米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

9/4 ハイテク株が防波堤に、そして牽引する・・・

8月の雇用統計

 3日、米労働省が発表した8月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比23万5000人増と、「市場予想の72万8000人増」に全く届かず、大きく下回る伸びとなり、雇用が急減速した模様です。但し、景気拡大には十分な増加ペースであったと解釈されています。8月の失業率は5.2%と、7月の5.4%から低下しています。また、7月の雇用者数は105万3000人増へ上方改定されました。これでテーパリングの年内実施は見送り確実と考えます。


  米労働省が6日発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比94万3000人増加した。前月の93万8000人に続く伸びとなり、サービス業の労働需要が高まる中、米経済が力強い勢いを保ったまま下半期に入ったことが確認された。なお、市場予想は87万人増であった。(ロイター 2021年8月6日10:27 午後)

ナスダックス総合指数の踏ん張り

 アナリスト達の予測は全く当てにならないこと、そして労働市場の予測精度の難しさが図らずとも証明されました。『72万8千人 - 23万5千人= 49万3千人』の誤差値で、投資手法を変えること等全くナンセンスです。これほどの誤差であれば「株式市場が急落」しても十分説明がし易いのですが、『景気拡大には十分な増加ペースであった』との後解釈が幅を利かせたようです。
 NY市場では動揺の売り崩しも見られずに、比較的緩い平均株価の下落となり、ナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸、過去最高値を更新しました。これは、主力ハイテク株の牽引によるものです。しかし、景気敏感銘柄の多い「ダウ平均やS&P500種」は小幅反落となり、NY市場は土日月(祝日)の3連休に突入しました。


  • ダウ平均は、前日比74.73ドル(▼0.21%)安の3万5369.09ドル。
  • ナスダックは、前日比32.34(0.21%)高の1万5363.52。
  • S&P500種は、前日比1.52(▼0.03%)安の4535.43。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.032(2.45%)高の1.326%。9/4 09:45現在
  • WTI原油先物は、前日比0.80ドル(▼1.14%)安の69.19ドル。9/4 09:45現在


9/4 ハイテク株が防波堤に、そして牽引する・・・

ポートフォリオ時価等

 株式評価総額は960,719.80ドル(円貨換算額105,390,962円)、連日の過去最高額となりました。株式評価損益額は前週末から6,932.45ドル増の177,536.12ドル(円貨換算額19,475,712円)で週末を終え、ポートフォリオ内のETF構成比率は90.71%、過去最高値を更新しました。

今週(8月30日 - 9月3日週)の売買動向

 公表された雇用統計の内容にも拘わらず、株価下落が小幅に留まったことが驚きです。今日は『買い場』と考える投資家が多かったということでしょうか。なかなか下がらない相場が続いているので、買いタイミングを計っていたのでしょう。
 かくいう私も、買い意欲が強く、主なところでは、銀行セクターETFの「XLF」を83株、インデックスETFの「SPTM」を42株、買い増ししています。最近は、セクター単位の追加購入が多く、インデックスETFの構成比率が下がっていたので、「SPTM」の買い増しで構成比率を引き上げました。

今週(8月30日 - 9月3日週)の売買動向

金融セレクト・セクター SPDR® ファンド

 ETF「XLF」を83株、追加購入しました。下図のように、ベースが「金融セレクト・セクター指数」で、同指数はS&P500®指数における金融セクターのパフォーマンスを計測する指標となっています。何とあのバークシャーハザウェル株が首位、商業銀行、資本市場、各種金融サービス、保険、モーゲージREIT等の業種に属する企業から構成されています。経費率は0.12%、分配予想値が1.5%前後です。
 低価格帯のETFなので一株単位の買い増しを行い易く、端数の資金があれば投入して我悦に入っています。増加する株数が楽しみで、きっと将来への橋渡しを行なってくれる筈です。米国覇権の礎は「金融、原油、軍需、ハイテク」と考えていますから…。


9/4 金融セレクト・セクター SPDR® ファンド

SPDR S&P1500 コンポジット ストックETF

 ETF「SPTM」を42株、追加購入しました。下図のようにGAFAM銘柄を筆頭に時価総額の上位銘柄が1500銘柄ほど並びます。経費率は0.03%、分配予想値が1.33%前後です。全米の時価総額90%以上をカバーしています。
 簡単に言い表すと、S&P1500は、S&P500(大型株)+ S&P400(中型株)+ S&P600(小型株)の組み合わせとなっています。「VTI(全米の時価総額99%以上をカバー)」と比べると、「SPTM」は保有銘柄数が1/2と少なく違いがありますが、経費率に差はありません。

 最近は、230ドルを超えた「VTI」に代えて、インデックス投資の基幹ETFとして位置付けています。まだまだ、保有株数が少ないので安値の購入タイミングを狙っている状況です。


9/4 SPDR S&P1500 コンポジット ストックETF

簿外管理と枠外管理

 「SPYD SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF」を3株、「SPYV SPDRポートフォリオS&P 500バリュー株式ETF」を5株、追加購入しています。この2銘柄は最近低調なパフォーマンスでしたので、週末に少量ですが買い込みました。4株ずつ追加購入のところ、選択ミスを犯してしまい3株と5株になってしまいました。


9/4 簿外管理と枠外管理

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 遂に、共産党当局は「天下の宝刀」を抜きそうです。中国の北京市政府が配車サービス最大手の滴滴グローバルへの出資を提案、政府系企業が同社の支配権を握る可能性があり、拒否権のある「黄金株」を取得して取締役を送り込む計画が含まれているというものです。
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