米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/22 取引材料に乏しい米国株! 唯、先行き楽観論が支える...

 利益確定の売りが続く米国市場ですが、7月25-26日に開催が予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、「相場上昇の波に乗り遅れたくないと考える米株投資家」がオプション取引を含め、広範囲に買いを入れている状況です。既に高い株価のダウ平均が10営業日連続して上昇するなど、『静かな狂乱』が巻き起こっています。


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米株へ買いが続くのは、今年7月が最後の利上げとなる見方に拠る・・・

 今回のFOMCでは0.25%の利上げを決め、『今の利上げサイクルでは最後』になるとの見方が市場スズメの間で優勢になっています。これを心の支えとして、米国株への買いが続いているのです。著名なエコノミストの間でも、7月のFOMC会合で利上げピークを迎えるとの予想が多くなっています。市場の潮目は利上げから最早引いている情勢です。

「利上げ停止見通し」が、米株高への特効薬となっている・・・

 利上げが停止されれば、米国経済が底堅い中で景気後退を回避できることになって、企業業績が今後悪化するリスクが相当程度下がることになります。つまり、米国株式相場が上昇する「唯一の材料」が「利上げ停止の見方」なのです。
 但し、毎度のことながら『同じ理由で上がり(下がり)続ける相場は無い』の箴言は、市場における積年の真理なので、いずれ飽和状態となって株価の上昇(下降)は停止します。

7月22日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は小幅に10日続伸し、前日比2ドル51セント高の3万5227ドル69セントで終えました。10日営業日続伸は、何と2017年8月以来の長さです。
  • ナスダック総合株価指数は続落...。前日比30.502ポイント(0.2%)安の1万4032.805で終えています。

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ダウ平均10連騰は、米株高への吉兆・・・

 日経新聞の次の報道によると、ダウ平均10連騰は株高への吉兆とのことです。あくまで、過去のデータですが...。(日経新聞 2023年7月22日 5:36)

 21日はダウ工業株30種平均が10日続伸し、前日比2ドル高い3万5227ドルで終えた。10日続伸は2017年8月以来の長い連騰記録だ。米景気の先行き不安が後退し、投資家心理が強気に傾いている。過去の連騰局面を振り返ると、データは株高の継続を示唆している。


 ダウ平均が10連騰したのは00年以降で今回を除いて3回に限られる。10連騰した日を起点にその後の株価の動きを追ってみたところ、ダウ平均は1カ月後に3回中2回で水準を切り下げたが、半年後と1年後には3回とも上昇した。1年後の平均上昇率は16%と高い。10連騰後は目先で利益確定売りが出やすいものの、中長期では株高が継続する傾向があるようだ。


 (中略)過去のデータは未来を言い当てるものではない。それでも、近く米国株に調整局面が訪れるとすれば、押し目買いは一考の価値がある。

ナスダック100株価指数の「スペシャルリバランス」が実施される...

 米国取引所のナスダックは7月24日から、時価総額加重平均型のナスダック100株価指数の「スペシャルリバランス」を実施すると発表しました。理由は、特定銘柄の比率が高くなっていたことに対応する狙いです。
 米報道では、「マグニフィセント・セブン(壮大な7銘柄)」と呼ばれる大型ハイテク株の構成比が現在の56%弱から44%程度に下がると見られています。詳細は、ブルムバーグ紙を参照して下さい。どのような影響がでるのか全く不明です...。

MYポートフォリオ

 案の定、7月会合における「日銀の金融政策修正は無い見込み」との先行報道があって、NY外為市場では141円台へドル・円は下落しています。海外紙の報道で、海外市場で反応されては、何のための日本市場なのか、ホンに「ケツの据わりが悪い」です。

141円台の円安が出現し、時価8千万円超えに・・・

 突然、NY市場でドル高・円安騒動(著名紙が日銀の金融政策は不変と報道)が起こり、保有銘柄の時価評価額と現預金の合計額が一瞬で8000万円を再び超えました。恥ずかしながら、自国通貨の値が下がって喜ぶのはアンチ日本国民ですが、生活のために暫くは許していただきましょう。
 思うに、円貨の利回り年利が高ければ、気苦労しながらワザワザ米国ドルに変換、海の彼方の地へ投資などしないのですが…。

26日〜、FOMC後のドル・円動向に関して・・・

 ここは難しい取り組みになりそうです。日本の金利政策は現状維持、米国で0.25%引き上げがあっても、首尾よく「これからの米利上げ停止が示唆」されたなら、日米の公的金利差は一時的に開きますが、今後の金利差拡大は見込み薄となるので、市場に連動する金利差は縮小に動き出すでしょう。すると、26日以降に瞬間湯沸かし器的に円安(145円へ)に動いても、米長期金利が低下し始めるのでジリジリと円高へ向かうことになります。

よしんば、米利上げなかりせば…

 また、米国で0.25%の金利引き上げがなく「2回連続して利上げ見送り+利上げ停止の示唆もなし」ともなれば、「来月以降のFOMC待ち→仕切り直し」となるので、為替水準は現状維持程度で一旦は推移するでしょう。まさに、当たるも八卦当たらぬも八卦ですが…。
 ざっくりとした為替見通しは、今の水準より『短期で円高、中期で円安、長期で不明ながら円安に傾く』とみています。よって、円安に賭ける方が無難…?


編集後記

 「米国株を定量的に売却し続けて、少しだけリッチな生活を楽しむプラン」の実施を今年8月から作動させます。
 直截的に申し上げると、『黄泉の国へ向かう時、遺族へ過剰な資産を残さない』といった壮大なプランです。既に、負債のない戸建て不動産を都市部に3箇所保有(1戸は高齢者へ賃貸中)しているので、遺族向けはこれで十分でしょう。
 よって、我々夫婦は将来の公的年金の受け取り方を含めて、これから試行錯誤しながら、未知領域の生活様式を目指したいと考えています。楽しまなけりゃ!

新NISAの開始で、既存投資家が「美味しい果実」をもぎ取る・・・

 日本では新NISAの始まりで、「タンス・銀行預金から荒野」へ『高齢者の虎の子マネー』が、可愛い孫たちの為に動き出します。今の日本株の高騰(海外勢参入)など、これが一枚噛んでいること間違いないです。
 投資素人達は、政府が推奨する「日本株の指数取引」を、この高値から無条件でコツコツ積み立てるのですから、玄人にとって『美味しい果実』です。そして、米国株投資も同様に海外投資家達が息巻いている状況です。


 では、今週もお疲れ様でした。土日連休をお楽しみ下さい・・・。


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