米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/08 雇用統計の発表後、少し間があって、株価は下ったような...

 恒例の「前月分の雇用統計」が発表されて、失業率や就業者数が予測値より(経済活動から判断して)良好であったために、『株(価格)安、債券(価格)安、ドル(円安)高』が発生しています。残念ながら、FRBの「大幅利上げ継続」の見方が勝利した模様です。

瞬く間に、世界の投資家へ伝播...

 誰も旗を振った訳でもないのに、公表されたデータ・資料から世界中の投資家から瞬く間に発せられたのです。アクションタイムでみると「少し間があったような感じがした」のですが、あくまで主観的な感じなので無視することにして、ある面、このような「相場」をリードする、導く「論理回路」は凄いの一言です。


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売りには買いが、買いには売りが『対』であること...

 しかし、投資家が必ず覚えておかなくてはいけない事として、『売りの反対側には、買いが存在している』という事実です。買いには売りが『対』となります。売った人とがいる反面、買った人もいるのです。
 単に「勢いが、売る人にあったので、値が下がった」だけです。未来永劫、続くわけではなく、一緒になって売っていると、足元を掬われます。

11月の「0.75%の金利引き上げ」を、95%『織り込んだ』報道...

 驚くのは、「11月の米FOMC会合での金利引き上げ(0.75%幅)を既に織り込む株式市場の動きである」と、既に解説されていることです。これ、40日以上も先の話です。
 この間、公表される経済指標はドンドン変化するので、今後とも、今日のような大きな『株(価格)安、債券(価格)安、ドル(円安)高』や、この反対の動きに何度も振り回されます。にもかかわらず、既に『織り込んだ』と言い切る始末の悪さが、市場にあります。

辛い、投資資金の持ち合わせがない投資家...

 最も辛いのは、買いたい銘柄が値下がっているのを目の前にしながら「投資資金がないために傍観せざるを得ない時」ですね。有り余る資金を持っている訳ではなく、多少の蓄えがあったとしても、ここまで株価が下がるまでに、既に購入しているケースも多いので、いざという時は「全くオケラ」状態です。

安値売却と安値購入で、チャラ...

 悔やんでも仕方がないので、どうしても欲しい時は、保有株の中で興味がなくなった銘柄を止むを得ず売却(損切り含む)して、投資資金を作ることです。安値で売却するのは辛いですが、そっくりそのまま投資に回すのであれば安く買えるので、売り買いを合わせると「チャラ」になります。

あのバフェット氏も実行...

 損切売却であれば、源泉徴収税の戻しも期待できるので、年末近くになると検討の余地ありです。あのバフェット氏も裏に回れば、粛々と実行しているのですから、何ら恥じることなどありません。

10月8日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3日続落、前日比630ドル15セント(2.1%)安の2万9296ドル79セントで終えました。ナスダック総合株価指数は大幅に3日続落し、前日比420.906ポイント(3.8%)安の1万0652.405で終えた。


米長期金利が一時3.9%台...

 7日朝発表の9月の米雇用統計は「労働需給が引き締まっていること」を示し、米連邦準備理事会(FRB)が「積極的な金融引き締めを続ける」との見方が強まる結果となりました。この結果、米長期金利が一時3.9%台(前日終値は3.82%)に上昇したことも、株式の割高感につながった様子です。

ドル/円は、定位置の145円台へ...

 円相場は3日続落、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=145円35~45銭で取引を終えています。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げが続くとの見方から、円売り・ドル買いが優勢でした。

で、防衛ラインは148円台…

 しかし、日銀介入が噂される145円を大きく割るような円売りは見られません。ジャブが出されるものの、円の高値は145円55銭でした。次週はこれを超えていくのか、日銀は再度介入するのか? 基本姿勢が問われそう。原油価格の反転がアタマの痛いところなので、150円死守に切り替えでしょう。で、ずばり148円台を防衛ラインと見ています。

9月の米雇用統計

 雇用者数が前月比26万3000人増と、市場予想(27万5000人増)ほど増えなかった。一方、失業率は3.5%となり、市場予想や8月実績(いずれも3.7%)を下回りました。
 平均時給の伸び率は前年同月比5.0%と市場予想(5.1%)を下回りましたが、引き続き高い水準でした。
 市場では「米労働需要の緩やかな減速を示したに過ぎず、米連邦公開市場委員会(FOMC)が積極的な利上げ姿勢を緩める根拠にはならない」(バークレイズ)と受け止められた模様です。

週間動向

2022/10/08 週間動向

MYポートフォリオ

 週前半のプラス差益を吐き出す週末でしたが、想定どおり「株価へ原油減産の効果」が予想以上に大きく、その差益分が残った感じです。

 昨日、ELN系ETFの先月実績分(分配金)が入金(手取り額、$1,195.39)されたので、早速、下落する株式市場へ全額を再投資しました。下落相場であるが故、投資し易い環境になっています。


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編集後記

 蓋を開けると想定どおりの数値が並び、古の諺にある『大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)』とはよく言ったものです。
 何の因果で、今週の(月)と(火)の株価上昇に付き合わされなきゃいけなかったのか、あの2日間は一体全体なんだったのか? 全く分からないです。ハナから米国経済の好調さ、集積したデータ結果などは、分かり切っていたのに・・・。


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