米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/19 超短期の売買へ、レバレッジ傾倒するウォール街...

 週始め月曜日のウォール街、寄り付き前のプレ市場から前週末終値を上回る勢いで株式取り引きが行われ、全面高のアジア市場(日本市場は祝日休場)、欧州市場を従えて、さすがにプラス圏維持で終了すると見られていました。が、中盤以降、ジリジリと平均株価が先物から売られてマイナス圏へ沈没、再びプラス圏に戻ることもなく終了しています。

米国市場が場中、マイナスに転じた事由

 なお、場中で株安転換に利用されたのは、次の【雇用に関する些細な出来事】です。

  1. ブルームバーグが報じた「アップルは経済下振れに対応するため、複数部門で来年の人材採用と成長投資を抑える対応を進める」と報じたことで、アップルが業績悪化に備え始めたと受け止められ、ハイテク銘柄全般に売りが広がったこと。
  2. 上記1.で、「リセッションへの動きが見えつつある」との解釈が、幅を持ち始めたこと。今や、雇用情勢だけが米経済の拠り所ですから…。

7月19日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落、前週末比215ドル65セント(0.7%)安の3万1072ドル61セント。ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落、前週末比92.373ポイント(0.8%)安の1万1360.048で終えています。

珍しく「米国市場の一人負け」...

 しかし、米国市場に先立つ他国の株式市場は、前週金曜日に米国市場が反発を見せたことで軒並み上昇をみせていたので、珍しく「米国市場の一人負け」です。まさに、日替わり情勢の最たるもので、株価上げ下げの『差益抜きゲーム』そのものです。今日以降、他国市場も株価を引き下げて、米国市場へ右に倣えと追随することでしょう。


7月19日のトピックス-2


 ダウ平均に関しては3万1千ドル台、これ以上の「米国市場の株価上昇は当分認めない」という強い意志を感じたりもします。7月27日~28日開催のFOMCが終了するまで、レバレッジ(借金で賭け倍率を高めた)を強めた一発勝負だけが、存在感を高めることになりそうです。何せ、勝ち負けの結果が早いですから...。米国株に関しては、金利水準が下がらない事には、株価上昇など望むべくことも出来ません。

MYポートフォリオ

 エネルギー銘柄比率の高い「MYポートフォリオ」の時価額低迷が久しく、ダウ平均との連動性も乏しいので、時価総額の引き上げ(回復)は当分の間、望めそうもありません。配当・分配の再投資により一層、磨きを掛けざるを得ないようです。


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編集後記

世界の債券価値、半年で2300兆円減

 今朝の日経新聞に標記タイトルの記事が掲載されていました。世界の債券時価総額が2300兆円減とは凄まじい額です。債券は単に金庫に保管して置くだけではなく、株式の担保にも頻繁に入庫されています。
 担保商品の時価減少・評価額減ともなれば『追証』が発生するは必須。米国や欧州の「金融緩和縮小」と併せて、債券時価額の減少も株式市場へ大きな打撃となっています。このようなところにも、金利上昇の影響が幅広く見られ、株式市場を取り囲むようになっているのです。
 金利が上がれば、悠長に仕込みもできないので、一概にレバレッジを組み込んだ超短期勝負が盛んになる事でしょう。但し、このような場合、株式市場より商品市場に皆の目が向かいそうです。

弱り目に祟り目


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