米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/9 雇用統計の結果に振り回される市場参加者

 公表された雇用統計課はインパクトのあるものではなく、逆にマイナスに作用するものでもありませんでした。その結果、3大株価指数は数日振りに小幅のマイナス圏で終わるなど「陰の状態」で次週を迎えます。


9月の雇用統計結果

 NY市場の開く1時間前、日本時間の午後9時30分に『9月の米国雇用統計』結果が発表されました。最も注目されるのは「景気動向を映す非農業部門雇用者数」「失業率」の2項目です。

  • 「景気動向を映す非農業部門雇用者数」 :  前月比19万4000人増と市場予想(50万人増)を下回る。なお、8月実績は23万5000人増から36万6000人増に上方修正されましたが、1カ月で誤差が50%発生するとは、統計と名の付くものほど信用が置けないものはありません。
  • 「失業率」 :  4.8%と市場予想(5.1%)以上に改善する。なお、8月実績は5.2%でした。

テーパリング(量的緩和の縮小)開始時期の見通し

 雇用統計結果が注目されるのは、その内容次第で「テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期の見通し」が左右され、開始時期が遅れれば遅れるほど市場への真水資金の流入が続き、市場参加者にとって活発な取り引きが期待できるからです。報道によると、市場参加者は、「既定どおり年内にもテーパリングが開始される」との感触を得たようです。

インフレ警戒感が高まる

 公表された雇用統計では、平均時給の増加基調が改めて確認される結果となり、インフレ警戒感が高まりました。以下、主要な商品価格を羅列します。

  • 米国債10年利回りは1.6%台へ上昇
  • ドル/円は112円台へ突入
  • WTI原油先物価格は80ドル(バレル単位)を突破

10/9 雇用統計の結果に振り回される市場参加者

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は941,829.88ドル(円貨換算額105,720,404円)、手許資金と合わせると978,444.34ドル(円貨換算額109,830,377円)。株式評価損益額は前週末から6,183.23ドル増、前月末から17,217.60ドル増、年始から125,753.04ドル増の152,216.61ドル(円貨換算額17,086,314円)。ポートフォリオ内のETF構成比率は99.50%%でした。

円安効果の検証・検分

 米国10年物金利が1.6%を超えて来たので、112円台にドルが突入しています。前日とドル/円為替を比較すると、次のとおりです。

  • 前日 : 111.61円 / ドル
  • 本日 : 112.25円 / ドル
  • 差異 : 0.64円 / ドルの円安

 結果、1ドルあたり0.64円分がMyポートフォリオの円貨換算額に影響を与えるので、(本日評価額 - 前日評価額)の増減額がドルベースでは5,368.27ドルに対して、円貨換算額では何と1,201,924円に膨れ上がってしまいます。

 これは、本日の為替レートで計算すると599,335円に相当、これが加算されていることになります。0.64円であっても侮ることはできません。


10/9 Myポートフォリオ時価等

本日・今週の主な取り引き

  1. 公益企業体ETFの「XLU」3株を打診買い。
  2. ゲノム解析の新興企業群で構成した「グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF(GNOM)」5株を買い戻し。
  3. 医薬品大手の「ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMY)」への売りが収まらず、株価ピーク時から20割近くの下落となっているので、61株の新規買い。
  4. 「ファイザー」が株価ピーク時から20割近くの下落となっているので、29株の新規買い。

今週の主な取り引き

 エネルギー価格の高騰が止まらずに各国に影響が色濃く出始めています。この日本でも円安と相まみれて、余波が手始めてくると思われます。拠って、エネルギーセクターETFの「XLE」が値を下げていた時をチャンスとばかり、140株の買いを入れました。金利上昇の恩恵を最も受ける「銀行セクター」、人気離散の「生活必需品セクター」「ヘルスケアセクター」、個別銘柄のGAFAMを切り捨て、ETFへ特化したこともあって高位に組み込まれている「情報通信」「テクノロジー」「消費財」の各セクターETFを買い増しました。


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