米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/13 連日、揃って過去最高値を更新(3大株価指数)...

 四半期決算の発表が始まる週の月曜日、NY市場では次の3大株価指数が揃って過去最高値を更新しました。ここ数日間に亘って牽引して来たGAFAM銘柄は軟調な動意でしたが、金融銘柄や通信銘柄が株価を引き上げた感がします。しかし、連日に亘っての最高値更新、もう慣れっこになってしまいました。しかし、これがとても怖い・・・。

  • ダウ平均は過去最高値を更新、前日比126.02ドル(0.36%)高の3万4996.18ドル。
  • ナスダックも過去最高値を更新、前日比31.32(0.21%)高の1万4733.24。
  • S&P500種も過去最高値を更新、前日比15.08(0.35%)高の4384.63。

7/13 連日、揃って過去最高値を更新(3大株価指数)

個別銘柄の売却

 寄り付き後、ダウ平均がジリジリと戻す中で製薬の「ギリアド株」全株、煙草の「フィッリプ・モーリス株」73株を売却しました。売却事由は、① 株価指数が高値圏にある中で、手持ち現金比率を高めること。② ETF構成比率を上昇させること。の2点です。結果として、3万1千ドル超の手持ち資金を証券口座内に確保でき、併せて、ETF構成比率を82.25%へ引き上げることができました。

評価損益額の最高額を更新

 株式市場で平均株価が最高値を更新すれば、80%超のETFで構成しているポートフォリオでも「評価損益額が最高値を更新」の可能性が高まります。何故なら、ETFは市場平均に連動する仕組みで組成・構成されているものだからです。あくまで平均値に収まるのがETF、以上でも以下でもなくて、一攫千金など成し得ないということです。
 もっとも「平均株価が上昇しているのに持ち株は下落する」ショックがない分、幸せかもしれません。このような時は決まって「平均株価が下落しているから持ち株も下落する」ことが起きるからです。
 2銘柄の売却を行ったこともあり、株式評価額では過去最高額に届きませんでしたが、評価損益額では155,248.87ドルの過去最高額を叩き出しました。これはあくまで『評価のベール』の中での話ですが...。

先陣を切っての決算発表

 7/13に「JPモルガン・チェース」「ゴールドマン サックス」の2社、7/14には「バンク オブ アメリカ」が第2四半期(4月~6月)決算内容を発表します。3社共に、順調な業務拡大と収支状況が見込まれています。
 この時期になると思うことなのですが、これらはバリバリの多国籍企業で、世界中で事業を展開しています。それでも、この早さで四半期決算を公表できる機動力が素晴らしい。一度、日本の三菱UFJや三井住友、みずほの四半期決算発表時期と比べて見て下さい。格段の差があります。スピードも大事です。

宇宙旅行のヴァージン(Virgin Galactic Holdings, Inc.)株価が急落

 Virgin Galactic Holdings, Inc. (SPCE)の株価が、40.69ドルへ急落しました。対前日比▼8.51 (▼17.30%)の大幅な下落です。Virgin Galacticは、有人試験飛行を5月に成功、米連邦航空局(FAA)から商業宇宙旅行の承認を6月に受け、創業者のリ一チャード・ブランソン氏らを乗せた宇宙船の試験飛行に成功したと7月11日に発表した、例のあの企業です。
 7/12、最大5億ドルの新株発行を行うことを発表したので、一株価値の希薄化を懸念した売りが殺到しました。出来高は何と場中で1億株を超える「134,254,653株」まで膨らみました。元々、株価の上げ下げが激しい無配株ですが、宇宙旅行が現実化して、興味が尽きない銘柄となりました。


米国でコロナ感染者が大幅に増加

 米国でのコロナ感染者数は、7月11日までの1週間に47%増となり、一週間としては昨年4月以来の大幅増となった模様。デルタ株の広がりが米国においても拡大中。米ジョンズ・ホプキンズ大のジェニファー・ノッゾ博士(疫学)は「新型コロナ危機は続いている」と警鐘を鳴らしています。これが米国株価へどの程度、影響を与えるのか注視が必要です。

 新型コロナウイルスの感染が沈静化してきた米国で、新規感染者数が10日まで6日連続で増加した。感染力の強いインド由来の変異株(デルタ株)が拡大する中、ワクチン接種率の低い地域の増加が目立つ。デルタ株の広がりを受け、既存ワクチンの有効性が低下したとの報告もあり、再拡大が懸念されている。

 米紙ニューヨーク・タイムズのまとめでは、新規感染者数の7日間平均は、7万1397人だった4月14日から減り続けていたが、7月5日の1万1797人を底に増え始め、10日に1万8829人となった。

 また、米国内ではデルタ株が急拡大している。新規感染者に占める同株の割合は5月下旬に2・7%だったが、6月中旬に10%を超え、今月3日までの2週間で51・7%に到達した。米エール大のまとめによると、同株の感染力は元々のウイルスと比べて50%以上強く、子供や若者を含む50歳以下の感染率もこれまでより2・5倍高い。

 1度の接種で発症や感染を7~8割防ぐとされた米製薬大手ファイザーのワクチンも、同株に対しては2度の接種完了が必須。更には、イスラエル保健省が、同株の拡大を受けて、同社製ワクチンの有効性が94%から64%に下がったとの研究結果を公表した。(2021.7.12、サンケイビズ)