日本銀行は、何が何でも『長期金利の変動幅を「プラスマイナス0.25％程度」で推移するよう調節する』腹積もりです。一体全体誰のために、このような対応を行っているのか、ますます分からなくなってきました。

0.25％の利回りで、日本国債を無制限に買い入れる日銀...

　本日、米国金利の上昇に伴い、日本の長期金利がその上限に近づいたことから、【0.25％の利回りで、国債を無制限に買い入れる「指値オペ」と呼ばれる措置】を実施しました。更に、日銀はこれでも手ぬるいと見たのか、29日以降の3日間にわたって、制度の導入以来初めてとなる【連続指値オペ】を実施すると発表しました。
　その反動で、円が売られて急激な円安、124円台にドル/円の為替相場が突入しています。

日本株、明日は権利取り最終日

　明日の日本株は、３月末決算企業の権利取り最終日にあたります。今夜の米国株式市場を経て、この円安状態で年内最大のお祭り日である「３月２９日」を迎えることになりました。日本国債への売り崩しに対して、日銀の防衛スタンスとの攻防も見ものです。
　配当狙いよりも、為替絡みの株式売買に主眼を置いた方が利幅が大きいこと。翌日の配当落ちを見据えての仕込み等、海外投資家を巻き込んでどのような展開になるのか興味が尽きません。