えています。

保有銘柄の買い増しは、いつも難しい・・・

 下図は、個別やETFの銘柄ごとに評価額の降順で並び替えした棒グラフです。
 一般的に、平均株価が右肩上がりで上昇している時、株式の買い増しは難しいものです。例えば、今から52週最高値を更新し続ける「VTI」「QQQ」「VOO」「IVV」への買い増しは、株価上昇が止まらない限り、平均購入額を引き上げるだけの結果になってしまい、やる気を引き出す源である『評価益という精神的な安全域』が縮小する危険性を伴います。特に、後から追加した銘柄の場合は、

  • 買い過ぎると、評価損が長々と続いて気が滅入ります。
  • 少なめの買い増しでは、株価がポンと上昇してしまえば、株価が落ちてくるまで指を咥えて傍観していなくてはいけません。

 私の場合、解決策の一つとして、一斉に銘柄を追加・設定する方策を行っています。買い増しは損益動向に拘わらず、ポートフォリオ内の保有比率バランスだけを見て行う。これが精神的に負担の少ない方法です。現在、「簿外ETF」と「枠外ETF」への追加購入は、この方法で取り組んでいます。さてさて、結果はどうなるものやら・・・。


8/16 全保有銘柄評価額一覧グラフ(セクター別一覧)

次週以降の展望

 米国内ではさしたる行事がなく、国外の要因に左右される展開が生じるかもしれません。長期金利は上げ下げを繰り返して、その都度、後講釈が付けられて紙上を飾ることでしょう。気になるのはアフガニスタン情勢ですが、米国に災いが転じなければスルーされそうです。

  • 「INDEX」「S&P500」「ナスダック」で構成比率が49.36%まで来ています。次週は是非とも50%越えを達成して『終結』したいものです。現在、「INDEX」=SPTM、「S&P500」=SPLG、「ナスダック」=SPYGの銘柄で買い増し準備を行っていますが、SPTMは51ドル台、SPLGは50ドル台、SPYGは64ドル台まで株価が下がらないと妙味がありません。暫しの期間、休憩です。
  • 「必益系」は生活必需品セクターと公益企業体セクターを合わせてもので、それぞれXLU、XLPの買い増しで対応しています。共に更なる買い増しを目指していますが、株価高騰で小休止です。
  • 「GAFAM」はGAFAM銘柄の構成比率の高いETFを集合したものです。内訳は、「XLY」がアマゾン株22.90%、「VKY」がアップル株21.51%、マイクロソフト株20.438%、「VOX」がフェイスブック株16.95%、アルファベット株22.48%です。XLY(アマゾン株)とVOX(フェイスブック株とアルファベット株)に投資妙味を感じますので、次週は買い増しを狙います。
  • 「製薬系」は主力をVHT、副をXLVとしています。個別銘柄を全て売却してETFへ特化した2番目セクター(1番目は金融セクター)です。余りにも高騰し過ぎているので、『静観状態』が続いています。
  • 「金融系」はXLFで対応しています。依然として、価格評価が低いと感じていますので、ここから更に2%~3%の上積みを考えています。米国経済の担い手は腐っても鯛の銀行です。
  • 「原油系」は、戦略的な面からも米国覇権の雄であり、個別銘柄を加えて構成比率10%を基準に買い増しします。詰まる所、個別銘柄を売却する都度、XLEを買い増しするという具合です。
  • 「簿枠」は20銘柄のETF集合体(簿外に10銘柄、枠外に10銘柄)です。① 「簿外」は米国の中規模企業、小規模企業、高配当、グロース系、不動産リート、米国を除く世界市場を対象にした2本、新興国市場を対象にした2本、XLC(フェイスブック株23.75%、アルファベット株22.65%)をセットしています。② 「枠外」は多士済々なETFで組成しました。ロボット&AI、サイバーセキュリティ、クラウド、クリーンテック、遠隔地医療、ゲノム解析、オンラインゲーム、クリーンエネルギー、米国の次世代イノベーション企業、ナスダック100カバードコールの10銘柄です。市場平均株価の動向にも拠りますが、ポートフォリオに占める構成比率が8%前後を想定しています。次週以降も、拡大戦略は不変です。
  • 「情通」は個別銘柄のGAFAMです。現在、アップル株、マイクロソフト株、フェイスブック株の3銘柄です。売却スタンスに変更はありません。『GAFAM銘柄はETFで保有する』に主軸を置いています。
  • 「煙草」は個別銘柄のフィリップ・モーリス株、アルトリア株の2銘柄です。生活必需品ETFのXLPの買い増しが叶えば、全面撤退を考えています。
  • 「原油」はエクソンモービル株とシェブロン株の2銘柄で構成しています。エネルギーETFのXLEの買い増しが叶えば、全面撤退を考えています。

世間で言う「定期(定額)購入」について

 ここで「定期・定額購入」を進める方がいらしゃいますが、株価が高値圏に届くところまで来ている昨今、手を出すのはチト危険信号が灯っていると感じています。自分で納得できる価格で買い進めたいですし、寄り付き価格は割高となる確率が高いですから...。私の場合、「定期・定額購入」は性格的に向いていません。

ペロシ議長に反旗-予算決議案の採決不透明に

 米国は共和党と民主党の2大政党が議会を牛耳っています。政党には党議拘束があり、除名も含めて激しい縛りが掛かっていますが反旗を翻したようです。日本の政党政治に目を転じると、老害が目に余り、程度の低い若手議員もいますが、その他大勢の議員はデコレーションケーキの如く扱われ、壁に飾られた造花です。


タリバンがアフガン首都進攻-20年ぶり全土掌握へ準備

 風雲急を告げるアフガニスタン情勢。あたかも「第二のサイゴン陥落」に突き進むのか。一時的にせよ、NY市場に何らかの影響を与える可能性は否定できないでしょう。本件を利用して、売り方は煽り勢いづくかもしれません。

 アフガニスタンの反政府勢力「タリバン」は15日、首都カブールを制圧し、指導者が市内に入った。米軍の今月末の完全撤退を見据え、タリバンは20年ぶりの全土掌握へ準備を進めている。

 バイデン米大統領はアフガンからの「秩序のある安全な撤収」を確保するため、米軍部隊のさらなる増派を認めた。(2021年8月16日 6:13 JST ブルムバーグ)


トランプより過激な完全撤退、賭けに踏み切ったバイデンの思惑

2021/04/19付の記事ですが、今回の件を理解する上で有益と考えますので紹介します。

 ニューヨーク・マンハッタンにあった世界貿易センターの双子の高層ビルに2機の旅客機が突っ込んだ9・11。実行した国際テロ組織アルカイダへの報復として、米国がアフガニスタン戦争を仕掛けてから20年。

「史上最長の戦争」から抜けられないまま、泥沼にはまってきた。これまで2200人の米兵が犠牲になり、戦費は2兆ドル(200兆円)もつぎ込んだが、和平を達成することはできなかった。(2021/04/19 WEDGE Infinity 佐々木伸氏  星槎大学大学院教授)