米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/24 S株取引銘柄と日本の単位株制度について

S株システムは何とも歪な発注形態

 日々の出社前と昼休みの時間帯を利用して、気が向いたら『S株銘柄の日本株取引』を上記のように細々と行っています。決して中期・長期保有ではなく、短期目線で月間50万円/以内の売買を楽しみながら繰り返し行っています。しかし、S株システムは何とも歪な発注形態で、ホンに情けなくなります。

 S株とは1株単位で気に入った株式銘柄を売買できるシステムです。午前と午後の寄付値及び午後の引値で売買を成立させます。但し、一日3回の取り引き限定で、指値注文ができず、成行注文しか行えません。つまり、指定する株価で買えない、売れないのです。

 私がS株取引している証券会社は「SBIネオモバイル証券」、月間50万円以内の売買手数料が実質無料の業者です。

*なお、添付画像のようにドル表示となっているのは私の好みからです。

日本市場の単位株制度

 ご承知のように、日本株取引では100株を1単位とする『単位株制度』が設けられています。
 例えば、ソフトバンクGを購入する場合、現株価では一回の取り引き毎に80万円近い現金を揃えなくてはいけません。手持ち現金が100万円とすると、一回の購入で終わってしまい、後は「野となれ山となれ」状態になります。
 100株所有で満足される御仁であればOKでしょうけど、残る余力資金を活用して買い上がり・買い下がりができないシステム(単位株制度ゆえに)なので、まさに一発勝負の部類です。まして、数十万円の余力資金ではソフトバンクGの購入すらできず、株価の板情報を眺めるだけです。

ご都合主義の最たるもの

 この100株を1単位とする日本の単位株制度は、会社経営者と対面式証券会社のご都合主義の最たるもので、投資家にとって全くメリットがありません。このシステムが存在している限り、小金サラリーマンが(NISA・IDECO等を活用できたとしても)生涯資金を膨らませることに、かなり無理が生じています。


 独断で申し上げると、必要資金の要る100株単位の日本株で功を成すには、
 ① (偶然性)購入するタイミングが底値付近であること。
 ② (強靭な精神力)評価損に目もくれず、積み立てを継続し続けること。
 ③ (市場丸呑み)個別銘柄を避け、インデックスや投資信託を選択すること。
 ④ (社会の変革)日本人の英知に賭け、同時に少子化を押し止めること。
 貴方が①と②を引き寄せる強者であったとしても、③には日本経済の規模拡大、株式市場へ流れ込む資金量膨張(より高値で買ってくれるお人好しさん)が必要です。④に至っては、今の段階で何をか言わんやです。

米国株へ乗り換えた事由の1つ

 発注システムだけにスポットを当ててみても、日米で大きく異なります。私が日本株から米国株へ乗り換えた事由の1つはこれでした。

 NY市場の米国株は、1株単位で指値注文及び成行注文が可能です。この米国株システムを「普通」と捉えるか、「異端」と捉えるかですが、貴方はどうです。一度、じっくりと考えて見て下さい。