米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/17 投資マグマが再熱、NY市場は中盤以降に切り返す...

 日本時間の午後10時30分にNY市場が開場するや否や、3大株価指数は揃って下落、売りが大勢を占めました。「アフガン情勢」が投資家の出鼻を挫いたことが大きかったようです。先立って取り引きされていたアジア、欧州の株式市況が「売り市場」であったことも心理的に重しとなっていたのでしょう。

買いパワー炸裂

 Myポートフォリオの損益状況から敷衍すると、寄り付き後の1時間で▼7,000ドルを超えるマイナス損益を記録しています。その流れがジリジリと改善傾向に変わり、最終的には▼651ドルの損益額で終了となりました。

 何と終わってみれば、連日の「ダウ平均とS&P500種は過去最高額を更新」して終了となりました。これにはビックリです。『買いパワーが炸裂』したNY市場の動向をスルーした日本の投資家は、何事もなかったかのように今朝を迎えたことでしょう。寄り付きから一旦下落した平均株価を、後々引き上げるのには莫大なパワーが必要になります。


  • ダウ平均は、前日比110.02ドル(0.31%)高の3万5625.40ドル。
  • ナスダックは、前日比29.13(▼0.20%)安の1万4793.76。
  • S&P500種は、前日比11.71(0.26%)高の4479.71。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.029(▼2.21%)安の1.268%。8/17 06:35現在
  • WTI原油先物は、前日比1.01ドル(▼1.48%)安の67.20ドル。8/17 06:35現在


8/17 投資マグマが再熱、NY市場は中盤以降に切り返す...

ポートフォリオ時価他

 さすがに、連日の過去最高額更新とはいきませんでした。株式評価損益額は161,788.07ドル、前週末から幾分下がりました。但し、ETF構成比率は89.15%と過去最高値を更新しています。また、証券口座内資金は5,158.49ドル、5千ドル超を維持できています。

市場人気銘柄と人気薄銘柄の価格差異が拡大…

 「人気銘柄は更に買いが集まり価格が高騰、人気薄銘柄は現状維持もしくは価格下落」傾向がはっきりと確認できる一日でした。あたかも、新型コロナが米国に進出する直前、1年半ほど前に見た光景と似通っています。当分の間、続きそうです。価格格差が広がり、やがて落ち着き始めると必ず『見直し買い』が首を擡げてきますので、買い集めるのなら『いつやるの? 今でしょう!』

GAFAMの一部売却、エクソン株の買戻し、ツイッター株の新規買い他...

8/17 GAFAMの一部売却、エクソン株の買戻し、ツイッター株の新規買い他...

  • 本日も資金確保の一環として、GAFAM銘柄の一部売却を実行しました。
  • 55ドルを切る株価に目が眩み、8株のエクソンモービル株を買い戻しました。以降、反発して買い下がり出来ず…。
  • 使い慣れている「ツイッター株」が連日に亘り値下がりしていたので、買い下がりで10株を新規購入しました。
  • ETF構成比率を過去最高の89.15%まで引き上げました。

銀行セクターETF(XLF)とエネルギーセクターETF(XLE)を買い増し...

 共に、寄り付き後から大きく売られていたこともあり、XLF14株とXLE9株を追加購入しています。しかし、安値はそう長くは続かず短時間でバーゲンセールは終了してしまいました。

 このような「経済の屋台骨を支えるオールド銘柄」が安値になっていると手が出てしまいます。最後に、GAFAM系ETFのVOXとXLYを申し訳程度に追加購入しました。

簿外管理と枠外管理

 「デルタ株拡大」「中国当局の横やり」「タリバン問題」と、投資家にとって頭が痛いことが次々と沸き上がって来ます。投資家は『債券を捨てて超優良銘柄に逃げ込み』始めたのではないでしょうか? この流れは暫くは続きそうです。


8/17 簿外管理と枠外管理

 枠外管理のETF群が揃いも揃って売り浴びせに遭遇しています。「イノベーション系ETFのMOON」や「再生可能エネルギー系ETFのCTEC」などは最たるもので、明日のことが分からない時に、泡沫企業群のETFが叩き売られるのは自明の理です。このように「枠外ETF群」が売られる展開の時は、市場不安が増大している時と判断できます。反面、簿外管理ETFには割と歴史ある企業群が含まれていることもあり、市場平均に沿う価格変動となっています。

風雲急を告げるアフガン情勢

アフガニスタンでの米軍の戦死者2000人超…

 20年以上に亘る戦いで、2000人以上の米国軍人の戦死者が出ています。『アフガニスタンの国造りの為ではなく、米国本土へのテロ行為の阻止』を目的とした戦いであったことを、米国大統領は公式に表明しました。

