米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

4/28 メタ株急伸が市場を牽引、米テック企業の決算は好調...

 今日の主役は交流サイトの「メタプラットフォームズ」です。昨日まではマイクロソフト社の爆上げがありました。アルファベット株も底値が固くて踏ん張っていますし、アマゾン株もクラウド部門が好調で高値圏にあります。
 そして、今日はメタ株(終値238.56ドル、+29.16、+13.93%)です。嘗て、投資ファンドの最もお気に入り銘柄の人気で、1株300ドル超まで株価が高騰したメタ株ですから、これぐらいはお手のものでしょう。

「勝って兜の緒を締める」ことを怠るな・・・

 但し、1-3月の「米GDP伸び率が市場予想を下回った」こと。更に「地銀経営への懸念は依然として根強いものがある」こと。以上のことだけでも、株価上昇が続くかどうかは不透明です。箴言「勝って兜の緒を締める」ことを常に怠らないように...。


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メタ株の1-3月決算内容

 1株利益、売上高とも予想を上回っています。売上高の大半を占める広告収入が予想以上に好調だったこと。また、ガイダンスを公表し、第2四半期の売上高は予想を上回る見通しを示しました。これは、デジタル広告の回復の兆しを示す決算となった好事例です。
 但し、メタバース関連は先行投資がかさみ、依然として赤字が続いています。10〜12月期も売上高が前年同期比17%減の7億2700万ドルにとどまる一方、営業赤字は前年同期の33億400万ドルから42億7900万ドルに拡大しました。

結果と予測

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.20ドル(予想:2.01ドル)
・売上高:286.5億ドル(予想:276.7億ドル)
 広告収入:281.0億ドル(予想:267.6億ドル)
・営業利益率:25%(予想:23.6%)
・月間アクティブユーザー:29.9億人(予想:30.0億人)
・1日アクティブユーザー:20.4億人(予想:20.1億人)
・広告インプレッション数:+26%(予想:+13.8%)
・平均広告単価:-17%(予想:-14.7%)

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(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:295~320億ドル(予想:295億ドル)
(通期見通し)
・総費用:860~900億ドル(従来:860~920億ドル)(予想:898.7億ドル)
・設備投資:300~330億ドル(予想:314.6億ドル)

メタ株5日間の株価チャート

 何と、1日の出来高が7千万株超に上っています。これなど、ファンド勢の買戻しが株価を押し上げている実例です。


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しっかりと、市場に君臨している「GAFAM銘柄」

 こうなれば、時価総額が「バカでかいGAFAM銘柄」の独断場、イケイケドンドン調となって『金利がどうだの、地銀不安がどうなろうとも、買うっきゃない恐怖感が支配』しているかのようです。
 今回の米テック企業の決算は、アナリスト達の銘柄分析など糞くらえ、結局は「自分の資金は自分で守るしかない」好事例となっています。

5月に入れば、真打のアップル社の決算発表・・・

 日本では明日からゴールデンウイーク入り、5月には真打のアップル決算が待ち構えていますが、時価総額が世界最大のアップル株が大きく崩れることはないでしょう。

市場から、タップリと仕置きされました?

 思い起こせば、半年前のGAFAM銘柄決算で、欧米ファンド勢はGAFAM銘柄を見限り、同ファンドの保有比率を1/10以下に引き下げました。そして、レバレッジを屈指して「売りの嵐」を浴びせたのです。そのお灸を市場から据えられて、仕置きを受けているかの如くです。

自己嫌悪、私の「目利きの悪さ」を痛感する・・・

 MYポートフォリオが主要ETFを税金対策で売却した頃合いだったこと。そして、アマゾン株やアルファベット株が1/20分割を行ったタイミングであったこともあり、日本円で数千万円の資金を投入して、買い集めました。
 これが、今回の現預金確保に際して大きな力となっています。惜しむらくは、私の中で「最も評価を下げていたメタ株」のリターンが、最大であったことです。私自身の「目利きの悪さ」は、未だ直っていません・・・。

4月28日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発、前日比524ドル29セント(1.6%)高の3万3826ドル16セントで終えました。ナスダック総合株価指数は続伸して、前日比287.887ポイント(2.4%)高の1万2142.238で終えています。前日に決算を発表した交流サイトのメタプラットフォームズが急伸し、他のハイテク銘柄にも買いが及んでいます。


「株価指数、皆が買うなら下らない」

 今から30年程前の1980年、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉が流行語となりました。これは、漫才コンビのツービートが流行らせた懐かしいギャグ。『大勢の者達が道路を占拠するぐらいに赤信号であっても横断すれば、車に轢かれて死ぬことは無い。』の譬えです。今日の米国市場は、これをもじった「株価指数、皆が買うなら下らない」そのものを地で行ったようでした。

MYポートフォリオ

 今、「若干の円高傾向にあること」と、新しい宅地に2台分のガレージスペースを増設(計3台分)する「施工費が500万円程の追加となること」から、更に株式売却を迫られてコツコツ売りを継続しています。

  • 現預金総計 / 63,234,810円 / $471,954.40(133.99円/ドル換算額、MMFを含む)

編集後記

 「値上がったものは、必ず下がる」は投資における真理として、いつまでも語り継がれています。しかし、直ぐに下落傾向が出現するわけではなく、『忘れた頃にやって来る』のが一般的です。そして、その「まさかの時」には、もはや「抜き差しならない程、どっぷりと浸かり過ぎている」ものです。
 新聞紙面に掲載される金融犯罪は、犯人と思しき者が自ら置かれた状況から、直ちに引き戻ることをせず、中央突破を試みて「捏ね繰り回した、挙句の果ての結果」であることが多いものです。
 これを株式投資に置き換えると、「株は買う行為より売ることの方が難しい」もので、「買ってから後悔することよりも、売ってから後悔することの方が断然多い」ことに、いつも唖然とします。これを避ける一方策としては、『頭と尻尾はくれてやれ』『売り買いは腹八分』の箴言を噛み砕くことです。

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