4/29 安心感の先行する米株! 但し、地銀FRCは切り捨て...
大手テック企業の決算内容が市場予想を上回るものが多く、株式市場に買い安心感が広がっている模様です。ダウ工業株30種平均は続伸、前日比272ドル00セント(0.8%)高の3万4098ドル16セント。およそ2カ月半ぶり高値で、ダウ平均は4月に月間で2.5%上昇しています。上昇は2カ月連続です。
ナスダック総合株価指数は3日続伸。前日比84.346ポイント(0.7%)高の1万2226.584で終え、2022年9月以来の高値となっています。金利上昇の中でも買い意欲が強く現れています。
経済指標データが「米経済好調」を強くアピール・・・
大手企業の人員整理も滞りなく実行されている中、午前に発表された「4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)」が前月比4.8ポイント改善の48.6と、市場予想(43.5)を大きく上回ったことや、4月のミシガン大学の消費者態度指数も前月から改善するなど、インフレ対策継続で金利引き上げのデメリットよりも、「米景気の底堅さ」のメリットが意識された株式市場でした。
『寄らば大樹の陰 = 大手テック株』の様相を呈している...
午前中はヨチヨチ歩きでしたが、午後以降、「テック銘柄買い」が「他セクター銘柄買い」を引き寄せる展開となった模様です。『寄らば大樹の陰 = 大手テック株』の様相が強まっています。市場参加者は自分勝手ですから・・・。
地銀のファースト・リパブリック・バンクは再び急落し、打つ手なし...
地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)株は再び急落して、「43.30%安」の3.51ドルで終了。終了後の時間外取引では、更に売られて2.06ドルへ...。もはや、この銘柄は詰みました。
今日の株価急落の主因は、「米金融当局が、複数の金融機関や投資ファンドとFRC救済策を検討している。」と市場へ伝わり、各人それぞれの思惑が入り混じったからです。
地銀FRCの件は、既に終わった出来事の扱い...
但し、もはや話題にも取り上げられ難くなり始めています。CEO自身が陳腐な「泣きが入った」対策しかできないので、既に終わった出来事の扱いです。今日の株価チャートは次のようなものでした。出来高だけは1億3千3百万株を超えています。
円貨が、対米ドルや対ユーロで急落・・・
日銀が28日の「金融政策決定会合」で大規模な金融緩和の維持を決定。日欧の金利差拡大が更に拡大するとの観測から「円を売ってドルやユーロを買う動き」が強まりました。
「日本銀行の金融政策に変更なし」となった途端に投機筋や実需の円売りが活発化、数時間程で円貨は対ドルで2円の円安。ユーロに対しては、2008年10月以来、約14年半ぶりの安値を記録しました。
『キャリー取り引き』が復活し、益々の『円安が出現』する
ここまで円が急落すると『キャリー取り引き』が活発化して来るので、もう一段の円安が想定されます。ゴールデンウイーク中の円安は、海外へ行く方に気の毒です。
この『キャリー取り引き』なるものは、本来、我々日本人が受け取るべき『利息』を欧米人が受け取っているに等しい【金融政策の愚策】なのです。円安を生じさせるので、ドルを保有していない日本人はデメリット以外何もありませんから・・・。
再々、5月利上げの論拠強まる・・・
二転三転する中、今度こそは【5月(来週)FOMC会合で、追加利上げを実施する論拠が強まった】との、市場コンセンサスが出来上がったようです。
3月の米個人消費支出(PCE)統計で、基調的インフレの高止まりが明らかになったとにあります。コア価格指数は2カ月連続で前月比0.3%上昇、前年比では4.6%上昇となりました。今日の『ドル高・円安』もこれの先取りだったのでしょう。
MYポートフォリオ
降って湧いたような『円安騒動』で、保有する米ドル貨の円評価が増加しています。数十万ドル単位では「塵も積もれば山となる」が如く、バカに出来ません。
編集後記
定期預金でも何でもない「ドル建てMMF」の金利見込み利率が4%を優に超える中、西側先進国では高金利をものともせずに株式が買われ続けています。過去のデータ的にはあり得ない現象が起こっているのです。実態の乏しい「仮想通貨など」も数万ドル単位で取り引きされている・・・。売りも買いも『信じるモノこそ、救われる』でしょうか?
私事ながら、故あって、保有米国株式数の1/2近くを売却してドル通貨に換えました。では、連休をお楽しみ下さい。
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