米「敗北」とイラン大統領、アフガン情勢「安定と再建に」

【カイロ共同】イランの反米保守強硬派ライシ大統領は16日、駐留米軍撤退で反政府武装勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタン情勢で、米国の「敗北」が「アフガンの安定と暮らし再建の機会になるだろう」と述べた。大統領府が明らかにした。ライシ氏はアフガンの全政治勢力に対し団結を呼び掛けた。

 サウジアラビア外務省は16日、アフガンの早急な治安回復を望んでいるとの声明を出した。(共同通信社 2021/08/16 23:59)

バイデン氏、アフガン陥落「予想外の早さ」。撤収決定は断固擁護

【8月17日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は16日、アフガニスタン情勢をめぐり国民向け演説を行い、アフガン政府の崩壊が予想以上に早かったことを認めつつも、米軍の同国撤退を決めた自身の判断を断固擁護した。

 バイデン氏は「私は常に米国民に対し、率直に話すと約束してきた。正直、これ(アフガン政権崩壊)は私たちの予想外の早さで展開した」と説明。「私たちはアフガニスタンに、自らの未来を定めるためのあらゆる機会を与えた。その未来のために戦う意思を与えることはできなかった」と述べた。

 一方で、「私は自分の決断を断固擁護する。20年間で、米軍を撤退させる好機などないということは身をもって学んだ」と言明。米国のアフガニスタンでの関心は常に、同国から米国本土へのテロ攻撃を阻止することにあったとし、「アフガニスタンでの任務は、国造りとなるはずでは決してなかった」と述べた。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)の政権復帰により女性の権利後退が懸念されていることについては、「私たちはアフガン国民、そして女性や少女の基本的権利について声を上げ続ける」と語った。

 タリバンに対しては、カブール空港で行われている数千人の米外交官とアフガン人通訳者の避難を妨害しないよう警告。タリバンから攻撃があった場合、「必要であれば壊滅的な武力を行使する」と宣言した。(AFPBB News 2021/08/17 06:13)

アフガン情勢の急転、ストラテジストはこうみる

 流動的なアフガニスタン情勢は、投資家がモニターすべき国際問題リストに加わりつつある。ストラテジストらはタリバンによるアフガン実効支配がすぐに市場に影響を与えるとはみていないが、同国が再びテロの温床となる恐れがあるなど、より長期的なシナリオを想定している。

 今月末の米軍完全撤退を見据え、タリバンは20年ぶりの全土掌握へ準備を進めている。タリバンが全土を掌握する可能性は低いとの認識を前月に示していたばかりのバイデン米大統領にも、圧力が強まっている。

 一部ストラテジストのコメントは以下の通り。(ブルムバーグ 2021年8月16日 23:35 JST)

超大国の影響力に陰り

 ギャブカル・キャピタルのルイス・ビンセント・ゲーブ最高経営責任者(CEO)は、アフガン情勢は世界における米国とその役割に疑問を投げ掛けるものだと語る。

 単一超大国の時代が終わったとすれば、カブール陥落は「米ドルと米国債市場によって弱材料となり、米国の傘の下で安全保障の『ただ乗り』をしている国々にとっても弱材料になる」と同氏は指摘。

 半面、中国の人民元や人民元建て債券市場、ロシア通貨ルーブルやロシアの債券市場には強気の材料になるとしている。また中東の緊張が高まる可能性があることから、原油市場にとっても強材料になると同氏はみている。

バイデン大統領に圧力

 AMPキャピタルの投資戦略責任者でチーフエコノミストのシェーン・オリバー氏は、「バイデン大統領の面目は丸つぶれかもしれないが、前任者トランプ氏も同じ道をたどっていた」と指摘。その上で、アフガン情勢から有権者の関心をそらすべく、「バイデン氏にとっては支出プログラムの多くを法制化させる圧力が増す」と語る。

テロの温床化には懸念

 デイリーFXのイリヤ・スピバック氏は、アフガンと国際金融市場とのつながりは極めて小さいと指摘。しかし「この地域が再びテロの温床となれば影響は大きくなる」とみている。

市場への影響は限定的

 オアンダ・アジア・パシフィックのシニア市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏はアフガン国内ではグローバル企業のプレゼンスが限られているため、必然的に市場への影響は限られると分析。「悲しいことだが、アフガン最大の輸出は逃げ出す市民ということになるだろう」と語った。

「タリバン」こんなにも早く権力掌握できた事情